概要
A4用紙にマジックペンで模様を描いただけの簡素な仮面を被った、謎多き覆面女性右腕。パワプロアプリの第3回ファンアート選手権にてスタッフ特別選考賞を受賞し、実装された。描かれたものに過ぎないとはいえ、鼻と口がグラフィック上で表現されているパワプロ史上でも極めて希少な存在である。
喜怒哀楽のアナグラムから付けられたその名の通り、表情があまりに雄弁で次に投げる球種を容易に見抜かれてしまうため、対策としてその奇怪な恰好をするに至ったのだが、結局身に纏うオーラから球種バレしてしまっているという設定を持ち、全体的にシュールなギャグを展開する掴み所のないキャラクターという味付けがなされている。
覆面キャラということで注目が集まるのはその素顔であるが、実装前に公開された設定資料には絶対に素顔を見せないようにとの指示が書き込まれており、原案者も素顔については一切考えてないと公言していることから、今後も明らかになることはないと思われる。
女子でありながら男でも中々いないぞんざいな言葉遣いで話すキャラで、警察官に対しても「おう」と挨拶するフランクっぷり。これに関しては、優秀賞に選ばれたことを祝福するパワプロアプリ公式アカウントのリプライに対し、「おう」とだけ短く応えるなどといった、原案者のTwitter上での言動が影響している可能性がある。
能力
落差の大きいSFF(変化量5)と、仮面越しからでも伝わる闘志溢れるピッチングが持ち味。最高球速も142km/hと女子の中では速い部類に属する。しかし、コントロールがE47、スタミナがF34とその他の基礎能力が貧弱で、せっかくの特殊能力・尻上がりも発動条件を満たす前に降板を余儀なくされること必至。SRイベントによると、次に何を投げるかバレバレなせいで自慢のスプリットさえもまともに決まったことがないらしく、戦力としてアテになっていたかは極めて疑わしい。
……仮面のせいで視界がすこぶる悪い中、18.44m先にしっかりボールを投げ込めているだけでも凄いのかもしれない。
イベキャラ
通常バージョン
SFFを武器にする女子投手。常に仮面をつけており、野球部でも素顔を見たことのある者は少ない。仮面の顔は自分で描いている。
(パワプロアプリN~PRのプロフィールより)
迫力満点の投球をする女子投手。迫力がありすぎて球種がモロバレなので仮面をつけるようになったがそれでも隠し切れていないようだ。
(パワプロアプリSR~PSRのプロフィールより)
ユニークボーナス:溢れ出る闘志
自己紹介
練習で対戦することとなったアイラの珍妙な仮面を不思議に思う一方で、その速球の威力には目を見張る主人公。そんな中、相手が「次は必殺のスプリットだぁ〜」と浮かれているのが仮面越しに伝わってきたため、自信満々に投げ込まれたその球をアッサリ打ち返してみせる。
直後、どうして決め球を打てるんだと詰め寄られることとなり、次に何を投げるか表情に出てしまっていると指摘。「がーーーん!!」「そんな、表情を隠すためにコイツを着けてるっていうのに・・・」「どこだ!どこで分かったんだ!」と"表情豊か"に迫ってくる彼女に仮面の下で様々な表情をしてもらうと、どれがどの表情か手に取るようにわかってしまい、「そういう所だよ!!」とツッコまずにはいられなくなってしまうのであった。
全レアイベント『不可視の仮面』
街中でアイラと正面衝突してしまった主人公。やたらと喧嘩腰で絡んでくる彼女にいちいち口答えしていると、ついにキレられてしまう羽目になる。
あ゛?ケンカ売ってるのか?ちゃんと人の顔見て話せよ。
……と思われたが、突風により仮面が少しだけ剥がれたおかげで、会話の相手が主人公だと気づいたらしく、彼女の態度は朗らかなものに豹変。買い物で急いでいると言い残して去って行ってしまう。これまでの奇妙な会話とあちこちにぶつかって歩いていくその姿から、どうやら仮面のせいで何も見えていないらしいと悟り、心配に思った彼の取った行動は……。
- 「こっそり見守る」を選んだ場合、事故を防ぐため陰から見守ってあげることに。すると、しばらく経ってから、「よう、乙女の後をつけるとはいい度胸じゃねーか」「視界が悪いぶん気配には敏感でよ」と向こうの方から声を掛けられ、既に警察を呼んだと告げられてしまう。善意を仇で返されるかと思いきや、現れた警官は仮面を被ったいかにも怪しい風体の彼女こそ不審者に違いないと早とちり。そのまま署まで連行していってしまうのであった。
- 「別の仮面に代えるよう提案する」を選んだ場合、再び話しかけ、仮面を取り換えるよう提案することに。すると、ちょうどそう思って買い物に来ていたという彼女からついてきて欲しいと頼まれ、事態は買い物デートの様相を呈してくるが、お目当てはあくまで仮面作成に用いる紙。さっぱり気乗りしない主人公が、画用紙と半紙のどちらが良いと思うかとの
キラーパス質問に、どっちでも一緒だと素っ気なく答えると、「ったく、つまんねぇ返事だな。だからお前は女にモテねーんだよ」と口汚く罵られてしまうのであった。
- 「仮面をすり替える」を選んだ場合、彼女が仮面を外しているタイミングを見計らい、より視界の良好なものにすり替えることを計画。後日、部室でシャワーを浴びている合間を狙って決行に移すも、どこにも仮面は見当たらない。そうこうしているうちに、湯気でデロデロにふやけ、インクが滲みに滲みまくった恐怖の仮面を被ってシャワー室から出てきた彼女と鉢合わせし、「ぎゃー!化け物ーっ!」と腰を抜かしてしまうのであった。
Rイベント『呪いの仮面』
仮面が上下逆さまになっているアイラと鉢合わせした主人公がそのことを指摘すると、突如彼女が「毒気ライア」(きくど、アイラをそれぞれ逆さまにした名前)を名乗り始め、「これから学校中に嘘をバラまいてギスギスさせてやるぜーっ!」と校内を走り回って悪意を振り撒き始める展開に。まず手始めに、校舎裏にて告白の真っ只中の男女に対し「そいつ他に彼女がいるぞーっ!」、次いで社会科の教師がカッコいいと噂している女子コンビに対し「その先生、実はヅラだぞー!」と迷惑でしかない嘘を連発。そして仕上げとして矢部(←チャンス△)に「少しはチャンスの場面で打てるようになれよーーーっ!!」と嘘でもなんでもないただの罵倒をぶつけ、こればかりは暴走を止めるため彼女を追いかけ回し続けていた主人公も同意してしまう。(※北雪高校では矢部が矢部田に差し替わり、「お前、メガネを外したら絶対に美人だろーーーっ!!」と褒める)
そんなこんなで彼女をついに屋上へ追い詰めた主人公は……。
- 「いい加減、元に戻したら?」を選んだ場合、選択肢の通り優しく諭すことに。「・・・もしかしてアタシが正気って気付いてたか?」と驚きつつも素直に仮面の向きを直した彼女に、こんな騒動をけしかけたワケを尋ねると、逆さの顔を見られた照れ隠しだとの答え。「余計に恥ずかしいよ!」と盛大にツッコむのであった。
- 「強行突破だ!」を選んだ場合、強引に押さえつけて仮面を正しい方向へ戻すことに。アイラの抵抗もあり、弾みで仮面越しにキスをしてしまうハプニングに見舞われながらも、何とかミッションを遂行してみせるが、「おい、お前・・・乙女の唇を奪うとはいい度胸だな」と怒りに震える彼女から追いかけ回される羽目となってしまうのであった。
SRイベント『進化の仮面』
1回目
またしても必殺のスプリットを打ち砕かれ、「おい、なぜだ。なぜアタシの決め球を打てた」と相手打者に詰め寄るアイラ。あまりの圧の強さにすっかり怯えられてしまい、見かねた主人公からも諌められてしまうが、本人はただただ打たれる理由を知りたいだけ。「にしても、なんで打たれるんだろうな。なんとかしねぇと」と悩む彼女に主人公が贈ったアドバイスは……。
- 「トコトンやるしかない!」を選んだ場合、選択肢の通り告げ、2人で特訓を始めることに。そんなある日、教室でやたら気迫のこもったオーラを放つ彼女に何をしているのか尋ねると、「表情の分かりにくい仮面を制作中だ!」との返事。どうにも掴み所のない彼女が相手とあって、特訓は前途多難のように思われるのであった。
- 「その仮面、外してみたら?」を選んだ場合、結局表情を隠す役に立っておらずただただ邪魔にしかなっていない仮面を外すようアドバイス。しかし、自分の本名が細切彩子と言うこと(※元ネタは原案者がアイラより前に投稿したキャラクター)、散々酷い目に遭わされてきた元凶である鋭い目付きを隠すために素顔を隠し続けていることを告白した彼女からは、仮面を脱ぐことを拒否されてしまう。その話をすっかり信じ込む主人公であったが、これは全くのウソであり、「この仮面で今までやってきたんだ!いまさら変えられるワケねーだろ!」というのが本音。笑いながらその場を去っていく彼女に対し、野球以外だと演技も上手いんだなと内心毒づくのであった。(イベント終了)
アタシの本当の名前は細切 彩子(こまぎり さいこ)って言ってな。
まあ、普通の魚屋の娘さ。生まれ持った、鋭い目つき以外はな。
だが世間ってのは残酷なもんでな。少し違うだけで、周りから恐れられ迫害される。
アタシは本来ならこの場に、この世界に存在しない・・・いや、しちゃいけないんだよ。
それを隠すための仮面さ、コイツは。
ま、ウソだけどな。
この仮面で今までやってきたんだ!いまさら変えられるワケねーだろ!はははは!
2回目
仮面の材質を厚紙にするという努力もむなしく、やはり何を考えているかバレバレのアイラに、表情が見えずとも態度や雰囲気で読めてしまうのだと指摘する主人公。「あ゛?それはアタシの態度がデカいってことか?」と凄まれることとなり、「そういう意味じゃ・・・」と苦笑する。そして、「はぁ〜あ、なんだか疲れちまった。もう気力も湧かねぇよ」と彼女が溜息を吐いた直後、突如頭に名案が浮かび上がり……。
- 「もっと態度をデカくするんだ!」を選んだ場合、普段醸し出している威圧感を強化し、相手を萎縮させようと提案することに。はじめは「それ、つまり今のアタシの態度もデカいって思ってんじゃねーか」と文句を言っていたアイラも、球種が読まれてもバットを振らせなければいいのだという言葉に心惹かれ、自分に向いている作戦だと納得。実際彼を打席に立たせて試してみると、凄まじい圧に怯んでしまい、スプリットが来るとわかっていてもバットを出せなくなるという仮説通りの結果が得られ、人生で初めてスプリットが決まったと大喜びしてみせる。一度も決まったことがない球を決め球と呼んでいたことに呆れつつも、威圧感をモノにするためこの調子で練習を続けていこうと彼女を励ます主人公なのであった。
- 「気力を限界まで使い果たすんだ!」を選んだ場合、気力を使い果たすことで態度に漏れるのを防ぐ作戦を提案。「は?それだと投球自体がダメになるだろ」と難色を示されるも、今の投げるたび打たれる状態で良いのかと問いかけ、何とか納得させる。実際、腕立て伏せ200回、マラソン、反復横跳び100回という超ハードなメニューをこなしたヘトヘトのアイラがマウンドに立っても次に何を投げるかは全く読めず、主人公は手が出せないという結果に。成功だと喜ぶ彼であったが、「だけどコレ、アタシが上手くなったのかお前がポンコツなのか分かんねぇな」と痛いところを突かれてしまうのであった。
3回目
迎えた練習試合で特訓の成果を披露してみせんと意気込むアイラだったが……。
- 2回目で「もっと態度を〜」を選んだ場合、威圧感を体得した彼女の前に相手打線は沈黙。しかし、オンオフの切り替えをできるようにまではなっていないらしく、試合を終えてなお「まだだ、まだ足りねぇ!アタシにもっと投げさせろ!!」「うおぉぉぉーっ!!次の相手はどこだーっ!」と闘志を漲りっぱなしにさせてしまうのであった。
- 2回目で「気力を限界まで〜」を選んだ場合、気力を使い果たした彼女は相手打線を手玉に取ってみせるが、体力は既に限界で、試合が終わるや否やグラウンドで眠ってしまう。その頑張りを知る主人公が寝姿を微笑ましく見守っていると、突如吹いた風によりなんと素顔がチラリ。思わぬ役得に「なんて安らかな寝顔・・・コレはオレの心の中にしまっておこう」と顔を綻ばせるのであった。
コンボイベント
『仮面の下には』
闇野ルミナとのコンボ。詳細はリンク先参照。