やみのるみな
闇野ルミナ

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登場作品 パワプロアプリ
登場シナリオ 恵比留高校パワーアップシナリオ
所属 恵比留高校
ポジション P(メイン)、OF(○) / RWG(メイン)、LWG,CF,ST(○)
利き手/足 左投左打 / 左足
誕生日 不明

概要

 闇野栄剛の従妹を自称し、彼をえーくんと呼んで可愛がる謎の女性投手。恵比留高校パワーアップシナリオにおいて、登場するや否や野球部に溶け込んでどこかぎこちなかった彼らを一つにまとめ上げ、同部に欠かせない存在となった。誰に対しても優しく慈しみの深い母性的な人物であるが、特に従兄(?)の闇野に対しては、一段と肯定的かつ包容力溢れる態度で接する
 が、同時に疑い深い性格をしており、他人は自分よりも優れていて、何らかの理由でそれを隠しているに違いないと常に思い込んでいるため、半ば強迫的に練習に打ち込むこともしばしば。でありながら、そういった発想を負の感情へ繋げることは決してなく、更なる自己研鑽へのモチベーションとし続けている凄まじい向上心の持ち主でもある。

 上述の通り闇野と利き腕やフォームが共通しているほか、ハイボールヒッターやインコース○を所持しているのも共通。しかし、彼が寸前×、負け運を所持するのと反対に、不屈の魂、勝ち運を所持している上、オリジナル変化球については、闇野の邪眼球が「邪なシンカー」と説明される一方、彼女のルミナスアーツ・燦は「聖なるスライダー」と説明されているなど、投手能力は大きく異なっている(ただし、いずれもスラーブ、チェンジアップを持つ)。

魂を光り輝かせて闇を切り裂く聖なるスライダー!
(パワプロアプリのルミナスアーツ・燦解説文より)

 ルミナ(Lumina)はラテン語で光の意であり、オリ変名に用いられている「燦」の字も燦然、燦々などの熟語を成すことからもわかる通り、光り輝くさまを表す字であるなど、邪悪に対する神聖、闇に対する光といった風に闇野と対照的な属性が強調されたキャラクターとなっている。






※※※以下ネタバレ※※※




恵比留高校パワーアップシナリオ

 討総学園編の地方決勝戦において対戦する恵比留高校の名有りモブ「ルミナ」として登場したのが彼女の初出であり、利き腕・フォームの一致や意味深なネーミングから闇野との関連が囁かれていたが、その見立て通り、当強化シナリオ、そして[少年]闇野栄剛と共に闇野ルミナとして実装された。
 ちなみに、その際のアップデートにて対戦相手として登場する恵比留高校からはモブルミナが削除されてしまい、固有パワターを得たルミナに差し替えられることもなかったため、同校の一員として活躍する彼女を拝めるのは、現状この恵比留高校パワーアップシナリオのみとなっている。

メインシナリオ

不思議な従妹

 8月のある日、どういうわけか少年時代の姿に変貌してしまい、著しい身体能力の低下に見舞われた闇野の前に、転入してきたばかりだという闇野ルミナなる女性が登場。彼の従妹を名乗りえーくんと慣れた様子で呼ぶ彼女、投手としての実力は一級品。切れ味鋭い変化球を披露し、これなら甲子園も夢ではないと主人公らに希望を抱かせる。
 なお、闇野自身は、「ルミナ・・・ああ、従妹のルミナか。ずいぶん久しぶりだな」とややぼんやりした様子で応対。「まあこう見えて運動神経抜群で成績優秀。オレよりも格段に優れた投手だよ」と周囲に紹介するも、「何言ってるの!昔からえーくんには全然かなわなかったでしょ」と言われ、「そうだったかな・・・」とやはりぼんやりした反応を示す。

ルミナさんといっしょ

 周囲に壁を作りたがる霧崎も明るく人懐っこいルミナにはタジタジ。普段は心ここにあらずといった様子の御厨もなぜか彼女には懐いている様子。
 彼女の主催で開かれたカラオケでの親睦会は、闇野も乗せられて見事なボーイソプラノを披露するなど、和やかな雰囲気で進行し、部の結束は否応なしに高まるが……。

 迎えた秋季大会はあえなく準決勝で敗退。春の甲子園に出られない分、夏の大会に向け十分な準備が出来ると前向きに振る舞う闇野であったが、計画通りに事が運ぶか内心は不安でいっぱい。
 そこへ登場したルミナは、「えーくん、お疲れさま。やっぱりえーくんはすごいね!」「今はまだ力を蓄えてるんでしょ?」「夏の甲子園は全国制覇間違いなしよね!えーくんなら絶対やれる!」と彼を励まし、「気休めなど必要ない。負けは負けだ」と強がりつつも、「・・・だが、感謝する」とツンデレを発動する姿に、「ふふ、えーくんはいい子だねえ」と微笑むのであった。

えーくんは悪くない

 アンドロメダ学園との練習試合を終えた後、ルミナが同校の野球部員に話しかけられていると、それを見た闇野は苛立ちを隠さず「我が部の仲間にちょっかいを出さないでくれないか。帰ってくれ」と撃退。それを受けた彼女は「えーくんが私のこと、仲間って。なんだかうれしいわ」と大喜び。

 その後、偵察を行った相手校が次々と調子を崩していっていることが主人公の知る所となるが、「きっとこれも他校の戦略よ!」「偵察はえーくんが管理してるんでしょ?だったら大丈夫だよ!」「えーくんはしっかりとしたいい子だよ。みんな、それに気づいてないだけなんじゃないかな?」とやけに闇野に甘いルミナのペースに乗せられ、話はうやむやになってしまう。

ルミナの正体

 5月2週、「待て!」「逃がさない!」「返せ!私の魂!」と激昂する御厨に襲われたルミナは、恵比留高校の地下にて、殴打され気絶してしまう。
 騒ぎを聞きつけ現場に到着した闇野は、「なぜおまえが感情を取り戻したのかはわからないがルミナを傷つけるのは許さん!」と怒りを露わにし、ソウルジェイルで御厨の魂を吸い取って無力化。
 負傷したルミナを保健室へ運ぼうとしていると、彼女が異様に軽くなっていること、そもそも彼女の身体が消えかかっていることに気づき、その瞬間ソウルジェイルからルミナに御厨の魂エネルギーが送られて彼女の身体が元に戻って行くのを目撃することに。そこで、はたと自分に従妹などいなかったことを思い出し、ルミナが何者なのか考え込んでしまう。

・・・そうだ。どうしてオレは、こいつを従妹だなどと思い込んでいたんだ。
オレに従妹なんていない!それどころか、親族も、両親さえも!

・・・落ち着け。こいつはオレの従妹ではない。
一体、何者なんだ?

 目覚めたルミナと会話しながら次第に考えがまとまってきた様子の彼は、「えーくんって、いつも何か深く考えごとをしてるよね。すごいわ」とやはり褒めてくれるルミナに「たいしたことじゃないさ」と微笑み、「・・・えーくん、どうしたの?なんだか、泣きそうな顔してるよ」との指摘には「なんでもない。ルミナは無事で、安心したのかもな」と取り繕いつつも、内心ではルミナを拒めない自らの弱さを嘆くのであった。

御厨がルミナを襲ったのも、おそらくルミナの中に御厨の魂のエネルギーを感じて、それを取り戻そうとして・・・

幻だと分かっているのに・・・なぜ抗えないんだ。
オレは、こんなにも弱かったのか?

シン・運命の分岐点へ

 5月4週、身体能力の低下によるハンデを乗り越えるため、厳しい練習に取り組む闇野は、以前練習試合を行ったマントル辺境高校までもが調子を崩したとの一報が耳にした主人公からついに問い詰められる。
 「えーくんが悪いことするはずないよ!」「今だって、こんなに汗だくになって本気で野球に打ち込んでたんだもん」というルミナの助け舟もあり、何とかその場を切り抜けることに成功。チームに亀裂が入ることを回避する。
 一方、このまま彼に従って偵察を続けていいものか逡巡する霧崎は、ソウルジェイルのもたらす悪影響により闇野が自分のような目に遭いはしないかと懸念を募らせる。

 そして6月4週、ぼんやりしていることの増えた闇野は、主人公に心配されても上の空。しかし、彼が発した「ルミナ」の名前には素早く反応し、ルミナと何かあったのかと心配されることに。

・・・すまん、これはオレ自身の問題だよ。
自分にこんな弱い心があるとは思ってもみなかった。
強さだけを追い求めていたはずなのに。

 上のように何やらぶつぶつ答える彼に、よくわからないが何か言葉をかけなくてはと考えた主人公の何気ない一言が今後の展開を大きく左右することになる……。

「心に正直になれ」を選んだ場合

 弱い心があるというのならそれと正面から向き合うべきだと主人公はアドバイス。「自分の弱さを認めろというのか?このオレに?」という言葉には「闇野だって完璧じゃないだろ。今だってこんなに小さくなっちゃってさ」、「この体が、オレの弱さの象徴とでも言う気か?」という言葉には「それでも、お前はキャプテンとして立派な役目を果たしてたよ。弱くたって大丈夫なんだ」とそれぞれ励ますように答え、闇野を説得。

・・・強さを追い求めたつもりが弱さを浮き彫りにされるだけだったとはな。

 エビルキャップでタイムリープするといういつもの手は使えないと改めて確認し、自らの弱さを見つめることを決心した彼は、エビルキャップに蓄えられたエネルギーをタイムリープする代わりにルミナを維持するために使うと決心するのであった。

・・・ルミナ。絶対に、一緒に甲子園に行こう。

「弱い心と決別しろ!」を選んだ場合

 キャプテンらしく強くあれ、弱い心なんかとは訣別せよと主人公はアドバイス。はっとした様子の闇野は、「キミに強さを説かれるとはね。どうやらオレも相当ふぬけていたらしい」「だが、目が覚めたよ。感謝する」「いつになくすがすがしい気分だよ」と語り、恵比留高校の地下にてソウルジェイルにルミナを封印。彼女の最期の言葉は「いっしょにいら・なくて・・んね・・・」というものであった。

お前はオレに残った最後の弱さだ。
オレは、オレの弱さを乗り越える!
このソウルジェイルでお前をエビルキャップに還す!

どうせ、お前もオレの前から消えるんだ。どいつもこいつもいなくなってしまう。
オレは自分の意志でお前を消す!消えてくれ、ルミナ!

やったぞ。オレはオレの体を取り戻した。
弱さを克服したんだ!
エビルキャップにルミナの魂が・・・なんという膨大な力!
この力で、すべての敵をすりつぶしてやる!力だけが全てだ!

メインシナリオ(「心に正直になれ」を選んだルート)

闇を照らす光

 甲子園に勝ち進んだ時点で偵察を取り止めると宣言した闇野であったが、ルミナの存在を維持するために魂のエネルギーを集め続ける必要があると判断。甲子園進出が決まった後もカメラを用いて1人魂の収集を行い続ける。

 他ルート同様、甲子園へ移動した際に円卓高校メンバーと顔を合わせることになるが、阿麻からは、想像していたよりは禍々しい気配を纏っていないと、比較的ポジティブに評される。
 続けて、有力校の弱体化への関与について糾弾されるが、堂々と「オレにはやらなくてはいけないことがある。手段は選んでいられないんだよ」と言い放ち、「この男、邪悪なだけではない」「お前たちにはまだ望みがあるかもしれない」とやはり比較的ポジティブな評価を受ける。

覚悟のとき

 甲子園2回戦突破後、カメラで魂を吸い取ろうとしているところへルミナが登場。「うすうす気づいてたのよ。私は普通の人間じゃないって」「もうこんなことやめてよ、えーくん」「私のために人を犠牲にするなんてえーくんにそんなことさせたくないよ」と懇願され、さらには「それに、私がずっとここにいたらえーくんのためにならないよ」「えーくんは私なんて越えて先に進まなきゃ。いつも、私よりずっと強かったんだから」とまで言われてしまうが、あくまでルミナは幻に過ぎないという姿勢を崩さず耳を貸そうとしない闇野。「私はえーくんの想いから生まれた。えーくんのことはよく知ってる」と譲らない彼女に「オレの心から生まれたのならオレの弱さも知っているはず」「ずっと無意識にお前を求め続けていたんだ」「オレのためを思うならオレの前から消えるなんて言うな!」と駄々っ子のように縋るが、人間の本来持つ「弱さを認めて先に進める」強さが彼には備わっているのだと説得され、ついに自らが所詮一人の人間に過ぎないことを受容し、ルミナとの別れも決意。彼女のためせっせと魂エネルギーを蓄えてきたソウルジェイルを全て破壊してしまうのであった。

・・・そうだな、オレはしょせん人間。人間を越えた強さは手に入れられなかったが・・・人間として、先に進もう。

別れのとき

 甲子園決勝直前、阿麻に「・・・いい顔だ。どうやら、つきものが落ちたようだな」と声を掛けられた闇野は、「ああ。あまりにも長い暗闇から解き放たれた気分だ」と返事。正々堂々戦うことを誓い合う。

 そして円卓高校を破り、甲子園優勝を果たすと、ルミナとの別れのシーンが挿入。衰弱しつつも消え行く姿を見せまいとする彼女へ、今後も野球を続けること、家の整理をしていて出てきた写真を見たこと、これまで幾度となくループを繰り返し、最早何が本当の思い出かわからなくなっていたが、ルミナと過ごしたこの1年ははっきり心に残っていることを述べ、仲間の待つグラウンドへと歩み出す。

オレは許されるかどうか分からないけど野球を続けようと思う。

それと家の荷物を整理してたら、昔のオレの写真が出てきたんだ。
両親が撮ってくれたと思うんだが今のオレの姿とそっくりだったよ。
まあ、オレ自身だから当然なんだけど。

ルミナ?
オレは何度も時をさかのぼってきた。
気に入らなかったことがあれば何度もやり直した。
思い出を改変して、かき消して・・・今じゃどれが本当なのかわからなくなってしまった。
でも、この1年は・・・ルミナと過ごした日々だけが・・・ずっと心に残っているよ・・・
ありがとう。ルミナ。・・・オレもそろそろ行くよ。

 気付けばいつの間にか元の姿に戻っていた彼は、チームメイトに今まで自分が行ってきた一切を明かそうとするが、魂を取り戻した御厨の気遣いにより、ルミナが遠くへ引っ越すのを黙っていただけだということにされ、読心能力で事情を察したらしい霧崎の提案で、空高く胴上げされる。

 後に庇ったワケを御厨に尋ねると、決して許したわけではないが、自分を取り戻せたのはルミナのおかげだし、魂のエネルギーを返してもらったときに最後の瞬間まで闇野を想うルミナの温かい心を感じ取ったので、今回は彼女に免じて見逃すとのこと。
 在りし日の思い出を偲び、「・・・ルミナ・・・」と闇野はぼんやり呟くのであった。

 なお、以上の内容はデッキにルミナをセットしている場合のものであり、セットしていないと、6月4週でルミナは消えてしまう。また、甲子園決勝で勝利しない限り、この別れのシーンは見ることができない。

エピローグ

 ついに卒業の時を迎えた一同がしみじみとしていると、「ルミナさんも、ここに一緒にいられたら良かったんですが」と御厨がポツリ。それに同意しつつも、ルミナが消えると同時にエビルキャップもどこかへ行ってしまったことへ闇野は思いを馳せる。

ルミナが消えて、エビルキャップもどこかに消えてしまった。
・・・だが、もうオレにはアレは必要ない。

 じっと考え込んでいる姿を訝しんだ主人公に「さすがに寂しいのか?」とからかわれ、「まあな」と素直に認めつつも、「だが、オレたちは先に進もう。未来に向かっていくんだ」と前向きにまとめ、"長きにわたる"高校生活を笑顔で締め括るのであった。

メインシナリオ(「弱い心と決別しろ!」を選んだルート)

 闇野に関して言えば、概ね通常恵比留と同じ展開となるが、一部テキストが追加・変更されている。
 具体的には、甲子園2回戦突破後のエビルキャップを被る/被らないの選択を主人公に迫るシーンにおいて、ルミナについての言及が追加されたほか、主人公の何気ない一言が重大な影響をもたらしたことを指摘し、主人公と自分は同罪であるのみならず同類だと囁く場面が追加されている。

あの女はこのエビルキャップが作り出した幻だったんだよ。
今さらオレが嘘をつく理由はない。ソウルジェイルにはそうした力もあるんだ。

あんなものに心をとらわれていたオレも愚かだったよ。
あれを吹っ切ることができたのもお前が助言してくれたおかげだ。

あれを消し去ったのはお前の言葉だ。お前の責任だよ。
お前もオレと同罪・・・いや、きっとそもそも魂の質が同じなのさ。
さあ!お前の夢、甲子園優勝まであと一歩だ!オレと一緒に来い!

 ここでエビルキャップを被ることを選ぶと、通常恵比留と同様、主人公にエビルキャップを譲り退場。
 被らないことを選ぶと、やはり霧崎・往田コンビにより捕縛されてしまう(後に脱出してタイムリープ)ことになるのだが、その際、御厨の魂エネルギーを収めたソウルジェイルを最後まで手元に残していた(闇野が改心するルートではルミナが消滅した際御厨のもとに魂エネルギーが還ってきたことが示唆されているため、このソウルジェイルはルミナが封印されたものである可能性が高い)ことが判明する。

ランダムイベント

『闇鍋』

 闇野の提案に従い闇鍋大会が部の懇親会として開催されることとなり、先陣を切るよう指名された主人公。このとき、「思い切って食べる!」を選んだ場合、確率でルミナの投入したワニ(鰐)肉を食すことに。
 自分が食べているのがワニの肉であるとはつゆ知らず、食感は豚肉で味が鶏肉だと評した彼は、真実を知らされて驚きつつも、輸入食材店で買い物しただけの自分はまだまだで、他のみんなはインパクトある食材を得るために漁船に乗ったり熊と格闘したりしているに違いないといつもの買いかぶり過ぎな謙遜を始める彼女に、それはないと冷静にツッコみを入れるのであった。

『真歩と写真』

 主人公は野球部の活動を記録する用のカメラを御厨に借りて数枚写真を撮ることにするが、このとき、パワーアップシナリオ限定で選べるようになる「集合写真を撮る」の選択肢を選ぶと、部の全員で集合写真を撮影する話に。
 従兄妹同士であるはずなのにもかかわらず、2人一緒に写った写真を撮るのは初めてだという奇妙な事実がルミナの口から語られる。

『マンモス校を偵察』

 とあるマンモス校を皆と手分けして偵察することになった主人公は、矢部、ルミナと同じC班に配属されることとなり、順調にデータを収集するも、美少女を発見して興奮した矢部が大声を上げて注目を集めたばかりに撤収する羽目に。
 自分が悪いとしょげ返る矢部であったが、「ごまかさなくていいよ。わざと見つかるために大声を出したんでしょ!」「相手から必死に逃げればトレーニングになるって考えたんだね」といつもの買い被りを始めたルミナに「まさか見破るとは・・・」と便乗。すっかり信じきった様子の彼女に、騙されないよう注意を呼び掛ける主人公なのであった。

『メンタルを鍛えろ!』

 ソウルジェイルの効果で身体は十分鍛えられているはずなので、メンタルを鍛えるべきではないかと言い始めた主人公は、手始めに2人組で試してみよう、誰を相手にしようかと闇野に問われるが、ここで「ルミナちゃん」の選択肢を選ぶと、メンタルの強さとは我慢強さであるという彼女の考えに基づき、限界まで正座を続ける鍛錬を行うことに。
 しばらく経って、限界を迎えつつある主人公の足に、ここからが本番だと彼女は容赦なく圧を加え、辺りには彼の悲鳴がこだまするのであった……。

『誰のスマホ?』

 自主練を終えた主人公は誰かのスマホを発見。ここで「ルミナちゃんかな?」を選ぶと、やってきたルミナに自分のものか尋ねることに。すると、待ち受けの壁紙が真っ黒だし闇野のものに違いないとの答えが返ってき、話題の中心は壁紙が真っ黒な理由へと移行。
 そうこうしているうちに現れた闇野の「見やすいしバッテリーが長持ちするかと思ってね」という実用的かつ味気ない説明を受け、それならば自分が闇野の写真を撮ってあげるから、それを壁紙にしようとルミナは提案し、嫌がる闇野を強引に引きずって行く。
 そんな2人の姿に主人公は「ああしてると親子みたいだな・・・」という感想を抱くのであった。

イベキャラ

通常バージョン

野球部に現れた闇野の従妹(いとこ)。抜群の投手能力を誇る。どういうわけか、他人はみんな実力を隠していると思っているようだ。
(パワプロアプリN~PRのプロフィールより)

闇野の従妹(いとこ)を名乗る女子。魔球ルミナスアーツ・燦を投げる。謎めいた存在だが裏表を感じさせない明るい性格をしている。
(パワプロアプリSR~PSRのプロフィールより)

ユニークボーナス:えーくんってすごい!

自己紹介

 切れ味鋭い変化球をバンバン投げ込むうちに主人公の熱視線に気付き、「○○くん、鋭い視線ね。さては私の弱点を見切ったのかしら?」と疑いの目を向けるルミナ。感心して見惚れていただけだとの弁解に対しては、ありがとうと素直に受け取りつつ、「でも、あのくらい磨きをかけないと他のみんなにはかなわないわ。○○くんだって真の力を隠してるんじゃない?」「油断してたらすぐ追い抜かれちゃうわ。もっと練習しなきゃ!」と去って行く。
 そんな彼女について、自分含め皆のことを高く評価してくれるのは実力の高さゆえだろうか、と主人公はしみじみ考えるのであった。

全レアイベント『ルミナちゃんに隙はない』

 部室で数学の問題に頭を抱える主人公は、ルミナがいとも容易くそれを説いてみせるのに感心しきり。定期テストで上位を占めているのを認めつつも「みんな手を抜いてるんじゃないかしら?入試に向けて実力を隠してるんだわ」「もしかして○○くん私を試したんじゃ・・・」「そんなかわいらしい顔して油断も隙もないわね・・・」などといつもの疑心暗鬼に陥る彼女を軽くスルーしつつ、何か弱点でもないのかと考えてみるが……。

  • 「コイバナ」を選んだ場合、選択肢の通りコイバナは苦手じゃないかと尋ねることに。恋愛経験がないのでよく分からないという彼女は逆に主人公を質問攻め。もう勘弁してと音を上げるまで矢継ぎ早に質問を繰り出してくるのであった。
  • 「料理」を選んだ場合、選択肢の通り料理は苦手じゃないかと尋ねることに。一応自分でお弁当を作って来ているという彼女は、朝から大変ではという質問に、工夫して朝の作業を減らしているが、だからといって手を抜いているわけではない、彩りや詰め方を工夫しつつ冷めてもおいしいものを用意しないと食べてはもらえないと返答。食べてもらえないということは誰かに作ってあげてるのかと訊かれ、「ううん。でも、自然とそんな気持ちになるの誰かに食べさせてあげたいって。すると、自然とレシピも頭に浮かんでくるのよ」と返すも、じゃあレシピをどこかで覚えたりしたわけではないのかとさらに問われることとなり、「・・・どうだったかしら?」「まあ、細かいことは気にしたってしょうがないわ」と曖昧に受け流すのであった。
  • 「生き物」を選んだ場合、選択肢の通り生き物は苦手じゃないかと尋ねることに。犬や猫は可愛いと思うという返答に、そういうことではないとツッコもうとしたその時、ちょうどルミナの背後に大きなクモが。並の女子であれば大きく飛びのきそうなところを、素手で掴んで「キレイな色」「かわいらしい」「害虫も駆除してくれるしいい生き物」などと愛でる彼女に、主人公は「ホントに怖いものなしなのかも・・・」と目が点になるのであった。

Rイベント『秘密兵器』

1回目

 練習試合で余裕の勝利を収めるも、「油断してはダメよ」「手ごたえがなさ過ぎたわ。あれが相手の本当の力だと思うの?」と決して警戒を緩めようとしないルミナに対し主人公がかけた言葉とは……。

  • 「オレたちが強かった」を選んだ場合、自分たちが強かっただけだろうとごくごく普通に答えるが、彼女の疑心暗鬼は収まらず、自分のデータも丸裸に違いない、このままではもう二度と勝てないかもと悲観。次の対戦機会に備え猛練習しようと決心するのであった。(イベント終了)
  • 「そうかもしれないな」を選んだ場合、主人公も彼女に同意し、いざという時に相手を出し抜けるような秘密兵器を編み出す特訓に着手し始めるのであった。

2回目

  • 投手育成の場合、主人公はいつもと違うフォームでの投球を試してみることに。
    • 成功パターンでは、存外にいい球を投げ込み、「すっごくいい球だったわ!」「・・・ひょっとしてそれが本来のフォーム?いつもはそれを隠していたの?」とルミナらしい勘違いを挟みつつ絶賛を受けるのであった。
    • 失敗パターンでは、慣れないフォームのせいですっぽ抜けの大暴投を放ってしまい羽目に。しかし、それを捉えて良い当りを放ったルミナは「さすがね、○○くん!フォームどころか球種も変則でまったく読めなかったわ!」「磨き上げれば魔球として完成させられるかも!」などと彼がミスを犯したとは少しも疑っていないであろう大絶賛。めちゃくちゃなボール球をアッサリ打つ方がすごいだろとツッコまれてしまうのであった。
  • 野手育成の場合、もしもの時のワンポイントをやれるよう、試しに投手としてプレイしてみることに。
  • 成功パターンでは、意外にいい球が行ったため、「これならオレもピッチャーとしてやっていけるかもな」と主人公はふざけてみることに。すると、本気に取った彼女から、「まさか、ワンポイントどころか二刀流を目指しているの!?」「なんという上昇志向・・・」と変に感心されてしまうのであった。
  • 失敗パターンでは、見事な当たりをルミナに打たれてしまうことに。しかし、あんなに簡単に打てるなんて手を抜いたに決まっているし、さっきの当たりは少し上がり過ぎたので10mの逆風が吹いていれば凡フライになってしまったはずだと彼女は悔しがり始め、流石の主人公もそのあまりに極端な発想に呆れるのであった。

SRイベント『高め合う強さ』

1回目

 ミスを犯した主人公をまじまじと見つめるルミナ。「本当はすごく高度なプレイに挑戦してたはず」「でも、私にはただのエラーに見えた。○○くんの狙いがわからなくて・・・」といつもの買い被り思考を働かせていたらしく、「次のプレイを見たらあなたの真の狙いがわかるかも」と期待に満ちた視線を送ってくるが……。

  • 「プレッシャーだな・・・」を選んだ場合、見られていることに萎縮してしまった主人公はミスを連発。しかし彼女はそれを意地でも手の内を見せないようにしていると解釈してしまい、「あなたの真の力を見極めるまで観察し続けるから!」と見つめ続けてくるのであった。(イベント終了)
  • 「その気になってきた!」を選んだ場合、ルミナに乗せられてすごいことをやってのけられる気がしてきた主人公は、ファインプレイを披露。実力以上の力を発揮していると感じたため、「ルミナちゃんがいたらどんどん上達できそうな気がする!今のオレにはルミナちゃんが必要だよ!」と彼女にラブコールを送り、一緒に練習する約束を取り付けるのであった。

2回目

 練習に付き合った主人公から一緒に練習すると大変刺激を得られると絶賛されたルミナは、自分など従兄の「えーくん」に比べれば全然大したことはないと謙遜(もちろん闇野セット時はテキストが変化)するが、自分にとっては彼女こそがその「えーくん」のような常に気を引き締めてくれるすごい人なのだという心からの言葉に、人から必要とされることの素晴らしさを実感。それと同時に誰かを助け終えたその時、自分の存在意義は失われるのかもしれないという予言めいた呟きを残す。
 もちろんルミナですらよくわかっていないその言葉の意味を主人公がわかるはずもなく、「・・・それって、引退したら野球を辞めちゃうってこと?」「そんなのさびしいよ。卒業しても、また一緒に野球しようよ」などとピントのずれた励ましを贈るが、「・・・そうね」と彼女は浮かない表情のまま応えるのであった。

そう・・・
人から必要とされるのってすごく素敵な気分ね。
私、そのために生まれてきたような気がするの。
その役目を果たしたら私はもういらないのかも・・・

3回目

 練習中快打を放った主人公を見て「前とは大違いだわ」「やっぱり本当の力を隠していたのね」と確信するルミナだったが、そうではなく、彼女から刺激を受けたおかげで成長できたのだと教えられ、人は成長するのだということを実感。これで自分の役目は終わりだと再び言い出した彼女にまだまだ色々学びたいことがあるのだと主人公は食い下がるが……。

  • 「あの変化球を!」を選んだ場合、ルミナの決め球ルミナスアーツ・燦習得を目指すことに。
    • 成功パターンでは見事会得。「○○くんって、やっぱり特別なんだわ!」と感心し、負けてられないと更に投球を磨くことを決意したルミナと共に成長を重ねていくことを約束するのであった。
    • 失敗パターンではうまく投げられず、「さては私の球じゃ物足りないからさらに進化させようって魂胆ね?」と深読みされてしまうのであった。
  • 「決して油断しない心を!」を選んだ場合、ルミナのような決して油断しない心を身に付けたいと主張。相手へのリスペクトを欠かさないことが大事だとのアドバイスを贈られ、1球勝負で実践してみることに。
    • 成功パターンでは、ルミナをしっかりリスペクトした結果、「中途半端な球じゃ打たれるぞ・・・」「全身全霊をの球を投げ込め!」と気を引き締め、見事空振りを奪う。そして、「見事な1球だったわ」「きっとあなたは、私の想像を超えてずっと強くなるんでしょうね」と称賛を受けるのであった。
    • 失敗パターンでは、ルミナをリスペクトしようと長所を列挙しているうちに、「優しくてカワイイし、スタイルもいいんだよな~」と煩悩に吞み込まれてしまい、投じたのは誰が見ても分かるほどの甘い球。これが彼女の猜疑心に火をつけてしまい、「成長した、なんて言っておきながらあんな甘い球を投げてくるなんて・・・」「あくまで実力を隠すつもりね!さてはさっきの言葉も真意を隠すためのウソなんでしょう!」などと問い詰められてしまうのであった。
  • 野手育成時も同様、ルミナのような決して油断しない心を身に付けたいと主張。相手へのリスペクトを欠かさないことが大事だとのアドバイスを贈られ、1球勝負で実践してみることに。
    • 成功パターンでは、ルミナをリスペクトし過ぎるがあまり生じた迷いを振り払い、見事な当たりを放つ。すると主人公は、彼女から称賛されると同時に、打席に臨むときどういう気持ちだったのかという質問を投げかけられることに。もちろん相手をリスペクトしつつ臨んだが、打つ瞬間はただ無心で来た球を打ったと誠実に返答し、感銘を受けた彼女から更なるリスペクトを向けられるのであった。
    • 失敗パターンでは、ルミナをリスペクトし過ぎるがあまり、ウイニングショットがくるかそれとも更なる奥の手がくるかなどと考え過ぎて狙いが絞れなくなり、あっけなく見逃しストライクを取られてしまう。しかし、なぜか主人公以上にルミナの方が悔しがり始め、「1球勝負でスイングもしないなんてありえないわ」「あんな球は打つまでもないっていう自身の表れなんでしょう?」などと問い詰められてしまうのであった。

エピローグ

恵比留パワーアップシナリオ(闇野改心時)の場合

 ルミナと共に切磋琢磨したおかげでプロ入りを果たせたという思いが強く、せめてお礼だけでも言いたいと願う主人公は、ふと自分を呼ぶ彼女の声が……聞こえたような気がして周りを見渡すが、何も見当たらず、「オレがルミナちゃんに会いたくて幻聴を聞いちゃったのかもしれないな」と結論。そして、「彼女のことだから、どこかで楽しく暮らしているはず!いつかきっと、会える日がくるよね」と前を向くのであった。

恵比留パワーアップシナリオ(エビルキャップ継承拒否時)の場合

 ルミナがいたら何と声を掛けてくれたかなと呟いた主人公は、闇野の放った言葉が頭から離れず、「ルミナちゃんが幻・・・」「闇野の言うことを信用すればルミナちゃんはあのエビルキャップから創り出されたってことになる・・・」と考えを巡らせるが、「そんなことあるもんか!」「あんな不気味なものからルミナちゃんが創られるなんて無茶苦茶じゃないか!」と首を振り、「きっといつかどこかで会える日がくる!」と自らに言い聞かせるのであった。

恵比留パワーアップシナリオ(エビルキャップ継承時)の場合

 ルミナという存在について、「エビルキャップの力を使えるオレにも作り出せるのか?」「それとも闇野だから作り出せたのか?」と考えを巡らせた主人公は、「しかし、闇野のヤツ、せっかくのエビルキャップの力を女ひとり作るのに使うって、どれだけ寂しいヤツなんだよ」と今は亡き闇野を嘲笑うのであった。

恵比留パワーアップシナリオ以外の場合

 プロ入りを決めた主人公は、最近ルミナの姿が見えないことを不思議がり、共に切磋琢磨して大きく成長させてくれたことに関してお礼を言えなかったことを悔やみつつも、「まあ、プロになって有名になったら連絡もらえるかもな!」と気楽に構えるのであった。

るみなバージョン

闇野ルミナが、なぜか子供の姿に!?それでも本人はお姉さんっぽく振る舞いたいようだ。
(パワプロアプリR〜PRのプロフィールより)

闇野ルミナが子供の姿で登場!大切な人とできるだけ長く過ごすため、エネルギー消費を抑えたいらしい。
(パワプロアプリSR〜PSRのプロフィールより)

ユニークボーナス:あい・あむ・おねえちゃん!

 第6回パワプロ人気投票にて1位を獲得したことで実装。今度は自身が少女の姿として登場することとなった。
 別Ver専用イベントがない代わりにコンボイベント含めたあらゆるイベントが改稿されており、通常バージョンに比べ、自らの正体や果たすべき使命についてかなり自覚的になっている。

自己紹介

全レアイベント『ルミナちゃんに隙はない』

Rイベント『秘密兵器』

SRイベント『高め合う強さ』

エピローグ

 恵比留高校パワーアップシナリオ以外のシナリオでは、通常バージョンのものと同内容。

コンボイベント

『闇野を知りたい』

 [少年]闇野栄剛とのコンボ。リンク先参照。

『仮面の下には』

 菊度アイラとのコンボ。
 相変わらず何を投げてくるか丸バレのアイラを主人公がたしなめる一方、相手が気持ちよく打てるようあえて球種をバラしているのではないか、とルミナはいつもの買い被り癖を発揮。その後も謎多きアイラについて興味津々といった様子の彼女に影響を受け、彼も加勢して秘密を暴こうとするが……。

  • 「オレも知りたい!」を選んだ場合、自分も知りたいと加勢し、勢いを得たルミナと共に仮面の下の素顔を一目見たいと迫る。すると、「よ、寄るな!くそっ、ここは逃げるか・・・」とアイラは逃げようとするが、足を滑らせて転倒し、その拍子に仮面はグチャグチャに。「・・・こ、この姿を見られたからにはここにはいられねぇ!さらば!」と彼女に逃走されたルミナは、「・・・あの仮面で不意を突いてその隙に逃げる作戦だったのね。まんまと引っかかったわ!」とやはり買い被り気味に悔しがるのであった。
  • 「教えてほしい」を選んだ場合、何か秘密があるのなら教えてほしいと加勢。すると、アイラは仮面の作り方についてレクチャーを始め、なぜか主人公とルミナが実際に仮面を作製することになり、以下成否判定。
    • 成功パターンでは、「・・・完璧だ。いや、それ以上だ!」「エキゾチックでアヴァンギャルド・・・これはまさに仮面のデザインの革命だ!」と主人公の仮面が絶賛されることに。はじめは納得いかない様子だったルミナもアイラが言うからにはきっと深いテーマがあるのだろうと考え「やっぱりすごい才能を隠していたのね!」とリスペクトを向けてくるが、当の本人は全くピンと来ておらず、ただただ困惑するほかないのであった。
    • 失敗パターンでは、仮面を絶賛されたルミナはアイラと意気投合。2人がデザインの話題で盛り上がる中、仮面を酷評された主人公は、1人置いてきぼりとなってしまうのであった。

パワサカ

必殺シュート「ルミナスアーツ・穿」を自在に使いこなす才色兼備のFW。明るく誰にでも優しいお姉さん気質。向上心の塊で、なぜか周囲の人間が実力を隠していると信じて疑わない。
(パワサカイベキャラ図鑑のプロフィールより引用)

ユニークボーナス:誰かの面影を探して

正体について

作中で述べられている事実

直接的に正体について触れられている描写

  • ルミナは闇野の従妹ではなく、彼の収集した魂エネルギーをもとに形成された肉体を持つ
  • 闇野の語るところによれば、エビルキャップが作り出した幻であり、彼自身の「弱さ」であるが、同時にずっと無意識に求めていた存在でもある。
  • ルミナ自身は、何者かの成長と共に自らの存在意義が失われるという予感を漠然と抱いている。
  • 当初ルミナ自身に自らが普通の人間ではないという自覚はなく、闇野の従妹であると本気で思い込んでいたが、5月2週の事件をきっかけにその自覚が芽生え始め、最終的には自分が闇野の想いから生まれた存在であると結論付けている。

間接的に正体を示唆している描写

  • ルミナの出現と同時に闇野は少年となり、ルミナの消滅と同時に闇野は元の姿に戻った。すなわち、闇野栄剛=少年闇野+ルミナという構造が示唆されている
  • ルミナが闇野の親戚でも何でもないことは彼自身のモノローグにより確定しているのにも関わらず、闇野が小さい頃よく泣いていたことを彼女はなぜか知っている。
  • そもそも利き腕も打撃フォームも投球フォームも闇野と全く同じ。親戚同士のキャラでさえ、これら3つが完全に一致している例は滅多にない。
  • 闇野が改心する展開において、「エネルギーを返してもらったとき、ルミナさんの想いが伝わってきました。最後まであなたを気づかって・・・あなたへの想いにあふれていました」と御厨が語っていることから、ルミナの消滅と同時に御厨へ魂が還ってきたことが読み取れ、御厨の魂を由来とするエネルギーがルミナの肉体を形成する少なくとも一つの要素であったことが示唆されている。

1つの解釈

(※)本項はパワプロアプリで恵比留強化が開催された時点で執筆されたものであるため、それ以降のシナリオで新たに明かされた事実とは相容れない部分があるが、闇野栄剛の内面に何が起こったかについて述べたものとしては現時点でもある程度通用するものと判断し、このまま残しておくこととする。

 以上の事実より、ルミナは闇野と同一人物、より厳密に言えば、闇野栄剛を構成している一要素であるにもかかわらず「弱さ」として切り捨てられ、抑圧されてきたもの ― たとえば、「強さ」(≒男性性)へ傾倒するあまり蔑ろにされてきた女性性、「強さ」の追及(≒絶え間ない自己否定)により蔑ろにされてきた自己肯定など ― 、わかりやすく言えば、闇野の持つ自分自身を愛し肯定する心が御厨などの魂エネルギーをもとに受肉した存在であることが強く示唆されている。弁当や読み聞かせのエピソードなどから推測するに、恐らくは闇野の持つ母のイメージの要素も多分に含まれている可能性が高い。
 他者の可能性を積極的に認めていくルミナの姿勢は、自らの秘める可能性を信じ切れず、他者から力を奪おうとする闇野の姿勢の裏返しであると言えよう。

 力を求めるあまり極端な一面性に陥ってしまっていた闇野の自我を補償するためルミナは現実世界へ受肉したのであり(無意識の補償作用)、彼女との交流を通じて自らの蔑ろにしてきた「弱さ」と向き合い、一人の「弱い」人間に過ぎない自分自身を受け容れたことで、気に入らない現実に異を唱えすぐやり直そうとするまさに少年が如き幼い自我は、大人の身体に見合う成熟した自我へと成長を遂げることとなった。
 ゆえに、ルミナをそのまま生かし続けて自己肯定感の外なる供給源とするのではなく、自我へ取り込むことで、自分自身で自分を肯定していくことができるようになる必要があったのだと考えられる。

(※以上の解釈は、あえて文中には用いなかったものの、C・G・ユングが"発見"したコンプレックス、元型、アニマ、個性化といった概念を参照している)

ヒアルカとの関係

 ヒアルカの項を参照。

新規作成日: 2021/10/28 14:07
最終更新日: 2023/02/15 23:05
最終更新者: エチレン @etilen_pawa
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