概要
パワプロ7に登場した選手。「武蔵雷蔵」の名で複数の球団を渡り歩く優勝請負人。
オールスター出場の常連で3度のMVPに輝く、紛うことなき一流プレイヤー。
その正体は早川あおいの実父である。
本編サクセスでの出番はほぼ7のみであったが、パワフェスにおける娘とジョー・ギブソンJr.(漫画『MAJOR』シリーズのゲストキャラ)とのコンボイベントで「野球にかまけて家庭をかえりみなかった父親」と語られており、設定が消滅したわけではない模様。
パワプロ7
プロ入りして約20年を経た大ベテラン選手。主人公の所属球団にランダムでFA移籍してくる場合がある。
その実力は間違いないものの、野球に臨む態度は険しいものがあり、練習中であっても鬼の形相となるためあまり他人を寄せ付けない。
主人公が千葉ロッテ所属なおかつ、あおいが退団していない場合にのみその正体が明かされる。
かつて早川秀一はプロを夢見て借金生活になりながらも社会人野球で奮闘していた。
ある時「プロ球団に秀一を紹介し、秀一はその年俸で借金を返済する」と言って近づいてきた何者かの提案に乗り、身重の妻を置いてプロの世界に入る。
だがそれは詐欺であったらしく、タダ同然でこき使われるハメになり、借金も膨れ上がるほどに困窮してしまう。
このままでは妻に危険が及ぶと考えた彼は本名を捨てて「武蔵雷蔵」となり、腕一本でタダ働きの環境を抜け出したが、やっと借金を完済した頃には妻はこの世を去っていた。
秀一を愛していた妻は、母一人娘一人の苦境に立ちながらも秀一を恨みはしなかったようだが、父の顔も知らずに育ったあおいはそうは思わず「野球にかまけて母を苦しめ死に追いやった男」と恨みを抱き続けることとなってしまった。
武蔵はあおいが生き別れの娘であることに気づいており、いずれ娘に復讐されるだろうと予感していたが、事情を聞いた主人公が止めようとしても「俺達の問題だ」と聞き入れなかった。
3年目シーズン後、彼はあおいに己の素性を明かし、怒り心頭のあおいからプロ引退を賭けた三球勝負を申し込まれる。だがこれは武蔵の片八百長であり、あおいの復讐心を敢えて受けて見逃し三振に敗れ、球界を去る気でいた。
そこにすべての事情を知っていた主人公が割って入り勝負は中断、武蔵の持ち歩いていた夫婦の写真と、その裏に刻まれていた妻からの愛の言葉を見たあおいは勝負を捨てて泣き崩れた。
そして妻の死に目に会えなかった武蔵は、かつて妻が写真に刻んだ「貴方が野球をしている姿が一番好きです」の言葉を信じ、心身燃え尽きるまで野球を続けるか、いつか自分の子に野球で復讐されることでしか止まれなかったのであった。
その後、完全に和解とまではいかず武蔵は再び移籍してしまったが、あおいは復讐心を捨てて丸くなり、武蔵も選手寿命が尽きるまで野球を続けることを選んだようであった。
パワプロ10
超決定版のサクセスオールスターズにて、助っ人として雇える。
一言コメントで「今こそ自分の野球をしよう」と語っている。
パワスタ
サービス終了済みのカードゲーム『パワプロスタジアム』にて、小学生当時と思われるあおいを撫でる武蔵の描き下ろしイラストが実装されていた。
7準拠なら生まれる前に別れて20年以上経つためif設定となるが、8以降の早川父娘については不明。
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