概要
さる大企業をバックに持つ新興大学・ゲノム大学の教授であり、同学にて行われている人体実験の責任者。恵比留高校パワーアップシナリオで恵比留高校関連が一段落して以降の闇野栄剛に代わるパワプロアプリのヴィラン枠とも言えるキャラクターである。
白髪混じりの長髪をオールバックにしており、横長の眼鏡の奥には虚ろな目をのぞかせる。パワプロシリーズの科学者としては珍しく、黒シャツ、白ネクタイ、グレーのスーツというインテリヤクザ風の佇まいをしており、基本的に白衣は着用していない。
[追憶]霧崎礼里のイベントで初登場して以来、丸1年以上にわたって氏名が明かされないままであったため、その間の便宜的な仮称であったゲノムおじさん、ゲノムのおじさん、ゲノおじなどといった呼び方をされることも多い。
人物
遺伝子を自由にカスタマイズできれば生まれ持った資質の差をなくし真に平等な社会がやってくるだろう。
そんな進化の可能性を探っているんだ。生命の頂点にして終着点。もしその域に達することができれば・・
人類が滅ぼしてきた億万の種に対し、その犠牲は無駄ではなかったと胸を張って言うことができる!
人類のもたらした種の大量絶滅に対する罪滅ぼしのため(※地球上ではこれまで5度の大量絶滅が起きたとされており、現在は人類による環境破壊で第6の大量絶滅が引き起こされつつあるとする説が一部で唱えられている)、遺伝子操作を自由かつ簡便に行うことで人類を真に平等な動物種へと導き、進化の極致へと至らしめることを目的としている。
その行動は一貫して希少生物を大切にする、あるいは絶滅した生物の犠牲を無駄にしないために人類を強制的に進化させるという信念に基づいており、そのためであれば手段は選ばないマキャヴェリスト。勧誘や拉致で集めてきた一般人、超能力者、海の民といった幅広い人々に対し、人を人とも思わぬような人体実験を繰り返している。
シナリオの都合もあってか無能ムーブとしか言いようのない隙だらけの行動を随所で見せているが、設定上は極めて高い知能を持っていると思われる。実際、目先の利害や感情に目が眩み、それらを優先するような浅はかなキャラクターとしては描かれておらず、ゲノム大学附属高校編において主人公や霧崎礼里が意に沿わない行動を取ってきた際には、怒りに駆られるどころか、むしろ彼らの見せた"目的のために手段を選ばない"姿勢を自らにも通じるものとして称賛してみせている。
人の作った倫理など時代によっていくらでも変わる。
そんなものに囚われるのは愚か者さ。
元々はチョウトンボ(外部リンク)という虫の美しさに魅せられた生き物好きの青年であり、希少生物の保護を志して遺伝子工学の道に足を踏み入れたが、いつしか上記の信念を抱くに至った。今でも希少生物への情熱は健在で、ひとたびそういった話題になると語り口は俄かに熱を帯び始める。ゲノム大学附属高校編でタヌキノショクダイ(外部リンク)という希少植物の目撃情報がもたらされた際には、真偽の吟味や目前に控えた甲子園決勝などはそっちのけでタヌキノショクダイに夢中になってしまっていた。
霧崎礼里の回想
[追憶]霧崎礼里のSRイベント『代わりのきかない仲間』中の回想にて初登場。スポーツ医学の研究者と名乗り順風満帆な学生生活を送る中学時代の彼女に接触、「キミの練習を見たが、見所があるねえ」と実験への参加を持ちかける。
一度は同意するも、バイザーを装着した複数の研究員に凝視されるラボの異様な雰囲気に腰が引け、参加を辞退しようとした霧崎に対し、有無を言わせぬ口調で詰め寄り、実験を受けさせる。
もったいない!男子にも負けない力が得られる貴重なチャンスだというのに。
誰にでも与えられる機会じゃないってコトは理解できているかい?このチャンスをみすみす逃すのかね?
しばらくの後、思わしい結果を残さなかった霧崎のことは失敗作と認定。予期せぬ副作用を懸念する部下に対し、「それはそれで面白いじゃないか!別の用途に活かせるかもしれないよ」とおよそ人を人とも思わぬ発言を繰り出し、彼を信頼し読心能力の発現について相談するためラボを訪れていた彼女を絶望させるのであった。
部下:あの霧崎というサンプルどうなさいますか?
来間:髪の色や目の色が変化するのはこれからだが・・・はっきり言って失敗だねぇ。現段階であの程度の能力じゃあ続ける意味はない。
部下:では、処分されますか?
来間:処分はダメだよ。放っておきなさい。
部下:ですが、放置すれば副作用が起きるかもしれません。予想外の事態が・・・
来間:それはそれで面白いじゃないか!別の用途に活かせるかもしれないよ。あの娘の後を追ってきた、背の高い男子生徒と一緒に経過観察だ。あっちも失敗だったがね。能力開発の方は別のサンプルが入学してくるようだしそっちに期待しよう。
フリート高校パワーアップシナリオ
研究対象が逃げた?心配いらないよ
ほら、タグに付けた発信器からおおよその居場所が分かるからね。
さ、迷子を迎えに行こうか。
実験サンプルとして収容していた海の民・泡瀬満里南が脱走してしまったため、彼女の持つタグに備え付けてあった発信器の情報からフリート高校ことクイーンズ・オブ・フェスティバル号を特定。その後およそ9〜10ヶ月に渡り幾度も武装集団を差し向けるもことごとく奪還に失敗する。
痺れを切らしたのか7月4週に大軍を率いて襲撃をかけ、ついに満里南奪還を果たすが、それまで超能力者に非人道的な実験を繰り返し続けたのが仇となり、完全に敵対勢力となった彩菊花高校が巨大飛空艇パワフェース・ワンで襲来。超能力のサポートを受けた主人公らの活躍により再び彼女を逃してしまう。
それを追いヘリボーンでパワフェース・ワンの野球グラウンドに降り立った彼は、何を思ったのか引き連れていた第46実験サンプル群という実験体たちとの野球勝負を提案。試合結果で全ての決着をつけることとなる。
フリート高校が勝利した場合
興味深いね・・・
並の身体能力が、精神力と判断力でここまでのものになるとは。
実験体たちの欠陥データを取れただけでも十分な収穫だが、あの遺伝子を超える力となれば・・・
ぜひとも調べたい。やはりキミたちも一緒に来てもらおう。
気が変わったんだ。キミたちには、我々の大事な被験者になってもらう。
実験体チームが敗れたのを受け、鍛え上げられた精神力・判断力によって遺伝子の差を覆した主人公らに興味を惹かれた来間はアッサリ試合前の約束を反故に。被験体にしようと部員全員の拉致を画策するが、物陰に潜んでいたシンカイ軍団の妨害に遭い断念。せめて満里南だけでもと彼女を控えさせていたヘリコプターへ連行し、パワフェース・ワンから飛び立とうとする。そして、ここからは真開彩葉をデッキにセットしているかで展開が分岐。
セットしていた場合は彩葉と主人公の連携プレーにより満里南を取り返されてしまい、以降は甲子園出場校となったフリート高校と関わって注目を集めることを恐れたのかゲノム大学の襲撃はなくなり、来間の出番もなし。
していなかった場合は、彩葉が単身でヘリへ乗り込み、満里南のみ助け出した後自分だけは残って大暴れ。ヘリはそのまま墜落してしまう。以降は彩葉も来間も消息不明となってしまうが、来間はエピローグにて五体満足の姿で登場。彩葉が墜落現場から考えられないスピードで泳いで逃げたことから、恐らく海底の民と地上人類両方の血を引いているであろうと分析した彼は、彼女こそが自らの追い求めていた成果を体現する存在だとして称賛、満里南に代わる新たな実験サンプルとして着目していると語るのであった。
部下:例の海底の民はよかったのですか?
来間:かまわないさ。新しいサンプルを見つけたからね。
部下:新しいサンプル、ですか?
来間:ヘリが墜落したあの島から泳いで逃げた彼女のことだよ。あの速さは間違いなく海底の民だ。しかも、この私が彼女の正体に全く気づかなかった・・・地上の民と海底の民、両方の血を引いているのかもしれない。
部下:それはまさしく、我々の目的と合致するものなのでは?
来間:そう、海底の民が持つ特有の遺伝子を地上の人間にも転用できるということ。彼女の中でそれが成し遂げられているのだとしたら彼女こそまさに私の目的だ。イロハ・・・と言ったか。キミは自分を誇るべきだよ。誰よりも進化した存在なのだからね。
フリート高校が敗れた場合
来間:ふむ、この程度か。大したデータもとれなかったし役には立ちそうにないね。・・・では約束通り、キミたちには被験者になってもらうとするか。
主人公:な、何をするつもりだ?
来間:キミたちが知る必要はないよ。
試合中取れたデータはさほど興味を惹くものでもなかったらしく、淡々とパワフェース・ワンを制圧。主人公らを被験者として収容するのであった。
・・・パワフェース・ワンはゲノムの手によって制圧され、フリート高校の航路も絶たれた。
ゲノムの管理下で野球を続けたオレは、どこか記憶があいまいな中でもなんとか育成選手となることができた。
彩菊花高校編
フリート高校パワーアップシナリオとは異なり、彩菊花高校との対立はそこまで深刻でない設定。
街中で超能力を用い人助けをしたかつての実験サンプル・時任幽平(※照木静音によりゲノム大学による拘束から助け出され、現在は彼女のもと特別選抜学科で高校生活を謳歌している)の前に現れ、「やあ、久しぶりだね。先ほどの活躍、見ていたよ」と話しかけるも一目散に逃げ去られてしまう。
アイツは・・・来間(くるま)はゲノム大学の研究者だ。
アイツはオレをむりやりさらって研究材料にしたんだ。
手段を選ばないヤツなんだ。研究だって、人を人とも思わない無茶な実験を繰り返していた。照木先生が助けてくれなければオレも今頃どうなっていたか・・・
こんな形で来間と再会するとはな。もしまたアイツが追ってきたらと思うと寒気がする。
その後謎の勢力により時任が拉致される事件が発生し、首謀者ではないかと彩菊花高校の面々から疑いの目を向けられることに。そんなある日、同校の脳科学研究を見学しに現れ、時任の拉致に関しては心当たりがないと主張。
たしかに随分前、そちらの彼には研究に「協力」していただいた記憶がありますが・・・
今の私にとって、もはや超能力は研究対象ではないのですよ。
遺伝しないと判明したものに興味はありませんからね。
既に超能力に関する興味を失っていることを告げた上で、サイコメトラーである物茂とテレパスである蔦枝に自らの心を読ませ、無実を証明してみせた(※その際彼らが読んだ内容は人物の項を参照)。
・・・超能力者どころかあの人は誰にも、いや自分の事にすらまるで興味がありませんよ・・・
・・・サイコメトリーしたときあの人が過去にやったことが頭に流れ込んできたんです。
あんなおぞましい人間が世の中にいるなんて・・・
・・・たったひとつの遺伝子。それを生み出すためになら何を犠牲にしたって、かまわない。
よくわからないけど、とんでもなく強い意志だったよ。ちょっと流されそうになっちゃった。
ゲノム大学附属高校編
メインストーリー
プロローグ
ゲノム大学の教授でありながら、突如系列である附属高校の野球部監督に就任。就任時の自己紹介では研究テーマを「遺伝子に???力(※文字が潰れていて読めない)を追加したiPS細胞に関する研究」としている。
自身の研究から創出したゲノムフレグランスなる香水を野球部の練習に導入、科学的アプローチに基づいた指導で野球部のチーム力を「甲子園も夢じゃない」レベルにまで向上させたと語られている。
そんなある日、キャッチャーの尾上亜月が犬の姿をした獣人に変身する事件が起こるが、主人公が動揺する一方で、他の部員たちは彼の変化をポジティブに受け容れてしまう……。
オープニング(2年8月1週)
まずは竹内脅人、夜神極、明神陽、瀧上輝汐、尾上亜月らチームメイトについてそれぞれのキャラクターや関係性の紹介がなされる。
その後、練習に導入されているゲノムフレグランスについて、匂い成分が脳を刺激することで様々な効能をもたらすとされているが、実は何か"変な薬"が入っていて、尾上が獣人と化したのもそのせいではないかと主人公が疑問を呈するシーンに。すると、「それは聞き捨てならないね」と来間が登場、「だいたいそんなリスクを冒す必要がどこにあるんというんだね?」と禁止薬物やそれに類する薬物は一切使っていないことを保証し彼を安心させる。
そして最後に、来間の研究室がカードキーを用いた厳重な警備システムを導入していることが示される。
瀧上の怪我(2年9月1週)
霧崎礼里という中学校時代の同級生に憧れ、貧弱なフィジカルながら熱心に練習を続ける2軍部員・瀧上輝汐。そんな彼女がランニング中にバイクに轢かれてしまいアキレス腱を断裂、全治6ヶ月と言い渡されてしまう。
努力が報われないまま悲惨な結末を迎えてしまい慟哭する瀧上のもとへ来間が現れ、「強力な再生能力を持った臓器」を移植するという画期的な治療(※詳細は不明)を提案。早速飛びつく彼女に、「これはまだ確立されていない技術で患者に何が起こるかは未知数だ」「移植の影響でキミの姿は変化する。他にも副作用が出るかもしれない。ちゃんとよく考えてから・・・」と口先では案じている風を装いつつ、治療を受けることを同意させる。
まあ、以前さんざん試した技術だから何が起こるかはわかってるんだがデータはいくらあっても良いからね。
瀧上の復帰(2年9月2週)
1週間程度で瀧上は野球部に復帰。見た目も話し方も大きく変わってしまったが、打撃は以前の姿からは到底想像がつかないパワフルなものに。「本当にあの瀧上さんなの?」と尾上には驚かれ、「彼女もやっとボクたちと同じステージに立てそうだね」と明神にさえ認められる。
そこへやって来た来間は、彼女の姿を見て「あれは・・・なんだ?まさか、あれは瀧上くんなのか?」と愕然。これまでの実験サンプルたちに比べ外見の変化が明らかに早く起きていることに、「これはブレイクスルーだ。すばらしい」と興奮してみせる。
なぜだ、外見の変化が早すぎる。これまでの実験体に比べて細胞の再配置が急速に進んでいるのか?
そこへ「アキレス腱断裂だったんですよね?」と疑問をぶつける主人公であったが、「・・・ああ、あれは誤診だよ。あの後もう一度診察してもらったら軽くひねっただけだった」と破茶滅茶な嘘を吐かれてしまい……。
- 「それは良かった!」を選んだ場合、「ケガが治った上に、プレイもレベルアップしてるなんて・・・心配して損したかな?」とすっかり信じ込んでしまうのであった。
- 「本当かな?」を選んだ場合、見た目も変わっており何か異常が起こっているのではないかと尋ねることに。アキレス腱断裂は誤診だったと念押しされ、見た目の変化はイメチェンだろうと白を切られてしまうのであった。
瀧上の変容(2年10月1週)
見た目・実力の変化に加え、横柄な態度も目立つようになった瀧上を心配する主人公に対し、造血器腫瘍の治療法・骨髄移植を引き合いに出して瀧上は瀧上だということを説く。(※わざわざ骨髄移植を引き合いに出すあたり、来間はそれに似た処置を瀧上に施した可能性が考えられる)
キミたちは骨髄移植を知っているかい?
その通り、正常な造血ができなくなった患者に施す手術さ。
骨髄は血液を作る器官だからね。手術が行なわれた患者は血液型が変わることがある。
血液型が変わっても別の人に変わったわけじゃない。瀧上くんの場合も同じだ。性格や容姿に変化があったとしても瀧上くんは瀧上くんさ。
恵比留高校との練習試合(2年11月3週)
練習試合のため恵比留高校が来校し、霧崎礼里と往田真威人も訪れる(※因縁の相手である来間は用事のため不在)。憧れの相手との再会に興奮する瀧上であったが、白い髪に白い瞳という霧崎の容貌から彼女も来間の手術を受けていたことに気づいてしまう。夜神の切れ味鋭い変化球をいとも容易く打ち返した彼女を見ても、かつて覚えていた憧憬はもはやそこにはなく、湧き上がってくるのはやり切れない怒り。以降瀧上は霧崎に対する敵愾心を燃やすようになっていく。
そんなのって・・・そんなのってないよ。まさか霧崎さんも・・・
ヨクモ、ヨクモ、ダマシテクレタナ。野球ガデキテ当然ジャナイカ!
ズルイ、隠シテヤガッタ・・・アイツハ、モウ憧レノ人ナンカジャナイ!
試合後、主人公は来間が瀧上を始めとした一部の選手たちに対し改造手術を施していることを霧崎から告げられ、ただただ困惑するのであった。
・・・この強さ、やはりと言うべきか。来間に手術をされた者がいれば当然だとも言えるな。
瀧上も受けたのだろう?あの頃とあまりにもかけ離れた姿や性格をしているからな。私たちも中学時代に来間の手術を受けて今の姿になった。
どうやら知らなかったようだな。だが、あの男はそういう男だ。
・・・余計なことを話してしまった。今の話は忘れろ。深入りはしないことだ。忠告したぞ。
研究室の警備(2年1月2週)
来間の研究室で身体検査を受けることになった野球部一行。ふと目に付いた装置を夜神がいじくると警報が発動し、飛んできた黒服を前に夜神は尾上に罪をなすりつけて逃げてしまう。
遅れてやって来た来間に事情を話して、警報を解除してもらうこととなり、来間は「まったく夜神には困ったものだね」と溜息を吐く。一方の主人公は、研究室の厳重な警備に違和感を覚えるのであった。
希少生物への情熱(2年2月3週)
部室に迷い込んだ見慣れないトンボに気づいた主人公らがああだこうだ話していると、現れた来間はそれがチョウトンボというトンボの一種であることを即座に見抜き、その生態について熱く語り始める。そもそも希少生物の保護を志して研究者となったという彼は、多くの希少生物が絶滅の危機に瀕していることを嘆き、人類にはそれらを保護していく責務があると断言。スイッチが入ったのか、今度は美しい希少生物の一例として挙げたタヌキノショクダイという植物について、滔々と説明を続けるのであった。
来間:これはチョウトンボじゃないか!こんな季節に、この場所で出会うなんてほとんど奇跡に近いことだよ!
明神:チョウトンボ?聞いたことないなぁ。よほどマイナーな虫なんだね。
来間:滅びつつある希少生物だからね。こいつの飛び方が面白くてね、おそらく行動範囲を広げるために・・・
尾上:監督、お詳しいんですね。
来間:そもそも私が研究者となったのは希少な生物を守るためだった。・・・今では、別の目標があるがね。現在の環境に合わないというだけであまりにもたくさんの希少生物が危機にさらされている・・・保護しないと。
主人公:でも、保護って言ってもどうやって・・・
来間:温度調整機能付きの水槽を使う。残念ながら、一匹では繁殖はできないが希少生物の保護は人類の義務だ。
主人公:人類の義務って・・・希少生物というのは、そんなに?
来間:このチョウトンボに限らず、希少生物の姿には自然が作りだした芸術品のようなものも多い。例えばタヌキノショクダイという希少生物は・・・
主人公の心情:なんかスイッチが入っちゃったよ。これは話が長くなりそうだ・・・
なお、当イベントの緑文字テキストでは、彼が遺伝子工学の道に足を踏み入れたのはチョウトンボの美しさに魅了されたことがきっかけであること、彼の生み出した劣悪な環境下で生存・繁殖可能なチョウトンボは、遺伝子汚染の観点から処分されてしまったことが語られている。(※現実には、国際自然保護連合IUCNの保全状況評価においてチョウトンボは絶滅のリスクがほとんどないとされる低危険種に分類されている)
竹内の直談判(3年4月1週)
年度が変わっても相変わらずゲノムフレグランスへの不信感を拭い去ることのできない主人公。校舎裏を歩いていると竹内が来間に「今のままでは甲子園での優勝にはまだまだ及びません。再改造をお願いします!」と頼み込んでいるのを目の当たりにする。
再改造に踏み切るにはデータが不足していると拒絶した来間は、瀧上は成功したじゃないかと食い下がられ、彼女に関しては想定外の結果が出ており、到底成功したとは言えないと否定。キャプテンの竹内に何かあっては困るからと彼を引き下がらせる。
会話の一部始終を耳にした主人公は、練習試合後に霧崎から聞いた話が真実であるとの確信を深めていくのであった。
瀧上くんに関しては私にもわかっていない点があってね。
急速に変身が進んだのに、どうして途中で止まってしまったのか・・・あれでは成功と言えないよ。
それに、キミはキャプテンだ。何かあればチームは瓦解する。頼りにしているんだよ?
瀧上の変身(3年5月1週)
紅白戦、主人公らは相手チーム先発の明神に完全試合寸前にまで抑え込まれてしまう。振り逃げのランナーを一塁に置き、打席に迎えるは瀧上。「自信を持て、瀧上。貴様は変わったんだ」「筋肉を!努力の成果を!そして自分の力を・・・信じろ!」と同チームの竹内に励まされ、闘志を漲らせる。
「『自分の力を信じる』など精神論に過ぎないのだがね」と冷めた目で来間が見守る中、「アタシハ、マダマダ強クナレル!思イ出セ、努力ノ報ワレナイ悔シサヲ道ガ閉ザサレル絶望ヲ・・・」と自らを鼓舞した彼女は、[アルティメット]明神陽と同系統の見た目をした異形へ変身。明神が本気で投じたミオストレートを容易くホームランにしてみせ、「驚いたな・・・精神が肉体に影響を与えたのか。精神論も捨てたものじゃないね」と来間の考えを変えてしまう。そして、ダイヤモンドを何とか一周し力尽きたところで来間らにより回収される。
翌日、瀧上は普段通りの姿で復帰、アドレナリンが過剰に作用したことが原因と部員に説明し、「こうして、いつもの瀧上くんに戻った。問題ないだろう?」とそれ以上の質問を遮った来間は、今更になって瀧上のほか尾上や明神も見せた変身現象が遺伝子のみでは説明がつかないことに思い至るのであった。
だが変身後のあの姿はまるで『幻獣』想像上の生き物のようだった。
今から考えると、尾上や明神の変身も単なる遺伝情報では説明がつかない。
どうやら、この方向の研究も併行して進めないといけないらしいね。
研究室への侵入(3年5月4週)
夜間遅くまで1人で練習をしていた主人公が流石に切り上げようとグラウンドを歩いていると、謎の2人組(=霧崎と往田)に衝突されてしまう。2人を追ってきた黒服たちから研究所への侵入者が出たらしいと聞いた彼の足下には、来間がいつも身に付けているカードキーが。正直に届けるか研究所の中を見てみるか悩んだ末選んだのは……。
「研究所に侵入しない」を選んだ場合
「怪しいところはあるけどわざわざ秘密を探るのもな」とやめておくことにするのであった。
「研究所に侵入する」を選んだ場合
「人が獣みたいになったり手術で姿が変わったり・・・ここはおかしなことだらけだ」と侵入を決心。いざ研究所へ入ると囚われの身らしき2人組の女性の声が。カードキーで解錠し助け出すと、そのうち一方が自分たちは真開彩葉と伊瑠花という姉妹で、2人揃って来間に捕えられたのだと語り、もう一方が「来間博士には気をつけて。とんでもないことをしようと・・・」と語ったところで警報が鳴り響き、黒服共に囲まれてしまう。
そこで同じく捕えられていたテレキネシスを操る超能力者(※「今だ、逃げろ!私の力でそいつらをぶん回している間に!」という口調から、恐らくは彩菊花高校編に登場した照木静音だと思われる)が黒服を念動力で足止めしてくれ、3人はその間に研究所から逃げ切ることに成功する。
その後、黒服から報告を受けた来間は過ぎたことを悔やんでも仕方ないとしつつ、警備体制の強化を指示。一方で水槽のチョウトンボに危害が加えられていなかったことに胸を撫で下ろし、チョウトンボこそが自分にとってのモチベーションでありかつ戒めでもあると述べるのであった(※このセリフが何を意味するか考える上では、2年2月3週の緑文字テキストに書かれた来間の過去が大きなヒントとなるであろう)。
来間:ともかく、トンボが無事でよかった。暖かくなってきたし、そろそろ外に放してやらないとね。
黒服:それは研究対象ではないのですか?
来間:いや、モチベーションだよ。戒めでもある。・・・初心、忘れるべからず。
来間の真意(3年6月1週)
「研究所に侵入する」を選んだ場合のみ発生。
主人公は黒服に連行され、先日の件について来間から問い質されることに。カードキーを持っていた理由と無断で研究室に忍び込んだ理由それぞれについて尋ねられ、前者については拾ったと正直に告白。後者については……。
- 「監督の研究に興味があって」を選んだ場合、選択肢の通り返答。「なるほど、それはいい傾向だ」と頷かれる一方で、「だが、無断で研究室に入ってくるのは感心しない」と注意される。さらに、目的のために手段を選ばない姿勢と実際それを実行してみせた行動力を買われ、来間の研究を手伝わないかと誘われることとなる。
- 「何か悪いことをしてませんか?」を選んだ場合、選択肢の通り質問。部員を改造しているのではないかと直截に尋ねると「何人かの部員に手術をして彼らの能力を上げたのは私だ」と認められる。他人の体を勝手にいじるのは良くないと改造をやめるよう主張するが、本人の同意は得ていると返されてしまい、尾上の変身についても、あれは改造でなく副作用であり本人も納得済みのはずだと事もなげに返されてしまう。さらには、先日の真開姉妹を監禁していた件に関しても、「彼女たちは検査のために隔離していただけだ」「危険な病原菌が外に出るのを防ぐためさ」「彼女らは少しばかり特殊な環境にいたのでね。隔離していただけだよ」とあっさり言いくるめられることとなる(※100歩譲って海底の民である真開姉妹はそうであったとしても同じ区画に超能力者を閉じ込めていた理由にはならないため詭弁である)。
- 「単なる好奇心です」を選んだ場合、選択肢の通り返答。「好奇心はネコを殺すということわざを知ってるかね?」「過剰な好奇心は、いつかキミの身に災厄をもたらすかもしれないな」と脅しともとれる言葉をかけられる。
いずれの場合でも来間はゲノムフレグランスの正体がゲノムの進化を促す一種の外部遺伝子と説明。この香水を通じて人類の遺伝情報を自由にカスタマイズすることを可能にし、真に平等な動物種として進化の極致へ至らしめることで、これまで人類が絶滅させてきた数々の種への償いを果たすのだと自らの野望について語り、主人公へ協力を呼びかける。
来間:ゲノムフレグランスのことだが・・・キミも気になっていたんだろう?
主人公:ええ・・・確かに。
来間:あのゲノムフレグランスはね、一種の外部遺伝子だ。細胞のゲノムの進化をうながす。
主人公:えーと・・・そもそもゲノムって何なんです?
来間:その生物をその生物たらしめている性質を決定づける情報。それがゲノムだよ。遺伝子だけではなく、それ以外の方法で記録されている個体情報をも指す。そういう概念だ。
主人公:ゲノムフレグランスはゲノムを変化させる・・・それって安全なんですか?
来間:もちろんだとも!それどころか人を新たな進化へと導く進化の鍵さ。
主人公:監督はゲノムフレグランスを使って一体何をするつもりなんです?
来間:遺伝子を自由にカスタマイズできれば生まれ持った資質の差をなくし真に平等な社会がやってくるだろう。そんな進化の可能性を探っているんだ。生命の頂点にして終着点。もしその域に達することができれば・・人類が滅ぼしてきた億万の種に対し、その犠牲は無駄ではなかったと胸を張って言うことができる!
主人公:・・・。
来間:・・・まあ、私はキミがどういう判断をしようとも一向に構わないんだがね。
主人公:え?
来間:ここまで知ってしまった以上キミは決断しなければならない。どうかね?私に協力してもらえるかな?これまで恩恵を受けてきたキミならわかるはずだ。この研究の価値が。
- 「協力する」を選んだ場合、強くなるためならば手段は選んでいられないと主人公は来間への協力を約束。引き続き部員のゲノム収集を続けるのであった。
- 「協力しない」を選んだ場合、選択肢の通り主人公は拒否。口封じをされるかと思いきや練習に戻るよう指示され拍子抜けするも、「この事実を知ったところでキミには何もできないさ」「尾上くんのことを忘れたのかな?そんな与太話、世間はすぐに興味を失ってしまうさ」「無責任なウワサを世間に流してもしも騒ぎになった場合、キミたち野球部はどうなる?」と世間に言いふらすことの無意味さを説かれ、言われた通り練習に戻るのであった。
なかなか面白い子だね。でも、誰にも邪魔はさせない。
アンドロメダ学園勝利の報(3年7月4週)
スパルタ高校との戦いを制し甲子園進出を決めるゲノム大学附属高校野球部であったが、恵比留高校がアンドロメダ学園に敗れたと知り瀧上は浮かない表情。一方の来間はアンドロメダ学園との対戦を楽しみにし、笑顔を浮かべるのであった。
そうか。科学力で名を馳せるあのアンドロメダが勝ったのか。
甲子園で相対したときのことを考えるとワクワクしてくる。
科学に心を売ったもの同士、一体どんな戦いになるか・・・
マッドサイエンティストの戯れ(3年8月1週)
甲子園へ到着した一行を出迎えたのはアンドロメダ学園監督の武井田ジョー。科学で選手の可能性を発展させる方針を取っているという彼に対し、自分は科学を用いて選手どころか全人類の発展を目指していると来間は応じ、「いかがです?どちらの科学が上なのか、この大会ではっきりさせたいとは思いませんか?」と提案、相手もそれを受けて立つ。
順調にいけば決勝で当たることになるアンドロメダ学園戦に備え、「ここまで進めてきたゲノム研究を結集して臨む必要がある」と判断した来間は、甲子園近辺にあるゲノム大学の出張研究所を利用して決勝戦直前までゲノム収集を続けると決定を下すのであった。
神様なんかに負けない(3年8月2週)
2回戦の対戦相手は神様がついていると噂の天盟高校。「情報は集めたが、にわかには信じがたい話ばかりだな」「そんな非科学的なことがあるとは思えないがね」と否定的な見解を示す来間のもとに「この罰当たり!」と憤る天宮コノハが現れる。
天盟高校の守り神を自称する彼女は、部員の弟か何かだと決めつけてきた主人公にお腹が緩くなる罰を与え、自らの力を思い知らせる。次いで来間にも同様の罰を与えるが、彼は全くの無反応。ショックを受けたコノハは捨て台詞を吐いて走り去ってしまう。
「科学者には神罰が効かないなんて!」と驚く主人公であったが、実は科学を奉ずる者の意地としてポーカーフェイスのまま猛烈な便意を我慢していただけと判明し、呆気に取られるのであった。
コノハ:そこのお前!お前はもっと悪い奴だな!?神罰を下してやる!
来間:・・・
コノハ:あ、あれ・・・?
来間:はぁ。そんな非科学的なもの科学者には効きませんよ。
コノハ:うう・・・神罰が効かないなんて・・・覚えてろー!
主人公:監督、すごいですね。科学者には神罰が効かないなんて!すごい能力ですよ!・・・って、どちらへ?
来間:科学者にそんな能力があるわけないでしょう。やせがまんですよ。
来間の心情:私も科学者の一人として神様なんかに負けるわけにはいきませんからね。
主人公:・・・
飛んで火に入る夏の・・・(3年8月3週)
ついに迎えた決勝戦、対戦相手は当然アンドロメダ学園と思い込んで一演説ぶつ来間であったが、勝ち上がってきたのはアンドロメダを完封で破った帝王実業と知り呆然。そんな最中、タヌキノショクダイの自生地が発見されたとの報告が舞い込んできて、完全にそちらへ興味が移ってしまい、決勝戦そっちのけで現場に向かおうとするが、主人公に説得され「・・・なるべく決着は早くで頼むよ?」と渋々残ることにする。
来間:今日は待ちに待った決勝戦。アンドロメダとの対戦だ。
主人公:あの、監督・・・
来間:この戦いでどちらの科学力が上なのかが決まる。諸君、全力を尽くして勝利をつかみ取ってくれたまえ。打倒アンドロメダ!
竹内:あの、ちょっと待って下さい!
来間:何だね?今いいところなんだが。
竹内:決勝戦の相手はアンドロメダではありません。帝王実業(ていおうじつぎょう)です。
来間:・・・おかしいな。私の聴力に異常はないはずだが。もう一度言ってくれないかね?
竹内:昨日、アンドロメダ学園は帝王実業のエースに完封され、準決勝で姿を消しました。
来間:いやいや、それはおかしい。アンドロメダの科学が敗れるはずは・・・
効果音:(パサッ)
主人公:今日の新聞です。
来間:バ、バカな・・・!そんなことがあってなるものか!
以降のイベントは甲子園優勝を果たした場合のみ発生。歓喜に湧くナインに混ざることなく、報告があったタヌキノショクダイの自生地へ一目散に向かった来間であったが、人気のない所に自分を一人で誘き寄せるために霧崎が仕掛けた罠であったことに気づく。
「ええ・・・ということは、タヌキノショクダイの発見情報もウソなのかい?」「ひどいなぁ、自生しているのを一度は見たかったんだがね」と落胆しつつも、目的のために手段を選ばない彼女の姿勢を称賛し、「教え子の成長は嬉しいよ」と微笑。「私は、自分をお前の教え子などと思ったことなどない!」と声を荒げる相手を「たしかに、キミたちは実験体だったよね。私の方が学ばせてもらう立場だったよ」と挑発するなど、余裕を見せる。
瀧上輝汐をセットしている場合
ここで瀧上が自分抜きで霧崎と決着をつけるなと乱入。「瀧上、お前は敵じゃない。むしろ、この男の犠牲者だろう」「自分の姿を鏡でよく見てみるんだな。外見だけじゃなく、それ以外にもなにか悪影響があるはずだ」と呼びかける霧崎に対し、自分を助けてくれた来間には恩義しか感じていないと答えた彼女は、自らの意思で異形(『幻獣』の姿)や改造を受ける前の容姿へ変身するデモンストレーションをしてみせ、外見の問題について「要ハ・・・やる気の問題ダァ!」と喝破する。
精神の及ぼす影響により実験体が想定を遥かに超えた挙動を見せ、ついにはゲノムによる人体改造を可逆的なものとしてしまったことにより思い描いていた計画の再考を迫られた来間であったが、科学者魂は健在で、瀧上が見せた"現象"を新たな研究対象とすることを決意する。
待ってくれ、それはまずい!
ゲノムによる変化が可逆変化ならば人類を平等にする私の計画が・・・
いや、まずは事実確認だ。
私は、キミの能力を観察、研究し!必ずやゲノムの秘密を解き明かす!!
結局、大盛り上がりの2人に置いてけぼりをくらう形となった霧崎は、「ハァ・・・すっかり興がそがれたな」と嘆息し、「来間!今日の所は引き上げる。しかし、私たちのような者を生み出さないよう、常にお前を監視している事を忘れるな!」と去っていくのであった。
瀧上輝汐をセットしていない場合
霧崎の「覚悟しろっ!」の言葉を最後に画面が切り替わり、復讐が遂げられたことが示唆されるのであった。
エピローグ(3年3月2週)
ここでは、来間の消息に関する描写についてのみ触れることとする。
瀧上輝汐をセットしており甲子園優勝を果たした場合
甲子園以来姿を消してしまった来間について、しっかり挨拶してから卒業したかったと残念がる主人公らに対し、「大丈夫だって。野球のことなんてすっかり忘れてどこかで研究を続けていると思うよ!」と告げた瀧上。内心では「まあ、私の想像じゃなくて本当のことなんだけどね」と苦笑するのであった。
瀧上輝汐をセットしており甲子園優勝を果たせなかった場合
甲子園以来姿を消してしまった来間について、しっかり挨拶してから卒業したかったと残念がる主人公らに対し、「ほんとうに心配だよね」「マア、ドウセ研究ニ夢中デアタシタチノコトナンカ忘レテルンダロウケドナ!」と話す瀧上なのであった。
瀧上輝汐をセットしていない場合
夏の大会以来姿を消してしまった来間について、しっかり挨拶してから卒業したかったと残念がる主人公ら。「瀧上もいつの間にか部活に出なくなったし・・・」「退学したってウワサもあるでやんす」と瀧上の消息についても案じるのであった。
ランダムイベント
蘇らせるなら?
遺伝子を解析して絶滅した動物を蘇らせようとしているというゲノム大学の研究チームのレポートを読む主人公ら。蘇らせるならどんな動物がいいかという話になり、ここで「ドードー」の選択肢を選ぶと、「弱いのは罪、絶滅は当然の罰だよ」「絶滅したくなかったら、ドードーは強くなるべきだったんだよ」と夜神・明神がドードーを嘲る展開に。
その話を小耳に挟み、「ドードーを強くする?なかなか面白い題材じゃないか」と興味を惹かれる来間なのであった。
交配では遅すぎる
部室のテレビで競馬を観戦していた来間は、主人公から「意外ですね。監督が希少生物以外に興味を持つなんて・・・」と驚かれ、ゲノム大学のスポンサーに馬主がいるため付き合いの面があると認めつつ、サラブレッドは長い年月にわたり交配を重ねた人類の英知が詰まっている美しい生き物だとも熱弁。
話題は交配という手法の是非に移り、「より優れた種にするために交配させるのは、前時代的手法だ。時間的に効率が悪すぎる」と断言した彼は、もっと短期間で確実に結果が出る方法を模索していく必要があると述べる。
- 「本当にそうなんですか?」を選んだ場合、「何事も早く結果が出れば良いってわけでもないんじゃないですかね」と主人公に疑問を呈されることに。長い年月を経て多くの偶然を積み重ねてきたことで世界は多様性を手に入れたのだとの主張に、「なるほど!いかにもその通りだ。自然に対する敬意が足りなかったね」と頷く来間であったが、「ただ、人間の進化に関しては自然に任せるわけにはいかないな。それでは間に合わなくなる」と内心付け加えるのであった。
- 「どういうことですか?」を選んだ場合、主人公は話がよく分からないからともっと噛み砕いて話すよう頼むことに。「この程度の話も理解できないとは」と呆れた来間から、「キミの頭脳を成長させて先ほどの私の話を理解できるか試してみないか?」と即席で人体実験を提案され、すっかり青ざめてしまうのであった。
- 「研究熱心ですね」を選んだ場合、主人公はその研究に懸ける情熱を称賛。主人公の野球、自分の研究、馬主のサラブレッドといった風に、特定の事物に関して大きな情熱を傾ける個体が出現するのには何かシステマチックなものがあるのか、はたまた偶然なのかとすぐさま研究の核になりそうな疑問を思いつく来間について、「監督にかかれば、なんでも研究対象になるんだよなあ・・・」と感心することとなるのであった。
その他
Twitter4コマ漫画
X(旧Twitter)におけるパワプロアプリ公式アカウント掲載の4コマ漫画ではフリート高校パワーアップシナリオ編とゲノム大学附属高校編の2編に登場。
フリート高校パワーアップシナリオ編
満里南をさらってどうする気だと主人公から問い質された来間は、人類を海の中でも生活できるようにした「人魚」を造るのだと返答し、水陸両用とするため上半身を魚、下半身を人間とした悍ましい「人魚」像を提示。「断固拒否するッ!!」と動揺する彼を見て「フフッ冗談だよ」と笑い、矢部に「何なんでやんすかこのおじさん?!」と困惑されるのであった。
ゲノム大学附属高校編
明神・夜神が「ゴ●ブリ」として捕まえた虫を一眼でゲンゴロウ(※環境省作成のレッドデータブックにおいて絶滅危惧Ⅱ種とされている)と看破した来間は、ゲンゴロウを保護するため大学の敷地内にある自然保護区画に向かう。
ところが、そこで池に佇む上半身が魚、下半身が人間のフリート編の4コマでも登場した「人魚」を主人公に見られてしまうことに。「……希少生物だよ」と見え透いた嘘でごまかしにかかるのであった。
エイプリルフール限定イベント(2024年)
2024年のエイプリルフールネタは「なみき様ブーム到来」。タイトル画面には、なみきTシャツを着込み「なみき様さいこう!」と書かれた横断幕を掲げる支持者たちに囲まれ、手作りの王冠と「祝!!女帝誕生」と書かれたタスキを身につける安内なみきの姿が描かれており、その種明かしが当イベントでなされる構成となっている。
女王蜂のフェロモンを原料に人を魅了するフレグランスを試作した来間。その効果がいかほどか秘密裏に確かめる方法について思案していると、不用意なことに街中で手に持って歩いていたことが仇となり、向かいから走ってきた安内なみきと衝突した際、全量が彼女に降りかかってしまう。
あああ、せっかく作ったフレグランスが・・・
あくまで目立ちたくない来間は失われたフレグランスを惜しみつつ退散。「何だかいい匂いだし、まぁいっか!」とそのまま用事を済ませに向かうなみきであったが、周囲の人々が彼女をなみき様と呼び突然熱狂的に崇拝し始め、「誰か助けてーっ!!」と逃げ回る羽目になるのであった。
関係者の一覧
概ね非道と言って差し支えない所業を各パラレルワールドで繰り広げているが、来間のおかげで陽の目を見られるようになった者たちが大半であるゲノム大学附属高校の面々は、彼を慕っている。
霧崎礼里 / 往田真威人
予想される副作用についての十分な説明を受けずに改造され、失敗作と切り捨てられた。
ゲノム大学附属高校編では来間に対する復讐を果たすため暗躍することとなった。
泡瀬満里南
フリート高校パワーアップシナリオにおいて、実験サンプルとして拉致・監禁を受けた。
フリート高校
フリート高校パワーアップシナリオにおいて、泡瀬満里南を巡り9〜10ヶ月にわたって武装集団との戦闘を強いられ、しまいには大軍によって制圧される羽目になった。
真開彩葉 / 真開伊瑠花
姉の彩葉はフリート高校パワーアップシナリオにおいてフリート高校の一員として戦った。
ゲノム大学附属高校編では姉妹共に来間の手に落ち、拉致・監禁を受けたが、主人公によって救出された。
彩菊花高校
フリート高校パワーアップシナリオでは数多くの生徒が拉致の被害に遭い、ゲノムの手を逃れるため本来の校舎を捨てて巨大飛空艇パワフェース・ワンへ乗り移る必要に迫られるほどとなった。
時任幽平
彩菊花高校編では来間によって拉致・監禁され、人体実験を受けていたが、照木静音により救出されたと語られた。
照木静音
ゲノム大学附属高校編において来間の研究室にて監禁を受けていると思しき描写がなされている。
竹内脅人 / 瀧上輝汐
本来なら甲子園に出られるはずのない能力の持ち主たち。2人とも改造手術で能力を向上させてくれた来間に恩義を感じている。
特に瀧上は、アキレス腱断裂の重傷をものの1週間で治してもらっており、来間を強烈に慕っている。
尾上亜月
ゲノムフレグランスの副作用により犬の姿をした獣人と化した。注目を受けるようになり、能力も向上したため、この変化をポジティブに捉えている。ゲノム大学附属高校編のラストでは、その容姿のおかげでプロ球団のマスコットという職まで手にしている。
安内なみき
来間の杜撰な薬品管理により、一時的に発生した崇拝者たちに追いかけ回される迷惑を被った。
|