概要
実況パワフルプロ野球11で初登場したピッチャー。
速球と宝刀スライダーを武器とするが走者を出すと自分の投球が出来なくなり尚且つ打たれ弱く発展途上。
元となっているのは、パワプロ10で友沢から存在のみが語られていた「自分以上のピッチャーと感じた選手」であると思われる。ただし当初は肘の故障に関する設定はなく、どちらがエースか激しく張り合っていたとも語られており、後の久遠とは人物像にいささか違いがある。
パワプロ11
3年目秋、かつ帝王大学通常ルート以外の全国大会決勝で立ち塞がる、栄光学院大学のエース。主人公の一つ年下。
ただしスライダーこそ一流だが軽い球や打たれ強さ2、対ピンチ2と特殊能力が弱い。
おまけに自動生成ピッチャーの能力上限が最速160km、最多4球種となっているため、久遠よりも強い控え投手が出ることが多い。
全日本編
栄光学院大学3年。本当は乗り気でなかったが、友沢亮が参加していることを知ってあることを聞くために日本代表合宿に参加した。
友沢とはタイミングが悪くかつてのことを聞けなかったが、主人公のアドバイスに従いいつか話してくれることを待つことにした。
栄光学院大学編
昨年度の甲子園優勝投手として、その去就が注目されていたが、友沢の帝王大学進学を受けてプロ希望を出さず、栄光学院大学に進学。本並監督からのスカウトに応じるが、代わりにある約束をさせたようである(帝王大学と対戦させることだと思われる)。
最初は全国で戦うために主人公を利用するつもりでいたが、その主人公に自分を裏切った友沢への復讐心と、どこかで友沢を信じたい気持ちとが葛藤していることを告白し、復讐ではなく野球で語るために大会を勝ち抜くことを決意する。それにより栄光大は真の意味で結束することとなった。
パワプロ12
最後のドラフトで主人公が下位指名、あるいは指名なしのゲームオーバーだった場合に、ランダムで名前のみ登場。栄光大から中日ドラゴンズに上位指名される。
パワプロ13
帝王実業編の1年後輩として登場。友沢のほか同級生の猛田慶次ともよく絡む。
友沢とはジュニア野球で会って以来心底慕っており、友沢からは「他人を目標にすると自分の高さに自分で制限をつけることになる」とたしなめられはするものの可愛がられている。
だが精神的な弱さに加え、過去たびたび「久遠のせいで負けた」と責められたことが仇となり、自分の殻を破ることができずにいる。
2年目の正月明けに友沢と対等の立場で張り合う主人公の姿を見たことで強く感化され、以来友沢を超えることを志すように。
友沢もこれを意気に感じ、スライダーの完成を急ぐとともに、最後の夏を前にエースの座を巡って久遠と勝負する申し出を受け入れる。
だが元々「プロ入りのためにスライダーを完成させなければいけない」と友沢に気負いがあったことに加え、蛇島桐人の陰謀(ただし友沢本人はその影響を認めていない)や久遠に完成させたスライダーを見せようとしたこと、さらに神高龍に挑発されたことが重なって友沢は無茶な特訓を続け、その結果肘を壊し投手生命を絶たれてしまう。
これにより友沢は野手に転向し、故障については友沢自身の意向で隠されたことで久遠は裏切られたと誤解して激怒し、一転して友沢を詰るようになってしまった。
通常ルート(仮称)
主人公が特になにもしなかった場合に派生。
3年目夏の甲子園で敗退した場合、友沢がプロ入りできず大学に進学するため、ここから11に分岐する。プロ入りを逃した友沢に対して皮肉たっぷりな嫌味を告げ、後味が悪い結末となる。
また甲子園で優勝すれば友沢は猪狩カイザースに指名されるのだが、久遠は口だけで祝意を述べ、いずれにしろ両者の溝が残されたままに幕切れとなる。
誤解を解くルート(仮称)
友沢と久遠の評価が両方高い場合にのみ派生。
野手転向の一件の後に意を決した主人公から友沢の肘の故障について教えられ、酷く罵ってしまった友沢への罪悪感と真相の衝撃から気持ちの整理がつけられなくなるが、甲子園大会決勝のアンドロメダ学園戦の直前に無事和解。
「友沢さんに裏切られたと思ったけどそれは違った。僕は友沢さんを分かろうとしていなかった」と詫びて迷いを吹っ切った。これにより最終戦限定で基礎能力が伸び、対ピンチ2と打たれ強さ2が消える。
その後友沢は猪狩カイザースにドラフト指名され、10の物語に分岐する。今までのことを詫びる久遠に対し友沢は完成したスライダーを伝えられなかったことを久遠に詫び返しつつ、久遠なら俺以上の球を投げられるようになると激励した。
パワプロ2018
名将甲子園の帝王実業編でデフォルト選手として2年目に入学してくる。年齢調整の都合もあり、友沢との縁や確執は中学時代に済まされている。
基本設定は11や13帝王通常ルートの3年目といった過去作に準じている…と思いきや、本作の久遠は友沢の肘の故障と野手転向の真相について既に知っているという、ある意味彼のキャラ性を根底から覆すレベルの改変が行われた。
友沢に対しては故障による投手断念は仕方のないことと頭では分かっていても、それでも「調整しながらでも投手を続ける道があったのではないか?それをいとも簡単に諦めたのでは?」という希望観測的な過程を持ち出しては監督である主人公に苛立ちを吐露しており、真相を知れなかったが故に友沢に裏切られたと感じて憤った過去作とは異なり、こちらでは久遠自身の精神的な未熟さによる分からず屋、わがままといった面が強調されている。
同作の蛇島が友沢の故障に一切関与しておらず、(過程の暗躍はともかく)最終的に誰にも迷惑を掛けないまま更生して真っ当な選手に成長していったことを考えると、ある意味対照的な扱いともいえる。
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