概要
金剛連合編の甲子園決勝で初登場した女子投手。突然の高能力女性エース追加&甲子園決勝対戦校への昇格によって、モブばかりの地味な存在に過ぎなかった天盟高校にいきなりスポットライトが当たるようになり、プレーヤーを大いに驚かせた。
もちろんこの登場は後に続く新シナリオの予告となっており、その冬には天盟高校編が実装され、彼女自身も迎春野球大会の報酬として実装された。
天盟高校編のシナリオ選択イラストでは後光の差したにこやかな笑顔、PR以下のイラストでは何かにオロオロする表情を浮かべているのに対し、SR以上のイラストでは冷ややかな目でこちらを見下ろす全く別人のような姿が描かれているが、その理由は一体……?
2023年11月開催の四つ巴スタジアムにて優勝を果たし、別バージョンの実装が決定した。
選手能力
最高球速(138km/h)とコントロール(D55)こそ平凡なものの、男子に引けを取らない無尽蔵のスタミナ(A85)を誇り、変化量4の球種4つを自在に投げ分け打者を翻弄する軟投派の投球スタイルが持ち味。だが、話はこれだけでは終わらず、勝利の星、完全制圧、カリスマの他、ノビ○、キレ○、重い球まで有するなど特殊能力が異常なまでに充実しており、その結果、総合査定S2は同じ投手の夢城優花どころか、[追憶]霧崎礼里を抜き去って女子選手史上最強(コラボ除く)に。闇野栄剛や虹谷誠といった実力者たちと肩を並べるほどとなっている。
正体
テラスメラについて
神々の住まう天界を統べる最高神。異界に出奔した弟神の尻尾を掴みたいらしく、弟の娘=自らの姪にあたる天宮コノハの周囲に潜伏するため、高原曲に憑依した(※このことは天盟高校を手助けする6体の神々にも知らされていなかった)。また、わざわざ敷上マニィを式神として召喚し野球部の戦力としており、甲子園で優勝したいという主人公らの願いを叶えることで、信仰の薄れにより弱体化してしまった神々に力を付けさせる狙い、あるいはコノハの神としての成長を手助けする狙いもあったと考えられる。
天盟高校編中では、上記SRイラストから受ける威圧感そのままの凄みある言動を度々見せ、特に配下の敷上マニィには終始辛辣に接し続けた。また、一応は身体を貸してもらっている存在とも言える"本来の高原曲"に対しても配慮を見せることはなく、自らの都合で憑依したり憑依を解いたりを繰り返しては彼女を混乱させ続けた。
プロフィール文に「神々の存在を長らえるために非情な判断を下すこともある」とある通り、基本的には天界の都合を最優先にして動いているため、人間の立場からすると身勝手さすら感じられる存在となっている。
……が、ピクニックバージョン実装にあたり新たに書き下ろされたイベントにおいて、一応は配慮を見せることもあるという描写がなされた。
"本来の高原曲"について
テラスメラに憑依されたことで、気づかぬうちに成績優秀な生徒会長と野球部のエースを兼ねる完璧超人へと変貌を遂げることとなった全くの一般人。とはいえ、矢部明雄に「天女のような美人でやんす」と讃えられているのを考慮すると、テラスメラの醸し出すオーラを抜きにしても相当の美少女なのではないかと思われる。
憑依されている間のことはほとんど覚えておらず、自らの身に何が起こっているかよくわかっていないようで、憑依が解ける度に毎回自らの置かれた状況に困惑したり青ざめたりする姿が専ら描かれている。
学生生活のうちかなりの割合をテラスメラに憑依されて過ごしたため、生徒会活動や部活動といった本来青春の思い出となるはずの諸々をほとんど覚えていない状態で高校卒業を迎えることとなった不憫な存在だが、真実に辿り着きそうになる度にテラスメラの邪魔が入ったことに加え、元々おっとりした性格だったのもあってか、深刻な悩みを抱えるには至らなかったようである。
金剛連合編
天盟高校との甲子園決勝戦を前に、神のご加護により強くなったと噂されている同校について「ちょっとうさん臭いでやんすね」と率直な評を述べる矢部であったが、神頼みだけで決勝まで勝ち上がってくることができるとは思えないと同時に警戒を強める。
すると、そこへ高原が挨拶に登場。
うさんくさいとはお言葉ですが・・・
私たちの力を認めてはおられるのですね。
ええ、天盟高校の高原曲(たかはら まがり)です。
その神秘的な佇まいに「天女のような美人でやんす!」などとにわかに興奮し始めた目の前の男について、なんと罰当たりなと憤慨した彼女は、唐突に天への祈りを捧げ、凄まじいオーラを纏い始める。
誉れある決勝戦をけがすその言動。なんと罰当たりなことでしょう。
神威(しんい)によって勝利を!天界より、来たれ神々よ!
その威圧感によって主人公ら2人を怯ませるも、すぐさま持ち直した彼らから、ダイヤモンドのように固い絆を築き上げてきた自分達が敗れることは決してあり得ないと威勢よく返され、では実際に戦って確かめようではないかと応じるのであった。
そうですか。では、神がどちらに微笑むのかいざ決戦と参りましょう。
天盟高校編
ある日突然勉強・スポーツ両面において頭角を現し始め、ついには生徒会長と野球部不動のエースという二足の草鞋を履くに至った完璧超人として登場。もちろんこれらの豹変はテラスメラに憑依されたことが原因であり、当シナリオではテラスメラが表に出ていることがほとんど。元の人格の出番は非常に限定的なものとなっている。
メインシナリオ
初心者スーパーエース爆誕
主力選手の退部に大ダメージを被る野球部を手助けするという名目で、どこからか連れて来た強打の三塁手・敷上マニィ(※実はテラスメラの召喚した式神)と共に入部。全くの野球初心者でありながら、そうとは思えないほどの鋭い変化球を投じてみせ、瞬く間にエースの座に就いた。
テラスメラ様がみてる(だけ)
ワダミズハの不満爆発〜和解やシナトシラによるコノハとの習合未遂といった天盟高校野球部を見舞った様々な事件に対しては一貫して超然とした傍観者的態度を取り続け、当事者として解決にあたることはなかった。(※後者に関しては、テラスメラの弟=コノハの父を誘き出すためシナトシラが独断で一芝居打った疑いがあり、それが真実かどうかは別として、少なくともテラスメラはそういう風に踏んでいたため、一切手を出さなかったようである)
その通り!神に抵抗するなど人間の身には無謀です!
マニィに冷淡
甲子園進出後、式神として従えていた敷上マニィが、自らの正体といずれ待ち受ける消滅の運命についてチームメイトに告白し、野球をしているうちに芽生えたこの世への未練と甲子園優勝へ懸ける想いを表明した際にも、一切絆されることはなく、極めて冷淡に接してみせた。
プレイヤーからするとマニィはただの温厚で大人しいチームメイトであるため、テラスメラに対してネガティブな印象を抱きやすい場面であるが、かつて荒ぶっていたところを戦により鎮められたというマニィの過去を思えば、ここでのテラスメラの態度も理解はできなくもない。
なぜ話したのですか?
・・・黙って消えてしまえばよかったものを。
今になって自己主張ですか?ずっと大人しくしていたのに。
・・・まあいいでしょう。私の式神としての務めはしっかりと果たしてくださいね。
やっぱりテラスメラ様がみてる(だけ)
地区大会で敗れた場合
落胆する主人公らを尻目に、元々の目的も果たせず、とんだ見込み違いだったとだけ冷たく言い放つ。
本来の目的も果たせず・・・とんだ見込み違いでしたね。
甲子園決勝で敗れた場合
落胆する主人公らを尻目に「人の世のことは思い通りにならないものですね」と呟いたテラスメラは、「たとえ意に沿わずとも・・・私は、皆と生きた」と胸を張って消滅の運命を受け容れるマニィの姿を見届け、もはや用はないと"高原曲"への憑依を解除。
目覚めた"本来の高原曲"は、自分が立っているのが甲子園の大舞台だと気づき、すっかり青ざめてしまうのであった。
えっ・・・ちょっと・・・
こ、ここって、こここ・・・
甲子園ーーー!?
甲子園決勝で勝利した場合
役目を終え消えようとするマニィに対し、「まだいたのですね。未練でもあるのですか?」とやはり冷淡に接するテラスメラであったが、その後戸草の想いとコノハの神威によりマニィが現世に留まれるようになった一部始終を目の当たりにすることとなり、人間の想いの力について興味を惹かれるのであった。
消えるはずの式神をも想いの力で生かすとは・・・
人間とは、面白いものです。
エピローグ
迎えた卒業式、テラスメラが去り残された"本来の高原曲"は、覚えていないことだらけの高校生活を振り返り、寂寥感に駆られるのであった。
うっ、うん・・・
正直、あんまりよく覚えてないんだけど・・・
なんだかさびしいんだ。いろんなこと忘れちゃったような気がして。
真相
途中敗退した場合、ラストにテラスメラとシナトシラの会話が挿入され、テラスメラの真の狙いが明らかとなる。
シナトシラ:結局、異界に引っ込んだ弟君は出てきませんでしたね。さすがのアナタも・・・天界の総元締、テラスメラ様といえども思惑通りにはいかなかった、と。
テラスメラ:やはり気づいていましたか。食えない方ですね。
シナトシラ:まあ、言葉通り喰えなかったわけですが・・・
テラスメラ:本気ではなかったのでしょう?
シナトシラ:心外だなあ。本気でしたよ。あわよくば自分の力にしてやろうと・・・まあ、想定以上の力だったわけですがね。しかし、我が子の危機でも姿を現さないとは・・・アナタはこれからどうするんです?
テラスメラ:出て来なかったのか出て来られないほどに我を失っているのか・・・邪気の集まり具合からしても異界の存在は近くに感じます。まあ、一旦仕切り直すしかなさそうですね。幸い、彼らのおかげでしばらくは我々の力も維持できそうですから・・・
ランダムイベント
本項では高原と表記することとするが、中身は全てテラスメラであることに注意。
神無月は出雲に
先日彼女を連れてきたチームメイトにイチャイチャを見せ付けられたのを思い出し、彼女が欲しいと癇癪を起こし始めた矢部に、神無月の今は日本中の神様が集まって縁結びの相談をしてくれているはずだとコノハが励ましの言葉をかける。
ここで「なんで神様たちはいるんだ?」を選ぶと、主人公は選択肢の通り天盟高校をサポートする6体の神々がなぜ当地に留まっているのか疑問を呈することに。「今年は野球部に力を貸してるし行かなくてもいいんだろ」とコノハが憶測を述べていると、そこへやけに疲れた様子の高原が登場。
この時期は毎年私用があって忙しいのだが、人手不足の今年は自分が色々肩代わりしなければならないせいで輪をかけて忙しいと語る彼女は、口々に助力を申し出る主人公、矢部、コノハの3人に対し、手伝える者が限られているのだと断りの返事を入れつつ、もう少しコノハが成長してくれればと溜息を吐くのであった。
コノハさんがもう少し成長してくださったら手伝っていただけるのですが。
学校NO怪談
近所で幽霊が出たとチームメイトが噂しているのを耳にした主人公と矢部。どの学校にもあるような学校の怪談が天盟高校にはほとんどないことを2人して不思議がっていると、現れた高原から神々の集う神聖な土地であるこの敷地に幽霊など侵入しようものなら、真っ先に祓われてしまうだろうと言われることに。
今後幽霊に出会ったら校内へ逃げ込もうと決心する矢部に、「そうそう出会うものじゃないだろ・・・」とツッコむ主人公なのであった。
神様でお金儲け?
天盟高校を手助けする神々のご利益にあやかってお守りやお札を発売すれば一攫千金間違いなしだと浮かれる矢部。ここで「相談したほうが・・・」を選んだ場合、主人公からは誰かに相談すべきではないかと冷静に返されることとなるが、売り上げは独り占めにしてやると聞く耳を持たない。
しかしここで、話を聞いていたらしい高原によって、売り上げは寄付に回すのが当然という風に話を持っていかれてしまい、その物腰柔らかながらもどこか圧を感じさせる物言いの前にはどうすることもできず、ガックリ肩を落とすのであった。
さすが矢部さんですね。その姿勢、私は感服しました。
がんばってくださいね。これで寄付金もだいぶ集まりそうですしたいへん素晴らしいことです。
だって矢部さんは神様のために儲けたお金を全額寄付してくださるんですよね?
ありがとうございます。
神式スパルタ指導
歴史の小テストを控え、勉強に齷齪する主人公と矢部。補習になどかかっては野球部にとって大きな損失だと高原に勉強を教えてもらえることとなるが、彼女の指導法は、出題範囲を完璧に覚えきるまでひたすら問題を出し続け、3秒以内に答えさせるというすこぶるシビアなもの。
歴史1教科分の対策を終えただけでもヘトヘトだというのにもかかわらず、他教科でもテスト対策に困ったら同様の指導をしてあげようと告げられてしまい、「オイラ、点が取れるようになる前に天に召される気がするでやんす・・・」と青ざめる矢部なのであった。
お餅を作ろう
野球部で神々に供える餅を作ることとなった主人公。ここで「餅米の準備」を選ぶと、高原と共に餅米の下ごしらえをする展開に。生徒会の書類仕事による疲れ目に苦しんでいるという彼女が、目が潤うからと調理場に充満する蒸気を喜び、「それにしても、人間の体ってなかなか不便ですよね・・・」とまるで人間そのものではないかのような(実際中身は人間でないのだが)言い回しで嘆息するのを目の当たりにして、「高原さんて、たまに不思議なことを言うよな」と怪訝に思うのであった。
ハァ・・・目が潤います・・・
生徒会で書類をたくさん見ているとどうも目が疲れてきまして・・・
御神木を穢したのは
天盟高校に聳え立つ御神木のしめ縄が何者かによって荒らされる事件が発生。犯人を捕まえてとっちめてやると憤慨するコノハに主人公も協力することとなるが……。
ここで「相談しよう」を選ぶと、通りかかった高原に話しかける展開に。すると、彼女も既に事態を把握していたらしく、犯人は鳥であること、その鳥にも強風で壊れた巣を修復するためしめ縄の藁をついばんだという事情があること、もう修理の手配は済んでいることなどを聞かされる。そして、彼女の言い残していった、もし犯人が人間であったならばタダでは済まなかっただろうという一言に、得も言われぬ寒気を覚えるのであった。
今回は鳥のしたことですから神様もお怒りではないでしょう。
でも、もしこれが人の仕業ならきっと今ごろ恐ろしい神罰が下っていたでしょうね。
イベキャラ
通常バージョン
女子の本格派右腕投手。2年生になって突然、勉強やスポーツで頭角を現した。ときどき別人のような性格と口調になる。
(パワプロアプリN〜PRのプロフィールより)
実は、とある目的のために地上に来た神様が女子生徒にのりうつっている。神々の存在を長らえるために非情な判断を下すこともある。
(パワプロアプリSR〜PSRのプロフィールより)
ユニークボーナス:照須女良大神
こちらでは、テラスメラだけでなく憑依された"本来の高原曲"の方にもそれなりの出番が与えられており、ある程度の人となりを読み取れるようになっている。なお、天盟高校編においてセットした場合のみ弟探しの背景に基づいた追加テキストが挿入されるため、以下はそちら準拠で記述することとする。
自己紹介
練習試合にて、運を味方に付けたようなプレーが続く相手チームに「なんだか勝利の女神でもついてそうだな」と気後れしてしまった主人公は、「大丈夫ですよ。そんなものはついていませんから」と高原に話しかけられることに。まだ野球を始めて日の浅い彼女について、登板中緊張しはしないだろうかと心配を口にするも、あまりにも堂々とした態度でいるのを見てこれなら大丈夫だと思い直す。
そして試合後、実際に見事な投球を披露した彼女を手放しで称える彼であったが、この後も用事が控えているからと手短に切り上げられてしまうこととなり、「さすが優秀な人はひっぱりだこなんだな」と苦笑を浮かべるのであった。
全レアイベント『疲れを取るには・・・』
街中を出歩いている高原に遭遇した主人公。最近忙しかったので気晴らしにブラついているらしい彼女の、「まったく・・・1日動き回るだけで疲れるなんて人の体は不便ですね」という愚痴に首を傾げていると、何か疲労回復に効果のあるものに心当たりはないかと尋ねられることとなり……。
- 「ココア」を選んだ場合、選択肢の通りココアを勧め、2人で喫茶店に入る展開に。アツアツのホットココアを前に、出来るだけ冷まそうと頃合いを見計らってやっと口を付ける高原(=テラスメラ)であったが、やはりまだ熱かったらしく、そのショックで憑依が解けてしまう。こうして突然意識のバトンを渡される形となった"本来の高原"は、「え、どこ?なんで男子と一緒にいるの!?」と自らの置かれた状況に大いに困惑し、「・・・あの、確認なんだけど私から来ようって誘った?」「やだ、ウソ・・・ほんとに?私が?」と赤面。その途端、テラスメラが憑依し直したことにより、再び意識下へと追いやられることとなる。そしてテラスメラは、先ほど見せた豹変について、凄まじい圧を放ちつつ取り繕いにかかり、主人公をすっかり怯えさせてしまうのであった。
○○さん。
私は熱くて驚いただけです。
いいですか。なにも変なことなどなかったんです。そうですね?
大変けっこう。わかってもらえたようでよかったです。
- 「オレンジ」を選んだ場合、選択肢の通りオレンジを勧め、2人で食べに行く展開に。おいしいものを食べると疲れが取れるという人間の不思議な仕組みに興味を惹かれ、おいしいものを食べ続ければ疲れがゼロになるのではないかと言い出す高原(=テラスメラ)であったが、いずれは満腹を迎えてしまうのでそれは現実的ではないだろうと返されて「ああ、そういえば人間は食べすぎると苦しくなるんでしたね」と苦笑。不可解な言い回しを怪訝に思われてしまうのであった。
- 「プリン」を選んだ場合、選択肢の通りプリンを勧め、2人で食べに行く展開に。思ったよりも小さいと物足りない様子の高原(=テラスメラ)は、自分の想定していたサイズのものはバケツプリンなる代物だと教えられ、自力で作ってみることを決心。完成品を部室へ持参し、主人公にも振る舞ってみせる。すると翌日、テラスメラの憑依が解けて原因不明の胃もたれに苦しむ"本来の高原"は、お礼にやって来た彼から自分が作ったというバケツプリンの写真を見せられ、「え・・・ほんとだ!これじゃ、胃がもたれるよね!」と得心。「自分で作ったのに。不思議な人だな・・・」と苦笑されてしまうのであった。
Rイベント『実力を伸ばしたい!』
1回目
校内の廊下にて同級生2人組の応対をしている高原を見かけた主人公。彼女が離れた後、その2人組が「高原さんなんか変わったよね?」「だね。1年の時は目立たない感じだったけど急に優秀になったしね」「どうしてなのか気になるねー」と噂するのを聞き付けた彼は、野球をやり始めたのもその頃だったが、それで既にエース級の実力を備えているのは、もしや何か上達のノウハウのようなものを掴んでいるのではないかと思うに至り……。
- 「聞く」を選んだ場合、本人を直撃すると、上達の秘訣はわからないが、大きく寄与したであろう要因を挙げるとするならば、「ためらわず、自分に自信を持つこと」になるだろうと教えられ、さらには、「特に○○さんには今までコツコツやってきた実績があるのでしょう?」「それが自信につながるのではないでしょうか?」と励まされることに。いても立ってもいられなくなった彼は猛然と練習へ向かって行き、高原にも「あのようなまっすぐさは好ましいものですね・・・」「きっと大丈夫でしょう」と認められるのであった。
- 「後をつける」を選んだ場合、黙って尾行してみることにするも、食堂で職員から人気を集める姿、屋上でぼーっと空を見上げる姿などを目の当たりにするのみで特に手がかりは得られず。ついには勘付かれて「どういうつもりで後をつけてるんですか」と問い詰められた上、「人をつけ回すのは今後やめてください」「正直、怖いです」と注意される羽目となる。そして、お詫びとして膨大な資料の整理を手伝わされ、野球を短期間で上達させた秘訣は結局わからずじまいとなってしまうのであった。(イベント終了)
2回目
迎えた練習試合は、ビハインドが続く苦しい展開。こんな時こそ自信を持って思い切りプレイしようと思い立った主人公は、「その意気です。ためらわないことが肝要です」と高原に送り出され打席に立つが……。
- 成功パターンでは、ストレートが来るとの読みを信じて振り抜き、見事ヒット。「高原さんの言ったことを意識したらうまくいったよ!」と彼女に感謝の言葉を贈り、「ええ、まっすぐな○○さんなら迷わずに立ち向かっていけますよ」と頷かれるのであった。
- 失敗パターンでは、ストレートの読みに迷いが生じ、降り遅れて凡打。「ためらわずにプレー・・・できなかったな」と意気消沈するも、「でも、前よりもできたことがあるのではないですか?」と高原に問いかけられたことで、「前よりも、緊張で固くなることが減ったような・・・気がする!」と徐々に立ち直り始め、「十分です。それがおそらく○○さんの第一歩なんですよ」というダメ押しの一言で完全復活を果たすのであった。
SRイベント『体で覚えれば大丈夫!』
1回目
主人公とキャッチボールを始めようというその時、追い求めている相手の気配を察知したテラスメラが憑依を解いたことで、"本来の高原"が突然意識下に呼び戻され、「え!?な、なに!?私が投げるの!?」とパニック混じりに大暴投。「急にどうしたの?」と心配されるも、既に戻って来ていたテラスメラが「・・・大丈夫です、すみません」「少し気配がしたのでボーっとしていました」と応対して事なきを得る。
目当ての存在を逃し、「今すぐこの体から離れて追いかけられたなら、捕まえることもできましたが・・・」と悔やんだ彼女は、今後似たようなことがあった時に備え何かできることはないかと考え、試合中に自分が自分でなくなるような事態に見舞われた場合、何を信じて試合に臨むかと主人公に意見を請うが……。
- 「練習を信じる」を選んだ場合、たとえ頭が真っ白になっていたとしても、練習を重ねたおかげで体が勝手に動いてくれることがあるので、今までしてきた練習を信じるとの返答に納得。「うまくいけば、試合中でも時々は出て行けるようになりますね」と算段を巡らせ、彼を付き合わせて一層練習に励むこととなるのであった。
- 「みんなを信じる」を選んだ場合、一緒に頑張ってきた仲間を信じるとの返答に「でも、どうしようもない立場だったらそのときはどうするんです?」「仲間がカバーできないものであれば?」とムキになってしまうが、「野球の話じゃないの?」のツッコミですぐさま我に返り、話を切り上げて退散。「・・・高原さんってちょっと壁があるんだよな」と評されてしまうのであった。(イベント終了)
2回目
高原(=テラスメラ)は、練習の成果を試すため10秒数えてから投球の指示を出すよう主人公に頼み、カウントの間に憑依を解除。目覚めた"本来の高原"が「えっ!なにこの状況!?なんで野球やってるの?」「えっ、投げるの!?前もこんなことあったけど・・・」とテンパりつつ、「とにかく今回もやるだけやってみよう!と、とりゃあー!」とボールを投じてみると、テラスメラの重ねた練習により体が投球動作を細部に至るまで覚え込んだおかげか、見事な変化球がコントロールばっちりに決まることとなる。
練習もした覚えもないのにこんなに上手く投球できるのは流石におかしいと疑念を抱き始めた彼女は、憑依・乗っ取りの真実に迫りかけるも、テラスメラの仕業で強制的に意識をシャットアウトされてしまう羽目に。急に黙り込んだのを怪訝に思う主人公に対し、入れ替わったテラスメラが「・・・大丈夫です」「気づかれそう・・・いえなにかに気づけそうだったので」とごまかしたことで、事なきを得るのであった。
ウソ!?ちゃんと投げられちゃった!しかも、曲がるやつだなんて・・・
なんで?これほんとに私の体?
練習した覚えもないのにさすがにおかしくない・・・?
まさかと思うけど誰かが私の体を操っているとか・・・?
あれ?もっと考えたいのに急にねむく・・・
3回目
練習試合、「なにか見知ったような気配」を感じ取り気が気でない高原(=テラスメラ)は、自軍リードの展開にあって、今なら大丈夫だろうと憑依を解除。またしても予期せぬシチュエーションに投げ出されることとなり、「え・・・ここ、ベンチ?何これ、もしかして試合に出ることになってない?」「責任重大すぎだよ。絶対ムリだって・・・」と青ざめる"本来の高原"であったが、体が覚え込むくらい練習を重ねてきたのだし、バックがしっかりフォローするから大丈夫だと励まされ、いよいよ登板の覚悟を決める。
そんな流れがあって、ランナー三塁のチャンスにて打席に立った主人公。確実に追加点を挙げて彼女の緊張を少しでも和げてあげようと逆方向のバッティングを狙うが……。
- 成功パターンでは、見事安打を放ち、「緊張するけど、○○くんのがんばりに応えたい・・・」「とにかくやってみるしかないよね!」と勢い付いた高原も快投でそれに応える。さらには、テラスメラもこの結果には手応えを感じたようで、試合後「これならたまにいなくなっても大丈夫ですね」と頷いてみせる。
- 失敗パターンでは、降り遅れて三振してしまうが、かえってそれが功を奏し、「野球部の人でも雰囲気に流されて緊張するんだ・・・」「だったらしょうがないよね。開き直って、基本通りにやるだけやってみよう!」と高原を勇気付けることとなる。
そして、いずれの展開にせよ、最後に「そういえば・・・気配がするって話はどうなったんだ?」と主人公が尋ね、「勘違いだったみたいです」と高原が答えるシーンが挿入され、天盟高校に潜入してまで追い求めたお目当ての存在がついぞ姿を現さなかったことが示されるのであった。
結局、目当ての者ではありませんね。いつになったら出てくるんでしょうか。
エピローグ
天盟高校の場合
部室にて主人公のプロ入りを祝い、「私、○○くんの活躍を楽しみにしてるから」「ふふ、しっかりね。うちの学校の評判にも関わってくるんだから」と激励する高原(="本来の高原")。「さすが生徒会長!」と囃し立てられたのに対し、実は生徒会活動の記憶がほとんどないこと、まるで時折自分が別人になっていたかのように思えることを告白。「言われてみれば、なんだかそれもありえそうな気がする・・・」と肯定的な反応を得るが、そこで立ち止まって深く考えることはなく、すぐさま気を取り直して「とにかくプロになってもがんばってね!」と応援の言葉を贈ってみせるのであった。
そう言われると変な感じするなあ。
実は私、生徒会をやってた記憶ってあんまりないんだ。
なんでだろうね。別にやりたくてやってたわけじゃないし・・・
ときどき自分が別人になってたんじゃないかって思うくらい。
天盟高校以外の場合
- 甲子園優勝を果たした場合、部室にて主人公のプロ入りを祝ったものの、色々と助けてもらったおかげで優勝できたと感謝されても心当たりがなく、「助けた・・・?」と首を傾げてしまう高原(="本来の高原")。「えっと、実感がなかなかわいてこなくて・・・」「なんだか他の人と入れ替わってたみたいに記憶があやふやなんだよね」と語るも、すぐさま気を取り直して「とにかくプロになってもがんばってね!」と応援の言葉を贈ってみせるのであった。
- 甲子園優勝を果たせなかった場合、部室にて主人公のプロ入りを祝ったものの、色々とお世話になったと感謝されても心当たりがなく、「お世話・・・したっけ?」と首を傾げてしまう高原(="本来の高原")。そこで立ち止まって深く考えることはなく、すぐさま気を取り直して「とにかくプロになってもがんばってね!」と応援の言葉を贈ってみせるのであった。
ピクニックバージョン
高原曲が四つ巴スタジアムイベントで優勝したごほうびのバージョンが登場!いろいろ理不尽な目にあっている彼女にようやく春が来た?
(パワプロアプリR〜PRのプロフィールより)
四つ巴スタジアムイベントで勝利した高原曲が私服姿で新登場!春らしい衣装だけど、その服を選んだのは、どっちの高原なんだろう・・・
(パワプロアプリSR〜PSRのプロフィールより)
ユニークボーナス:照らす陽だまり
別Verイベント『興味神々』
野球部に入ってはいるもののあまり貢献できていないという自覚から、プライベートでたまたま見かけた草野球を観戦する高原(=“本来の高原”)。偶然出くわした主人公も一緒に観戦することとなる。2人はひょんなことから試合に参加しないかと誘われることとなり……。
- 「オレだけ行くよ」を選んだ場合、ユニフォームでなく私服の高原を気遣い、主人公1人が参加することに。試合は彼の活躍もあって大盛り上がりで、盛況に気を惹かれてテラスメラが目を覚ます。ベンチに足を運んだ彼女が、「私をさしおいて盛り上がっているようでしたので」「人々が楽しそうにしている光景にはつい引き寄せられてしまうのですよ」と言うと、試合にも出る成り行きに。かつてこんな風に人間に誘い出されたことがあった気がする、と遠い昔のことを思い出すテラスメラなのであった。(※おそらくは天の岩戸の伝説を意識したと思われるエピソードだが、日本神話において天照大御神を誘い出したのは人間ではなく神々である)
- 「いっしょに行こう」を選んだ場合、共にプレーしたいところだが服装がネックだと主人公に言われ、テラスメラが覚醒。「そのような心配はいりません。願い、望まれているのであればそれに応えるまでのこと」の言葉通り投打に活躍し、「まさにこの場を支配してやがる!」「勝利の女神が降臨って感じだよなー!」と草野球のチームメイトに囲まれる。これ以上騒がれると困るとテラスメラは”本来の高原”に意識を明け渡し退散。”本来の高原”は目覚めた途端ウチならエースで4番だと熱心に勧誘され、「あ、あわわ・・・」「あわわわわ・・・」「わわわ私がそんなはずは・・・どうしよう○○くん〜!」と青ざめてしまう。その様子を見た主人公は、「高原さん、ここぞの場面では落ち着いた振る舞いを見せるのにこのギャップがホント謎だよ・・・」と首をかしげるのであった。
SRイベント『体で覚えれば大丈夫!』
1回目
選択肢までは通常バージョンと同内容。
- 「練習を信じる」を選んだ場合、通常バージョンと同内容のイベントが発生するため、割愛。
- 「みんなを信じる」を選んだ場合、主人公の「・・・高原さんってちょっと壁があるんだよな」というセリフに「もしかすると、何か悩んでることがあるのかもしれない」「気晴らしになるようなことをしてあげるのもいいかな」というセリフが続く。
SRイベント『ひだまりピクニック』
『体で覚えれば大丈夫!』1回目で「みんなを信じる」を選ぶとこちらに派生。
1回目
教室で主人公にたまには皆で気晴らしに出かけないかと誘われた高原(=テラスメラ)。多忙なようだが周囲との繋がりを強めれば助けも借りやすくなるだろうとの言葉に、「仲間みんなを信じて頼る・・・たしかに、それはこれまで私がしてこなかったことです」「この子に体を返した後を考えれば、まわりの助けがあるのは望ましいことかもしれませんね。ここはひと肌脱いで準備をしておくとしましょうか」と納得し、快諾してみせるのであった。
2回目
迎えたピクニックの日、天候にも恵まれ笑顔を浮かべる高原(=テラスメラ)。主人公と彼女以外は誰も都合がつかなかったとのことで2人きりの実質デート状態(!?)になってしまう。大人数を想定して多めに弁当を用意してきたのにと残念がると、「じゃ、せっかくだからオレがいただくよ!」と主人公が申し出る。
ここでテラスメラは、和やかな交流の場ということもあり”本来の高原”に意識を明け渡すが、目覚めた彼女は「え・・・なにこれ?まさか男子と二人きり・・・どうしてピクニックに来てるの私!?」「ききき記憶がない・・・でもこうしてデートしてるってことはもしかして私たち・・・」と身に覚えのない状況に混乱しつつ頬を染める。
その後昼食を摂る段となり、パクパクサンドイッチを平らげる主人公に高原はもっと食べてと笑顔を浮かべる。彼が言われた通りおにぎりに手を伸ばそうとすると突然強風が吹き……。
- 失敗パターンでは、お弁当は無事守られるもレジャーシートが飛ばされてしまうことに。主人公が回収しに向かい、都合をつけて合流してくれたチームメイトらと力を合わせて高木の枝に引っかかったそれを取ったりしているうちに高原(=“本来の高原”)は寝入ってしまう。そして、やっと彼らが戻って来たところで高原(=テラスメラ)が覚醒。「なるほど・・・些細なことですが、これがみんなで力を合わせて助け合う姿なのですね」「たしかに、お互い助けあいながら生きていくのが人間・・・まさにそれを目の当たりにしました」と感心して彼らをねぎらい、お弁当を食べるよう勧めるのであった。
- 成功パターンでは、レジャーシートを飛ばしてはなるまいと後先考えず飛び付いた結果、高原(=“本来の高原”)を押し倒す格好になってしまう。すぐさま彼女から離れると、2人の間に気まずい雰囲気が流れることもなく、陽気のおかげか和やかなムードで会話も弾む。そうこうしているうちに高原が寝入ってしまい、主人公は思わずその寝顔に見惚れる……。と完全に恋愛ムードが醸し出されるが、そこで高原(=テラスメラ)が覚醒。「こわいのでやめてください」と彼を叱りつける。しかも彼女は、おにぎりがなくなっていることに気づいた彼女は、「ぜんぶ食べてしまったのですか!?」「私のぶんもあったはずです!なぜ人間はそんなに自分勝手なのですか?」とさっきまでとは別人のように(実際別人)激昂。「さっきから何この展開!変わりっぷりが怖すぎる・・・」と恐れおののく主人公なのであった。
主人公:シートは飛ばされずにすんだけど・・・高原さん、大丈夫だった?
高原:う、うん。ありがとう○○くん・・・
主人公:あっ、ごめん!オレ重いよね?すぐにどくから!
効果音:(ムクリ)
主人公:ケガもなさそうでよかったよ。それにお弁当もひっくり返らなくてほっとしたかな・・・ははは。
高原:そ、そうだね・・・それより○○くん。ほらみて。空、すごくきれいだよ?
主人公:・・・ほんとだ。陽射しもやわらかい気がするな。
高原:ここ、ちょうどひだまりになっててぽかぽかあったかいよね。こうして自然の中で深呼吸してると気持ちいい・・・
主人公:ああ、大の字になって空を見てると自然に溶け込んでるみたいだよ。
高原:私、なんだか眠くなってきちゃった・・・・・・・・・
主人公:あ、あれ・・・?寝ちゃったのかな?・・・・・・高原さんの寝顔・・・かわいいよな・・・
効果音:(ドクン、ドクン)
テラスメラ:○○さん。
主人公:はい?
テラスメラ:いつまでそうして顔をのぞき込んでいるつもりですか?
主人公:わっ!ご、ごめん、つい・・・
テラスメラ:そんなに近くで見続けられるとこわいのでやめてください。
主人公:は、はい。以後気をつけます・・・
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