概要
パワプロ13で初登場した女性キャッチャー。実家は西満涙寺というお寺で、家では着物を着て過ごし、きんつばが好物だという和風少女。非力ながらも巧みなバットコントロール、片膝をついたまま二塁に返球できるボディバランス、そしてスイッチが入ったときに見せる異常なまでの集中力(通称超集中モード)など野球選手として様々な強みを持つ。
いわゆる第三世代の一員であり、13~15の主要登場人物として活躍したが、その後は脇役、あるいはイベキャラの1人としての出演が主である。
鈴本との関係
パワプロ13、14で扱われたテーマ。
普段はクールに澄ましている一方で、中学時代にバッテリーを組んでいた鈴本大輔に執着し続けており、各作品の主人公に心惹かれるのも、(ポテンシャルや雰囲気が)彼に似ているというのが理由であるなど、影響が随所に見てとれる。また、主人公や鈴本との関係性にパフォーマンスやモチベーションを左右されがちで、実際超集中の発動は彼らの存在がトリガーとなっていた。
なお、鈴本の方も彼女を憎からず思っていたが、彼女にとって自分と野球が密接に結びついている状態は好ましくない(※次項で詳述)とさんざん悩んだ末に結論付け、あえて突き放すことになる。
しかし、あまりに優等生然とした振る舞いと言葉遣いは丁寧だがどこか引っかかると評される慇懃無礼さが反感を買い、イケメンスター選手かつ聖の想い人かつ圧倒的な能力を持ったライバル兼ラスボスという設定に見合うキャラとしての魅力が十分掘り下げられなかったため、鈴本は受け入れられることなく大バッシングの的に。結果スタッフも萎縮したのか、15の時点で鈴本関連はほんのり匂わされる程度になってしまった。さらにそれ以降現在に至るまで、イベキャラシナリオやパワフェスで軽くは触れられるものの詳しく掘り下げられることはなくなるなど、半ばタブーのような扱いを受けてしまっている。
聖の病理
主にパワプロ14決定版、15で扱われたテーマ。
中学に上がる際、女子であるがゆえに様々な野球チームから入団を拒まれていた聖は、その才能に惚れ込んだ鈴本の手引きにより何とか野球を続けることができた……のだが、この一件で受けた心の傷は彼女に深く刻み込まれ、最終的には鈴本(14の場合)あるいは「みんな」(15の場合)といった「必要としてくれる誰か」に、女子である自分が野球を続けていい理由、(女子野球選手に対する)逆風に立ち向かってでも野球を続ける原動力を求めるようになっていった。
このような自らのあり方を他者に委ねる姿勢はおよそ健全からはかけ離れており、14では鈴本による"荒療治"と主人公のアドバイスによって、15では主人公の熱意ある説得によって、「野球が好きだという気持ち」さえあれば野球を続けていいのだということに気付かされることとなる。
パワプロ13 聖タチバナ学園高校編
パワプロの3代目女性選手。守備とバッティングセンスと土壇場の超集中力がウリ。(パワプロ13キャラクター紹介より)
2年目の春に主人公の1年後輩として入学してくる。
元々は父親を置いていけないからと近隣の女子高校「音成女学院」に進学するつもりであったが、たまたま彼女のプレイを見かけた橘みずきにより見初められ、クレッセントムーンを捕れるキャッチャーになるとスカウトされた。
期待の新入生
友情タッグ結成(聖)
クレッセントムーン習得
甲子園、再会のとき
エンディング
その他
パワプロ14 プロ野球スター街道編
主人公と同じく大卒4年目。聖タチバナを卒業後、どこかの大学で野球を続けていた。
本人は「誰にも負けない成績を収めた」としているもののドラフトにかからず、一縷の望みをかけて津々家バルカンズのテストを受け入団した(※現実では2007年当時、アマチュア相手の入団テストは廃止済み)。
自身の意気込みを買ってくれたとしてバルカンズには恩義を感じているが、同時に一般男性より筋力のピークが早い自身の体質に関する焦り、「女性が野手としてプロ野球でやっていくには体力が不足である」という風潮に対する反発、何よりかつて旧友と交わした約束を果たさなければならないという思いから「自分が一刻も早くバルカンズを優勝争いのできるチームにする」という使命感や気負いが先行してしまっているのが現状。
子供の頃から練習の虫であったがこれらの事情からさらなるハードワークを自身に課しており、他者を寄せ付けない部分がある。
プロで女性野手は難しいと言われる中、卓越した野球センスによりテスト生から一軍に上がった、として話題になっており、皆木監督も存在感を認めている。
しかし主人公は入団以来没交渉だったせいなのか矢部明雄に解説されるまで忘れており、聖も主人公のことはチームメイトとして名前を覚えている程度で接点はなかった。
3年間鳴かず飛ばずだった主人公にかつての旧友を想像させる成長力を見出だし、高難度のマンツーマン特訓を課してくる。
2007年夏に発売された『実況パワフルプロ野球14』(注:以下は「無印」)と、同冬に発売された『実況パワフルプロ野球14 決定版』とでテキストに変更がされている。
【】内の文言は基本的に無印版にしか存在せず、《》内の文言は決定版で置き換えられたものである。
聖との友情
若手ピッチャーから信頼を得ているものの、ベテランからはまだ認められていないと、夜もマシン相手にキャッチングの特訓をする聖。通りかかった主人公は「ベテランからは時間をかけて信頼を得ていけば…」と指摘するものの、聖は「そんなことだから強くなれない」と否定。
動揺する主人公に対して彼女は時間がないこと、聖の力で早くバルカンズを戦えるチームにしなければいけないことを吐露しかけるも、主人公には関係のない話だったと打ち切ろうとする。
ところがこれを聞いた主人公は「六道さんは凄い」と感嘆して自分もグラブを取り出し、「二人でやれば早く終わるかもしれないし帰って休めるから」と練習の手伝いを申し出る。その姿に聖は昔のことを思い出していた。
昔、今のように一人で居残り特訓をしていた聖のもとに旧友が現れ「父親や兄が心配しているから早く帰ろう」と誘うが、聖は「まだノルマが終わっていない。お前は先に帰ってくれ。明日は【リトルの試合】もあるから」と断る。
しかし旧友は「二人でやれば早く終わって聖も休めるから」として練習を手伝うと言ってきた。
昔を思い出したことに戸惑いながらも聖は主人公の提案を受け入れ、一緒に練習することとなった。
なお決定版では、回想シーンにおいて【リトルの試合】とはなっておらず、単に《試合》である。
マンツーマン特訓
六道聖の固有システム。
主人公と練習するようになり、その吸収力の高さに旧友の面影をさらに強く見た聖は、「チームメイト同士が助け合うだけでは、相手を助ける力がない限り甘えにしかならない。そんな力が欲しくはないか」として、上を目指すために自分が考案した特訓を主人公に持ちかける。
断った場合、聖との友情タッグは効果が増すものの、聖ルートには行けなくなる。
承諾した場合、以降聖と練習をするごとにランダムで、以下の三段階の試験を課されることになる。
参級試験…野手はストレートのみの打撃試験で一定数以上フェアゾーンに打ち返す。投手はストレートのみのコントロール試験で一定数以上的に当てる。
弐級試験…野手はどの球種が来るか分からない打撃試験で、内角なら引っ張り、外角なら流しのタイミングで6球(決定版は4球)打ち返す。投手はフル=ハートとの実戦練習で一定以上に持ち点20を守りきる。
最終試験…野手は事前に宣告された変化球を3本以上ホームランにする打撃試験。投手は変化球のみのコントロール試験で小さい的に当てて10球で10点(決定版は6点)取る。
全ての試験に合格することが、聖のエピローグを見る絶対条件であり、固有のストーリー分岐とエピローグを持つキャラの中では唯一実力試験を要求されるキャラとなっている。
なお決定版では全体的に合格の条件が緩和されている。
全ての特訓をクリアすると、聖は主人公がかつての旧友にそっくりであることを確信し、動揺することとなる。
気持ちを落ち着けるため、一時実家に帰り風呂に浸かるのだが、その間も頭の中を主人公の成長ぶりと「彼が風呂で体のどこから洗うのか」が巡ってしまい、気持ちの整理にならなかった。
ライバル
8月末の試合までに上述のマンツーマン特訓を全てクリアするのが絶対条件である重要イベント。
オールスター明けてシーズンも後半に入ったある日、主人公は室内練習場に忘れ物を取りに来たところ、黙々とマシン筋トレに打ち込む聖を見かける。
気がかりで主人公が声をかけると、聖は人より筋肉が付きにくいこと、男性選手は筋力のピークが30代なのに対し自分は20代半ばであり、当年26歳の聖はもうピークであろうことを答えた。
オーバーワークを心配する主人公だが聖は譲らず、大学でドラフトにかからなかったこと、プロを諦められず旗揚げしたばかりのバルカンズにテスト入団した過去を話す。
聖は自分の意気を買ってくれたバルカンズに応えたい、どれほど厳しくても努力し続ければ道は開けると証明したい、そして自分には運命のライバルがいて、その人と戦うために絶対に諦めたくない…と胸の内を明かした。
一通り聞き終えた主人公は「野球センスで成り上がった選手」という聖への先入観を反省し改めて「六道さんは凄い」と感嘆、いつか聞いたようにみんなを、聖を支える力をきっと身につけてみせると約束する。
より結束を固めた二人はシーズンを勝ち抜きプレーオフ進出を誓いあった。
なお、このイベント以降、シャイニングバスターズのシーズン順位が1位(バルカンズが1位ならば2位)となり、プレーオフ最終戦の相手がバスターズで固定される。
優勝決定戦
バルカンズはレギュラーシーズンを勝ち上がりバスターズとのプレーオフ第二ステージ最終戦、勝てば悲願の初優勝というところまで進んだ。
しかし相手方の先発は鈴本大輔の可能性が濃厚で、この時に備えて万全の調整をしていると思われ、苦戦は必至だった。
そんな中、聖は一人「待たせたな大輔。【プロで優勝を争う約束が果たせる】」と呟く。それをたまたま聞いていた主人公は、(大輔の名を聞いて動揺したり試合後大輔に突っかかったりする聖を見ていたにも関わらず)【「もしかして鈴本が…」と、思いがけない名前を聞いたような反応をする】が、聖は【幼なじみでライバル】と認めた上で、勝つのは私達だとチームを鼓舞、超集中モードに突入する。
そしてバルカンズはバスターズを破り見事リーグ優勝を決める。チームメイトが口々に聖の頑張りを称える中で本人は歓喜の輪におらず、大輔と話していた。
聖は約束を果たしたこと、私達バルカンズは完成に近づいた、次からは大輔が追う番だと語りかけるが、大輔は「私達」にのみ反応し、聖が変わったことを確信する。
それを知ってか知らずか聖は「来年も優勝争いがしたい」と言うが、大輔は「がんばる」とだけ答え「プライベートでは節目の年になるかもしれないから」と付け加える。
首を傾げる聖に、大輔は今まで試合を観ていた茶髪ロングの女性を「大切な人」として紹介。
素っ頓狂な悲鳴を上げる聖をよそに、「来年は僕が勝つ」とだけ言い残し大輔は去っていった。
その後、ロッカールームに戻った聖は一人涙をこらえていた。そこへ、聖の不在に気づいた主人公が彼女を捜しに来る。
【主人公は何も事情を知らず、優勝パーティーが始まるとだけ伝えた】が、彼の姿を見た聖は感情をあふれさせて主人公の胸にすがり、大声を上げて泣きじゃくった。
その姿に主人公は大きく動揺するものの、聖が泣いたのはその時だけで、パーティーが始まる頃には平静に戻っていた。あの涙は何だったのか疑問が浮かんだものの、「考えるのはよそう。【その方がいい】」とこれ以上考えるのをやめにした。
決定版の変更点
聖は大輔との優勝決定戦について「待たせたな」とだけ口にし、【プロで優勝を争う約束】については一切言及されない。
またそれを聞いた主人公の反応も《やっぱり鈴本なの?》と変更されている。聖は【幼なじみ】ではなく《元チームメイト》とだけ返し、主人公に対し《私の特訓をクリアした主人公なら勝てる》と特別に激励する。
さらに聖が《チームが優勝争いすること以上に主人公の成長を喜び、その活躍を望んでいる自身の感情に気づき大いに動揺するが、それを振り切るようにして超集中モードに突入する》というシーンが追加される。
優勝後のテキストが大幅に変更されている。
主人公は大輔と聖が話していたことを知っていて、心配してロッカールームに聖を捜しに来るが、彼の姿を見つけた聖は「私は野球を続ける理由が欲しかったのかもしれない」と今までを振り返り、子供の頃のことを話し始めた。
小学校までは、聖が男子に混じって野球をすることを誰も疑問に思わなかった。しかし中学校に入る頃には「女子で野手はちょっと」「ソフトボールに転向しては」とどこへ行っても止められてしまった。
そこに来て「僕のチームに入って野球を教えてほしい」と誘ってきたのが大輔だった。彼にはプロで一流選手になる夢があるのだという。頼られたことに聖はどうしてと疑問に思うが、大輔は「だてすごくうまいじゃない。でも必ず追いついてみせる。だからそれまでは…」と答えた。
聖は野球で自分が必要とされたのがとても嬉しかったと振り返るが、その大輔はもう一流選手であり大事な人もいる、もう夢は終わったのだと涙をにじませる。
しかし主人公はそれを遮り「まだ大好きな野球を続ける夢は終わっていない。それに、俺もチームメイトたちも、みんなが六道さんを必要としている」と答える。
それを聞いた聖は涙をあふれさせ、主人公の胸にすがりついて大声で泣きじゃくった。主人公は聖の涙に動揺するが、「考えるのはよそう。《今はその方がいい》」と、ひとまず置いておくことにした。
なお、基本的にパワプロ14の主人公はパワプロ13、パワプロ15と違い一貫して「六道さん」呼びであるが、決定版で聖に泣きつかれた瞬間のみ「聖ちゃん」と別作品の呼び方になっている。
エピローグ
見事プロ残留を勝ち取り主人公は胸をなで下ろすが、聖もまた来季の契約を得ていた。リーグ優勝でチームが一丸となり、聖自身にも新たな道が見えたとして自信につながったという。
そして聖は「【大学時代】に大輔から涙の意味を教えてもらったが、主人公には涙の温かさを教えられたのかもしれない」と主人公に感謝を述べる。
主人公は謙遜するが、それを見て聖は「やはりお前たちは似ているな…」と、心の中で主人公と大輔に語りかけた後、来年もまた優勝しようと主人公と約束したのであった。
一方その頃、鈴本宅では大輔が聖の契約更改を聞いて安堵していた。そこへ例の女性が現れ、聖とのことはあれで良かったのか尋ねる。しかし大輔は「これからは僕のためでなく、自分のために野球をしてほしいから」として本人なりに納得づくのことであり、女性から「聖は後悔するくらいいい女になる」と言われても気持ちは揺らがなかった。
話は変わり大輔は「姉さんも結婚して、とうとう家を出るのか」と問いかける。姉は新居についてくるか訊くが大輔は丁重にお断りした。
その女性は大輔の実姉であり、姉は聖のことを話には聞いていたが直に会ったことはない状態で、聖は姉の存在自体を知っていたかどうか不明である。
そしてプライベートの節目とは、姉が結婚して大輔のマンションから出ることであったようであった。
なお決定版では、【大学時代】が《学生時代》に差し替えられている他、涙の温かさを教えられたと話した後、心の中で「もしあの時、お前(注:おそらく主人公の方)に出会っていたらきっと私は…」とつぶやき、さらに主人公と来年の優勝を誓い合う際に「お前の活躍に期待している」と付け加えている。無印より主人公へ抱く感情が大きくなっていることを示唆している模様。
大輔と姉との会話に変更はなし。
パワプロ15 神楽坂グループ編
敏腕女性捕手として大学球界を賑わせたが、ドラフトで指名されることはなく、神楽坂グループの経理部に勤めている。ドラフト漏れの理由ははっきりしないものの、巷では女性であったことが原因と囁かれており、また彼女自身もそうだと思っている。そのため、野球への未練が燻り続けたまま社会人生活を過ごしている。
しかしある日、神楽坂CEOの試合観戦について行った際活躍を見せた主人公にポテンシャルを見出し、野球熱が再燃。その後の展開によっては3回にわたる高難度の特訓で彼を鍛え上げることになり、ついにはまたグラウンドに立ちたいという思いが頭をもたげてくるようになる。
当初はビン底メガネをかけていたが(本人はオシャレのつもり)、主人公と交流を深めるにつれ、彼の勧めに従ってメガネをはずすようになる。
初登場
ミッチェルのウインク
注目
眼鏡の奥の素顔
聖の特訓
1回目
2回目
3回目
クレッセントムーン/オリ変/オリスト伝授
重箱いっぱいの……
鉢合わせ
最後のキャッチボール
エンディング
関連人物
橘みずき
パワプロ13にて、聖は彼女のクレッセントムーンを受けるためタチバナ学園に勧誘された。高校に行ったら止めるはずだった野球を続けるきっかけとなった人物。聖が弱気になっていると「彼」のことを口に出し困らせてくる。
決定版の世界大会編では、主人公とは別人の「聖タチバナ学園編における主人公」と思われる人物のことも追加されて、ますます動揺させられる。
パワフル高校のモブ
パワプロ13でのみ登場した、少年野球時代にバッテリーを組んでいた投手。聖タチバナ学園編で特定の条件を満たした時のみ、3年目夏の甲子園決勝で対決する。一見パッとしないが聖は彼の本当の力を見抜いていた。
みずきが聖に発破をかける材料の「彼」と同一人物と思われる。高校で野手転向しており、意図的に満塁のピンチを演出した神高龍からサヨナラホームランを打った。
後の鈴本大輔である(パワプロ14の公式攻略本インタビューよりほぼ確定)が高校時代の来歴に差異があり、基本設定は同じ別人とも言える。
鈴本大輔
上述の「パワフル高校のモブ」に肉付けして正式登場したキャラクター。前作とは違いピッチャー。
パワプロ14で主人公に特訓を課したのは、彼を連想させる成長力を主人公に感じたことが理由の一つ。
レギュラーシーズンで対戦した時の会話からすると性格はあまり似ていないが、それでも聖は事あるごとに彼と主人公とを「似ている」と感じることとなる。
14の無印版では聖から幼馴染にしてライバルと説明されており、「プロで優勝を争う約束」があったという。
一方決定版では「女子であることを理由にチームが決まらなかった中学時代の聖を、自分が所属するリトルシニアのチームに誘った」ということになっており、「今は補欠だけど聖に追いつきたい、だからそれまで一緒に…」という約束を回想の中で口にしている。
聖は口では「元チームメイト」と言うにとどまるものの、実際は彼から必要とされたことが中学でも野球を続けられた大きな理由となっている。野球人生において無印以上に大きい存在であったことが示され、ついで主人公の存在感も聖の中でより大きくなることが描写される。
キャットハンズの女性遊撃手
パワプロ14で存在のみ触れられる選手。キャットハンズとの対戦後に挿入されるランダムイベントで登場。
本編のある試合で接戦を落としてしまい、謝る野手陣に対し聖はスタミナが切れて集中力が続かず投手をリードし切れなかった、と責任を感じ、居残って走り込みをしながらかつて聞いた通行人の噂話を思い出す…といった形で語られる。
女性選手への期待が高まっていた本編5年前にキャットハンズに3人目の女性選手として入団したが、守備の負担が大きい野手それも遊撃では体力が持たないとみなされ、わずか1シーズンで戦力外となってしまった。
性別と守備位置以外の一切が不明であるが、少なくとも14においては、聖が女性野手でもやれると証明することに躍起となっている原因の一つとなっており、聖は彼女のニュースを回想しながら「私は諦めたくない…」と呟き、走り込みを続けていた。
彼女の引退のニュースで通行人が話していた下記のセリフは、かつて漫画家の水島新司(1939-2022)が女子プロ野球選手を出そうとして、当時プロ野球選手であった野村克也(1935-2020)に取材した際に聞いたとされる発言が元ネタと思われる。
なあ、あの遊撃手。戦力外通知だってよ。
え、そうなの?
運動量が多い守備位置だから試合の後半辛そうだったしな。
まあ、しょうがないな。投手ならワンポイントもアリだけどなあ・・・
この女性遊撃手の正体はパワプロ2011で初登場した小山雅であるという説がユーザー間で言われているが、公式設定ではない。
詳しくは上記ページの「パワスタ」項を参照。
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