概要
サクセスとは異なるストーリーが展開されるパワプロアプリのモード、パワクエの第2弾シナリオ『月姫伝』のヒロイン。のちにイベキャラとしても実装され、第9回パワプロ人気投票では見事1位を獲得した。
ウサ耳にウサギの尻尾をもつ月のお姫様で、あのかぐや姫の子孫でもある。月世界人が皆野球好きというのもあるが、幼い頃よりお姫様であるがゆえの孤独感を味わってきたことから、身分の分け隔てなく喜びを分かち合える野球の魅力に取り憑かれており、その情熱はホンモノ。主人公でさえついていけず音を上げてしまうほどの練習の虫であり、ピッチャーとしては制球に長けたサウスポー、バッターとしては俊足巧打のクラッチヒッターと投打に実力を兼ね備えた好選手でもある。
王族の出だけあってワガママな性格であり、かぐや姫よろしく結婚相手に求める条件は大変に厳しい。が、作中では主人公までも心が傾いてしまうほどの美貌の持ち主と描写されており、さらには思春期男子にのみ絶大な効果を有するフェロモンも放っているとあって言い寄ってくる相手には事欠かない。本人も自身が魅力的だと十分に理解しているようで、上目遣いで頼み事をして言うことを聞かせようとするなど小悪魔な一面も持つ。
地球では人目を気にせずそこらを出歩いているが、月姫伝編の描写を見るに街行く人からは概ね奇抜な格好をしたコスプレ女子と見なされているようで、作中で正体を看破されたのは一度のみとなっている。
好物の竹水を飲むと酔っ払ってしまうが、その際の酒癖(竹水癖)はかなり悪い方。それに加えて護身術を極めているため、一度酔って暴れ出すと制圧が困難になるほどタチが悪い。実際月姫伝では、押され気味ではあるものの、あの大空美代子を相手取りながら一歩も退かずに戦闘を繰り広げている。
月姫伝編
婿探しのため月から地球へ飛来。日本政府からは国賓待遇を受け、一人暮らしの天才少女・守神悠羽の家に居候することとなる。存在自体が国家機密として外出禁止を言い渡されるが聞き入れるつもりはなし。悠羽の助手であるという主人公が監督を務めている高校の野球部に殴り込みをかけ、中々首を縦に振らない彼を縛り付け脅迫するという極めて強引な手段で自らの入部を認めさせた。
実力自体は十分であり、以降は野球大会へ出場しつつそこで婿候補を探していくこととなるが、理想があまりにも高いため前途は多難だと主人公には嘆息されてしまう。
私と同年代で、野球の才能があること。
あと、顔が良くて優しくて、品があって誠実で、男気があって料理ができて・・・
実は思春期の男子を強烈に惹きつけるフェロモンを放つ特異体質の持ち主であり、作中では数々の男子を虜にしていくも、彼らがカグヤのお眼鏡にかなうことはなく、ある日偶然街(ホテルPAWAの前)で見かけた主人公の体躯にときめいてしまい、彼を異性として意識するようになる。
大きな背中にガッチリした下半身。イイ・・・イイわ、あの人!
その後、言動の端々から彼への恋心を悠羽にあっさり看破されてしまい、恋の良きライバルとして互いに認め合う。
悠羽:・・・自分で気付いてないの?監督に惹かれてること。
カグヤ:はあっ!?なんで私があの人に・・・
悠羽:ほら、それ。前まで『あの人』なんて呼び方、してなかった。
カグヤ:そ、そうだっけ?
悠羽:今朝だって彼のこと考えてたし。
カグヤ:そ、それは・・・
悠羽:極めつけは、その目!自分がどんな顔してるか、後ろの鏡で見てみなさい。
カグヤの心情:これ・・・ホントに私?こんなの、どう見ても・・・
効果音:(ドキドキ)
カグヤ:・・・明日からどうしよ?大会終わるまで、迷惑かけたくないんだけど。
悠羽:彼、ニブいからハッキリ言わなければ大丈夫よ。
カグヤ:それもそうね・・・ゆうちゃんの気持ちも未だに伝わってないみたいだし。バレバレだよ、監督への態度だけ違うんだもん。今日から私たちライバルね。ま、お子様に負けるはずないけど。
悠羽:宇宙人が何言ってんだか。でも正々堂々、戦ってあげる。
効果音:(ゴゴゴゴゴゴ・・・)
そんなこんなで大会を勝ち進んでいくも、結果は準優勝。元々地球滞在は大会が終わるまでとの約束であったカグヤは間もなく月へ帰ることとなる。敗戦から中々立ち直れない主人公を何とか励まそうと彼女が放った一言から言い争いにまで発展してしまい、2人の関係はギクシャクしてしまう。
カグヤ:・・・・・・それ、どういう意味?私が落ち込んでないって言いたいの?
主人公:そういうわけじゃ・・・
カグヤ:私だって、私だって優勝したかった・・・監督と一緒に優勝したかったもん。でも、負けた。がんばったけど、負けたの!だから、しょうがないでしょ!?
主人公:それじゃ済まないんだよ、監督は!あと一歩で負けて、部員に悔しい思いをさせた責任が・・・
カグヤ:ぐす、ひっく・・・私が泣くのは優勝できなかったから?ねえ、負けたから泣いてると思うの?
主人公:そ、そ、それは・・・
カグヤ:アンタなんか、もう知らない。
関係修復がなされないまま送別会の準備を進めていたある日、人目を気にせずほっつき歩いていたのが仇となって週刊誌に正体を嗅ぎつけられてしまい、カグヤは月の王である父の判断で本来の予定日を待たずして強制送還される羽目に。突然の別れとなり気持ちに整理が付かない悠羽と主人公は、カグヤの送別会に快く参加するつもりであったかつての対戦相手たち(天空中央、あかつき大附属、聖ジャスミン、白轟、超最強学園の面々)の協力を得つつ、悠羽のコネで大富豪ハワード・レイヴン(※名言はされていないが、描写からほぼ確定)所有の巨大宇宙船RAVENドームを借り、彼女にもう一度会うため月へ向かうこととなる。
いざ降り立つとカグヤは父の命により邸宅で軟禁されているとの情報が。その現状をカグヤの母も宮廷の側近たちも好ましくは思っていないようで、カグヤ母の所有する別荘に匿われ、試合を通じて大抵が野球好きである月世界人たちの心を動かし、民衆を味方につければ夫も無碍にはできないだろうとアドバイスされる。
言われた通り野球の試合を重ね、民衆からの支持を十分に得てから宮殿へ直談判へ向かうと、カグヤとの対面を賭けて野球で決着を付けることに。無事勝利を収めるも、王家の血筋に地球人の血が混じることを恐れ、なるべく主人公を娘から遠ざけたいカグヤ父は、彼女に忘我の衣という着た者を名前通り忘我の境地に至らしめる服を着せて対面をほぼ中身のないものとしてしまう。
父:地球から客人じゃ。
カグヤ:まさか・・・ああっ、もう二度と会えないと思ってたのに・・・
父:・・・よほど好いておるのじゃな、監督を。
カグヤ:な、何のことですか?そ、それより、会うからには身なりを整えないと。
父:ああ、せっかくの再会じゃ。とびっきりの衣装がよい・・・そう、この忘我(ぼうが)の衣がな!
束の間の再会を喜ぶこともできず、夢うつつの状態でありながら落涙した彼女は、父を組み伏せてどこかへ姿を消してしまう。主人公は以前話していたお気に入りの場所へ向かったのではないかと考え、実際そこで夢うつつ状態の彼女を発見。野球勝負を仕掛けられたためそれを退け、カグヤを連れ帰ることに成功、カグヤ母の強力な口添えもあり、今後の接触についても保証される。
そしてエピローグ。月と地球は正式に交流を開始することで合意し、カグヤは2星間の友好を取り持つ使者として活動していくことに。テレビ番組に多数出演するお茶の間の人気者となりプライベートの時間を中々取れなくなってしまうが、悠羽と主人公との三角関係は相変わらず続いていくのであった。
イベキャラ
通常バージョン
ウサギの耳を持つ女子投手。ムコを探しに月からやってきたらしい。野球は大好きで実力もなかなかのもの。
(パワプロアプリN〜PRのプロフィールより)
地球へムコ探しにやってきた女の子。月では高貴な身分だったので要求する水準も高いが、なによりも野球の才能があるのが重要のようだ。
(パワプロアプリSR〜PSRのプロフィールより)
ユニークボーナス:婿取物語
2022年の年末キャラとして新要素・友情特殊能力を引っさげ実装。上限突破と超特殊能力に加えて、さらに大幅に査定を稼げる強力なキャラクターとなっている。
ちなみに、彼女からもらえる友情特殊能力の名称は『月の使者』。月姫伝のラストを踏まえたネーミングとなっている。
自己紹介
練習中に強烈な視線を感じ、その主がカグヤであることに気付いた主人公。「よっぽど野球が好きなんだな」と感心したのも束の間、「ああもう、全員ダメっ!私にぴったりのムコが全然いない!」と突然癇癪を起こすのを目の当たりにして目が点に。
自分は婿探しに月からやって来たのだと語る彼女に対しては、月から来たという主張については真面目に取り合わず、婿探しの部分に関しては条件が厳しすぎると冷静にコメント。それでも「可能性はゼロじゃないでしょ!」「困ってるの。私のムコ探し、手伝って?」と手を握られつつ上目遣いで迫られ心がぐらついてしまうが、プロ入りの夢があるからと何とか踏みとどまる。
しかし、彼女にはプロ入りの可能性は「どう考えてもゼロでしょ!」とあっさり言い切られてしまい、「じゃあ、理想のムコが見つかる可能性だってゼロだよっ!」と憤慨するのであった。
いい?私が地球に来た理由は3つ。
地球の野球大会に出ること。
互いに高め合える仲間を見つけること。
そして・・・
一番重要なのが『野球の才能のある男を見つけてムコにすること』なのよっ!
あと顔が良くて優しくて、誠実で、男気があって料理ができる男がいいわね!
全レアイベント『私が満足する練習を・・・』
練習へ向けやる気満々のカグヤに、「そのウサギ耳のコスプレ練習の邪魔になるから外したら?」と忠告をした主人公は、「外せるわけないでしょ。本物なんだから」とすげなく却下されるも真面目に取り合わない。そこから話が深掘りされることはなく練習へ突入していく。
規定の練習時間が終わり、「えっ、もう終わり!?もっとやりましょうよ!」とまだまだ余裕な様子のカグヤに対し、疲労困憊の彼はこれ以上付き合えないと応じる。それでも、「なによ、月だったら召使いたちがいくらでも付き合ってくれるのに・・・」「○○、私は満足するまでここから動かないからねっ!」と食い下がられてしまい、1人でもできる練習を提案することにするが……。
- 「鏡を使ったシャドウピッチング」を選んだ場合、選択肢の通りタオルを用いてのシャドウピッチングを提案することに。するとカグヤは、フォームを確認しているうちに「そうだ!こんなに魅力的な私が投げるんだから『映える』投球なんていいかも!」と1回転して投球後にウインク→投げキッスというアイドル顔負けのパフォーマンスを考案。「これなら『可愛すぎる投手』として話題になりそうでしょ?」と自信満々に披露してみせるも、主人公からはボークだと冷静にツッコまれてしまう。決まりが悪かったからか冗談だと取り繕った彼女は、少しは休憩できたはずだから練習に付き合うのだと強引に話題を終わらせにかかるのであった。
- 「仰向けに寝転びキャッチ練習」を選んだ場合、選択肢の通りの練習を提案することに。初めは失敗して顔にボールをぶつけてしまい「嫁入り前の女の子の顔に傷がついたらどうしてくれるの!」などと不平を漏らすカグヤであったが、「ふーん、カグヤには難しかったか」「オレはこの練習、得意なんだけどな〜」などと挑発されて闘志に火が点いてしまい、すぐさまボールをキャッチできるようになる。そこからは辺りがすっかり暗くなるまでどこまでキャッチを続けられるかの競争に主人公を付き合わせ、「お願いだからもう休ませてくれ〜っ!!」と悲鳴を上げさせるのであった。
Rイベント『地球も案外悪くない』
1回目
練習が早く終わったため部員同士で遊びに行くという話に。地球上の色んな所に行ってみたいからと乗ってきたカグヤは、国賓待遇のVIPが気軽に出歩いて良いのかとの質問に、護身術は身に付けているので問題ないとややピントのずれた答えを返す。
商店街へ繰り出した彼女の興味を惹いたのはなんと100円ショップで、「ウソでしょ・・・地球ってとんでもない所ね・・・」「こんなに質の高いものをこの値段で提供できるなんてどうかしてるわ!」と大変お気に入りの様子。店ごと買収してノウハウを学び、月でも100円ショップを展開していきたいとおよそ庶民とはかけ離れたスケールの話をし始め、主人公を驚かせるのであった。
2回目
今度はゲームセンターに繰り出すというカグヤ。ガラの悪い連中も集まるからと心配した主人公も同行することとなる。
クレーンゲームに興味を惹かれた彼女は、目当てのぬいぐるみに大量の小銭を費やし最後の100円に全てを賭ける。しかし、あともう少しでゲットというところでナンパ男の邪魔が入ってしまい、「せっかくぬいぐるみが取れそうだったのにーっ!」と激昂し護身術でナンパ男を撃退する。
ぬいぐるみを手に入れられなかったことを惜しむ彼女のために主人公は自腹を切ってそのぬいぐるみを一発ゲット。大はしゃぎの相手に「そんなに喜んでもらえるなら頑張った甲斐があったかな」と微笑むと、「ま、このぬいぐるみアンタが貰ってほしいって言うなら貰ってあげないこともないけどっ?」と照れくさそうに返され、両手でしっかりと抱き締めているくせにと苦笑するのであった。
SRイベント『地球と月を繋ぐのは・・・』
1回目
夜道をランニング中、カグヤと出くわした主人公。とんでもないペースで走る彼女についていけずなんとか気を逸らして休憩する時間を捻出しようと夜空に浮かぶ満月を見てみるよう促す。
すると彼女は喜ぶどころか、「月にいるパパから『帰って来い』って言われたのを思い出しちゃって」と浮かない様子。父には結婚自体を反対されているとのこと。チームメイトとしてどう声をかけるべきか悩んだ主人公の取った行動は……。
- 「帰った方がいい」を選んだ場合、選択肢の通り親心を尊重して帰るべきだとアドバイスするも、「・・・あっそ。もういいわ」「あとは私1人で走るからアンタは帰って!!」「付いて来ないで!アンタとはもうお別れなんだからっ!」「(私のペースにもついて来られない上に気持ちまで分からないなんて・・・)アンタはムコ候補にもならないわねっ!」とカグヤの機嫌をすっかり損ねてしまい、「いったい何が不満なんだ?」と途方に暮れるのであった。(イベント終了)
- 「これからも一緒に野球をしよう」を選んだ場合、選択肢の通り「オレは、まだまだカグヤと一緒に野球がしたい!オレがお父さんを説得するよ!」とカグヤを引き留めることに。「アンタがそこまで言ってくれるならもっと練習を頑張らないとね!」と元気を取り戻した彼女は、仲間との絆をしみじみ思い、「まだ月に帰るわけにはいかないわね!」と決意を新たにするのであった。
2回目
練習を終え疲労困憊の主人公。今からランニングしようとカグヤに誘われ、「どうしてそんなに頑張れるんだ?」と尋ねると「アンタはなんでだと思う?」と逆に質問されることとなり……。
- 「庶民にナメられたくない」を選んだ場合、カグヤは身分が高いからと選択肢の通り返答。彼女の逆鱗に触れてしまい、「はぁー!?何よそれ!」「私は身分とか家柄とか関係なくみんなで頑張れるから野球が好きなの」「ナメられないように野球をがんばってるなんて言うアンタが一番私のことをナメてるわよ!」と捲し立てられるのであった。(イベント終了)
- 「他人の投球を信じられない」を選んだ場合、カグヤは気が強いところがあるからと選択肢の通り返答。「・・・は?何それ、私が仲間を信じてないとでも?」「・・・よりにもよって、アンタからそんな風におもわれてたなんてね」「もういい!だったら私は1人で走るわ!付いて来ないでっ!」と機嫌をすっかり損ねてしまい、「うう・・・悪いことを言っちゃったな」と反省する羽目になるのであった。(イベント終了)
- 「みんなと勝つ喜びを分かち合いたい」を選んだ場合、選択肢の通り返答。我が意を得たりといった様子の彼女は、これまでお姫様特有の孤独感を味わってきたため、身分や地位の分け隔てなく勝利の喜びを共有できる野球こそが自分の居場所なのだと語る。それを受け、嬉しい気持ちが込み上げて来た主人公は、カグヤとさらなる練習へ打ち込むのであった。
そう、そのとおり!
勝ってハイタッチする瞬間!あの時だけは身分とか立場を忘れてみんなでひとつになれるのよ!
ええ、だって私の親は月の権力者だもの。私も当たり前のように周りからチヤホヤされて育ったわ。
でもね、たまに寂しくなるのよ・・・どんなに仲良くなっても、相手にとって私は『お偉いさんの娘』なの。
ちょっと、暗くならないでよ!今は大丈夫だから!
チームのみんなが一緒に泣いて、笑ってくれるんだもの!野球こそが私の居場所よ!
3回目
迎えた練習試合、主人公らは手強い相手に苦戦しつつも1点リードで最終回の守備に臨む。しかし、全力投球を続けてきたカグヤのスタミナはもう限界であり、肩で息をしている状態。彼女の野球に懸ける思いを知ってしまっては続投させてやりたいと思う主人公であったが……。
- 成功パターンでは、「みんな!カグヤに最後まで投げさせよう!」「カグヤは『みんなと勝つ喜びを分かち合いたい』って言ってたんだ。努力だって人一倍重ねてきた!だったら、オレたちがすべきなのは信じることじゃないか!」と周囲に訴えかけ、ベンチから精一杯の応援を彼女に届けることに。それに力を貰ったカグヤはパフォーマンスを取り戻し最終回を三者凡退に抑えてみせる。主人公から流石だと称えられ、「当然でしょ?私には結果が見えてたもの」と胸を張ってみせるが、その実内心は彼への感謝でいっぱいで、「・・・ありがと、○○」とポツリ。「へっ?」という間の抜けた返事に「まったく・・・こういうところがムコとしての決め手に欠けるのよねぇ」と苦笑するのであった。
- 失敗パターンでは、カグヤ自身が限界を認め自主降板することに。最後まで投げ切らないことについて主人公が割り切れない思いを抱える一方、当の本人はこのまま続投していても勝利は見込めず、仲間を信じているからこそマウンドを託すのだとあっけらかんとしており、全力で味方の応援に徹する。結果としてチームは辛勝を収め、大いに喜ぶ彼女を目の当たりにした主人公は、「ま、いっか。せっかくカグヤがこんなに喜んでるんだもんな」ともやもやはさて置いて、歓喜の輪に加わるのであった。
エピローグ
いつものランニングコースを「この道を走るのも今日で最後になるのか・・・」としみじみ噛み締めながら走る主人公。「もう、ずっと一緒に練習して来たのに声もかけてくれないなんて!」と現れたカグヤにプロ入りを祝われ、さらにはカグヤ母の口添えもあり主人公がプロ入りしてくれたおかげで巡り巡って引き続き地球に滞在できることになったと伝えられる。
カグヤ:その前に私、まだアンタに言えてないことがあるの。
主人公:えっ、何!?もしかしてオレまた怒られるの!?
カグヤ:違うわよっ!だいたい、なんで私がそんな短気みたいな扱いなの!?
主人公の心情:いや・・・実際に今、怒ってるし。
カグヤ:そんなことじゃなくてね・・・プロ入りできて、よかったねって。
主人公:カグヤ・・・
カグヤ:それにね・・・私、アンタには感謝してるの。私がここに残れるのはアンタのおかげよ、○○。
主人公:え!?残れる、って・・・
カグヤ:そ、パパのことをママが説得してくれたの!『カグヤは野球を通じて成長した。プロ入りする子と野球ができる環境はイイ刺激になる』って。
「そっか・・・よかった、安心したよ」と胸を撫で下ろしていると、婿候補の目処も立ったとも伝えられ、相手がどんな人か熱心に問い詰めるも、「それは、その・・・」「アンタは他人のこと気にしてる場合じゃないでしょ!ほら、さっさとランニング!」と口ごもりながら有耶無耶にされて聞けずじまい。
慌ててランニングに戻る彼の後ろ姿を眺めつつ、「ふふっ、パパもママもみんなが期待してるわよ♪」と微笑むカグヤなのであった。
白無垢バージョン
月から来たカグヤが、第9回人気投票で優勝して、新バージョンで登場!おしとやかな姿が新鮮だ・・・
(パワプロアプリR〜PRのプロフィールより)
なんとカグヤが白無垢姿に!第9回人気投票で1位に輝いた記念の特別バージョン。いったい誰が彼女のハートを射止めたのだろう!?
(パワプロアプリSR〜PSRのプロフィールより)
ユニークボーナス:婿取物語・完結編
2023年末開催の第9回人気投票で1位を獲得。年末キャラとしては冴木創以来の快挙となり当バージョンを与えられた。こちらのバージョンでも友情特殊能力を取得可能となっており、その名称は『月の花嫁』となった。
選手能力も上がっており、尻上がりが超尻上がりにパワーアップした上、なんと球速が152km/hにまでアップ。2018パワフェスのクイーンココロやパワクエ冥界トライアル編の強化後ダリアといった正気を失った状態を除けばパワプロ女子選手初の150km/h台投手となった。(※ただし、月姫伝編で忘我の衣を身に纏った際には170km/hの速球を投じており、彼女のポテンシャルからすればこれでもまだまだなのかもしれない)
別Verイベント『勝負服!』
街中で白無垢姿のカグヤと出会った主人公。どうしたのかと尋ねると、人気投票の激戦を制したのを祝して母から贈られた婿探しのための勝負服なのだとの返答。恒例である人気投票に関してのメタ発言を繰り広げつつ、1位たる自分の人気ならばどこを歩いても引く手数多だろうと自信をのぞかせる彼女に、行き先を選ぶよう促された彼の選択は……。
ママがくれたのよ。人気投票で勝ったお祝いにね。
ええ。この世で一番の人気者を決める大決戦。状況は混迷を極めたわ。
2位は『死神』。大鎌を振り回し命を刈り取る技の持ち主で・・・
3位は『ミイラ』!相手を包帯の内に秘めた呪いで不幸のどん底に叩き落とす!
だいたい何なのよアイツら!デスデスデスデス言いすぎなのよ!キャラ被ってるじゃない!
こほん。とにかく、そんな強敵を打ち倒して私は見事1位に輝いたの。
つまり私は世界一の人気者!どんなムコも選び放題なのよ!
あら、文句でもあるの?ムーンライトキャノンくらわせるわよ。
まあいいわ。そこまで疑うなら、どこにでも連れて行ってみなさい。
今の私の人気なら、どこへ行っても声をかけられるはずだもの。
優良物件を捕まえてそのまま両親に紹介、そして結婚!この勝負服はそのためなのよ!
- 「公園」を選んだ場合、思いも寄らない場所で運命的な出会いを迎えるのが良いだろうと選択肢の通り公園へ向かうことに。早速聞こえてきた「なんて美しい人なんだ!」の声に、待ってましたとばかりに浮かれるカグヤであったが、声をかけられたのは全く別の女性。代わりに寄ってきたのは物珍しさに惹かれた小さな子供たちで、「一応、人気者ではあるみたいだな・・・」と主人公に苦笑されるのであった。
- 「学校」を選んだ場合、やはり相手は見知った人間が良いだろうと選択肢の通り学校へ向かうが、こんな所に優良物件がいるとは思えないと一蹴される。そこへちょうど通りすがったモブ生徒から「人気投票1位おめでとう!」「いやぁ、頑張ってカグヤちゃんに票を入れた甲斐があったぜ!」と声をかけられたカグヤ。それなら自分と結婚する気はあるのか、他のキャラに票を入れるならばそれは浮気だ、推すのなら一生を懸けて推せと彼を問い詰めてすっかり怯えさせてしまい、「これじゃ次回の投票は期待できないかもな・・・」と主人公をもドン引きさせてしまうのであった。
- 「結婚相談所」を選んだ場合、あまりに必死なのでプロの手を借りるべきと選択肢通り結婚相談所へ向かい、「誰が必死なのよ!誰が!!」「ただ単に私に見合う男がいないだけ!勘違いしないで!!」と必死になじられてしまう。未成年はサービスの対象外だと担当者に告げられるも、月の文化では既に成人扱いだからと強引に婿候補を紹介させるカグヤ。しかし、「スポーツ経験なしは論外!」「中華料理が得意?何で和食じゃないのよ!」「アレもダメ!これもダメ!」と散々注文を付けた挙句、紹介可能な登録者が底をついたと聞かされて、「まったく、地球にはマトモな男が1人もいないみたいね」と嘆息、「カグヤがワガママを言いすぎなだけだろ!」と主人公にツッコまれてしまうのであった。
エピローグ
いつものランニングコースを「この道を走るのも今日で最後になるのか・・・」としみじみ噛み締めながら走る主人公。「ちょっと!待ちなさいってば!」と現れた白無垢姿のカグヤに、プロ入りを果たした主人公こそ自分の婿だと母と相談して決めたと告げられる。
「私と結婚できるなんて光栄の極みでしょ?」と笑みを浮かべる彼女に、結婚に反対しているという父も認めたのか尋ねると、「そんなの決まってるじゃない。アンタが説得するのよ」という返事。SRイベント1回目の「オレは、まだまだカグヤと一緒に野球がしたい!オレがお父さんを説得するよ!」という言葉を引き合いに出され、「あんな熱い告白、初めてだわ!」「照れなくていいわよ!さあ、早く月に向かいましょ!」と勢いのままに連れて行こうとされる。
カグヤが月出身であることを信じておらず、ウサ耳は精巧なコスプレと思っていた主人公は、「また月って言ってる!その冗談はもういいから!」とツッコむも、迎えにやって来た空飛ぶ牛車隊を目の当たりにして唖然。ガッシリホールドされてしまい、「ぎゃー!アブダクションされるー!」と悲鳴を上げるのであった。
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