概要
恵比留高校野球部のキャプテンにしてエースを務める好青年。温厚かつ気さくで、明晰な頭脳と優れたリーダーシップを持ち合わせているなど一見申し分のないキャプテンであるが、どこかニヒルさを漂わせており、驚くべきことに野球に対する情熱すら持っていないことがイベキャラのプロフィールにおいて示されている。
試合にはエビルキャップと呼ばれる禍々しい一つ目のヘルメットを被って臨み、周囲から気味悪がられることも多いが、実力は一級品。コントロールに難を抱える他、負け運、寸前×を有するなど問題点も多いものの、左のスリークォーターから最速159km/hの速球とウイニングショットの高速シンカー・邪眼球(エビルアイ)をはじめとする多彩な変化球を投じ、所持する超特殊能力・金縛りの通り、相手打者に手出しさせない支配的な投球を披露する(※設定された能力を読み解くと以上のようになるが、実際にはオート進行で炎上を重ね、星井スバルや塚見巴と並ぶ炎上Pの1人として認知されている)。
魂ごと深淵に引きずり込まんとする邪なシンカー!
(パワプロアプリの邪眼球解説文より)
また、打者としても、パワーA85に威圧感、パワーヒッター、プルヒッターを兼ね備えた一流のスラッガーであり、霧崎礼里、往田真威人と共に高校球界でも指折りの強力打線を形成している。
※※※以下ネタバレ※※※
正体
「強さ」を追い求め続けた一人の青年。「異界の使者」を名乗る人物から譲り受けたエビルキャップでタイムリープを繰り返し、魂を吸い取るカメラやそれを捕えておく魔法具ソウルジェイルを駆使して他校野球部の魂エネルギーを収集、チーム強化を初めとした様々なことに利用していた。
円卓高校編では阿麻からの魔力奪取と円卓高校の乗っ取りを目論んだという目的がはっきり提示されている一方、恵比留高校編では蓄えられた魂エネルギーを前に「俺の野望達成の日も近い」とほくそ笑んだかと思えば、主人公にエビルキャップを継承して退場しようとするなど目的が判然としていない。
これに関しては、エビルキャップを被るようになって以降、何らかの目標を達成する手段であったはずの"力を奪う行為"自体が目的であるかのような振る舞いを見せるようになり、言葉遣いも乱暴なものに変化してしまうことの他、円卓強化シナリオに登場したとある人物の言動などから、エビルキャップから受ける影響により認知・行動が歪められているためではないかという推測がなされている。
両親と死別している天涯孤独の身であり、幼かった頃の話を尋ねられた時には「さてはオレの弱みでも聞き出すつもりかい?」と猜疑心に駆られるなど、何らかのトラウマを抱えている様子。子供の頃はよく泣いていたというルミナの証言や、「どうせ、お前もオレの前から消えるんだ。どいつもこいつもいなくなってしまう」という悲痛な叫びにも表れている通り、幼少時の孤独な境遇が「強さ」の追求に傾倒していく素地を作ったのではないかと考えられる。
彼が理想とする「強さ」、そして不要と切り捨ててしまっている「弱さ」は、どちらもあくまでカギカッコ付きのものでしかなく、色々と認識を改める必要があったのだが……。(→闇野ルミナ)
恵比留高校パワーアップシナリオのとある結末で彼に助けを求める姿が見られるなど、霧崎礼里からは一定の信頼を得ているらしく、実際、主人公に説得されるまでの彼女は、「闇野の側近みたいなもの」と評されるほど従順な手下として、積極的に魂エネルギーを収集していた。
また、御厨真歩を都合の良い諜報要員としてこき使っていた(経緯は不明)が、恵比留高校編の開始直前、魂の質が向上したと見るや、魂を吸い取ってしまった。
円卓高校編
恵比留高校を春の甲子園優勝に導いた1年生エースとして初登場(主人公らの1学年下ということになる)。一連の聖杯騒動の黒幕であり、差し向けた御厨真歩と、その協力者望戸紅にエンタクルスを操らせ、聖杯と見せかけて邪悪な品を円卓高校野球部にもたらし、同部の弱体化、さらには阿麻が有する魔力の奪取を図った。
入手した聖杯を調べた場合
主人公の活躍により計画が露見した後には、甲子園決勝の対戦相手として登場。望戸を恵比留高校へと引き抜くことで円卓野球部を精神的に揺さぶるも、「なんて事してくれたんだ」となじってくる主人公に、「それはオレのセリフだ」「1年も費やした計画を、オレの労力を全部ぶち壊しやがって・・・」「『なんて事してくれた』のはオマエの方だ、○○!」と逆ギレし始める。
「計画通りに事が進んでいれば、阿麻も円卓高校もオレのものになるはずだった!」「だが、聖杯を壊されて全てが水の泡だ!」と怒りは収まらず、一体何を企んでいたのだという質問には、試合で勝てたら全部教えてやるが、負けたら全員配下になってもらうという馬鹿げた条件を提示するも、「たかが野球に、自分自身を賭けることなどできない」と阿麻に鼻で嗤われてしまい、「たかが・・・だと?」「・・・・・・その言葉、後悔しても知らないからな!」と試合に臨もうとする。が、阿麻の発した正義という言葉により望戸の洗脳が解けてしまい、急遽彼を解放する羽目に。「最後の試合だ。せいぜい楽しめよ、望戸」と悪役らしい言葉をかけ、内心「仲間への強い想いが、お前の魂をより上質なものに変えてくれるだろう。ククク・・・」とほくそ笑みつつ、今度こそ試合に突入する。
円卓高校が勝利した場合
闇野は望戸を連れて甲子園から姿を消し、真の姿(バケモノと評されているが、固有の立ち絵グラが用意されていないため、詳細は不明)を解放して円卓高校へ襲来。「本当は、もっとスマートに済ませるつもりだったが、余裕がなくなってな」と語りつつ、望戸を操って久根美亜を人質に取り、退魔の一族である阿麻の魔力を要求する。
「仲間を見捨てて自分だけ助かるのがお前の正義なのか?」という悪辣極まりない脅迫により、目的達成までもう少しという所にまで迫るが、正義という言葉によりまたしても洗脳が解けた望戸に不意打ちを食らった所で阿麻に深手を負わせられ、命からがら逃げ去ることとなる。
一方、闇野をすんでのところで取り逃した阿麻は「忌まわしきものが動き出した」として、彼を追う決意を固めることとなった。
円卓高校が敗北した場合
阿麻に敗戦の弁を求めるが、「我々の夏は終わった。ただ、それだけだ」との素っ気ない返事に「言ってくれる・・・!!」とヒートアップ。このままでは阿麻の変容は望めないが、自分なら彼を変える方法を知っていると望戸を唆し、彼を引き連れその場を去って行く。その後何が起こったかは語られておらず、不明。
聖杯を見つけられなかった/聖杯を入手したが調べなかった場合
甲子園決勝の相手は恵比留高校ではなくヴァンプ高校となってしまい、闇野の出番がないまま物語は終幕。
前者の場合はお目当ての阿麻に聖杯が渡らず、計画が失敗しているため既にタイムリープしてしまったと考えられ、後者の場合は、聖杯を肌身離さず持ち歩くようになった阿麻が周囲から異様なほどの崇拝を受ける様子が描かれているなど、聖杯に取り憑かれた阿麻とその崇拝者たちで溢れ返った円卓高校を支配する計画が着実に成功を収めつつあるため、わざわざ姿を現す必要がなかったのだと考えられる。
恵比留高校編
メインシナリオ
プロローグ
恵比留高校の地下へどこからか帰還してきた御厨。「これでノルマは達成したでしょ?約束は果たしてもらうわよ」と待ち受けていた男に告げるも、彼女の魂が劇的に質を高めていたことに気付いた男は、それを奪い取ってしまうのであった。
ククク、今のお前なら、さぞかし上質な魂が得られるのだろうな、御厨!
躍進の立役者
1年の終わりにキャプテンに就任して以来、毎大会初戦敗退と全くの無名であった恵比留高校野球部を地区大会3回戦へ進出するほどにまで成長させた名キャプテンとして紹介され、彼のことを絶賛する主人公の声には、「いや、オレの力じゃないよ。みんなが力を合わせたからここまで来られたんだ」と答えるなど、序盤は謙虚な好感の持てる人物として描かれている。
主人公については、「・・・キミはいつかオレに取って代わる存在になるかもしれないからね」と評しており、特に期待をかけている様子。また、感情の起伏に乏しく、心ここにあらずといった感じの御厨真歩の気持ちがわかるようで、通訳代わりを務めることがある。
チーム強化を果たした秘訣は2つ。1つ目はソウルジェイルなる石を練習に取り入れたことなのだが、「どこかのスポーツ研究所が極秘で開発して、ウチに実験を頼んだ」ため、どういう原理で練習に好影響を及ぼしているかについては知らないと主人公ら一般部員に対しては白を切り続けている。
2つ目は頻繁に他校を偵察すること。しかし、偵察とは言っても、綿密なスカウティングを行っているとは言えず、部が指定したカメラを用いて相手校の選手を写真に収めてさっさと退散するというもの。明らかに胡散臭いものの、部員たちは疑問も抱かずにただ従っており、特に、霧崎礼里と往田真威人の2人は「側近みたいなもん」と評されるほど従順な手先として積極的に偵察を行っている。
……のだが、システム説明のため登場した安内なみきにより、ソウルジェイルの正体が魂を閉じ込める魔法具であることや、魂を奪われた者は感情に乏しくなったり、記憶が曖昧になったり、無気力になったりすること、他校の生徒の魂をソウルジェイルに捕えるのが偵察の真の目的であることがプレイヤーのみに対し説明される。
秋季大会敗退、そして突然の変節
いざ臨んだ秋季大会は1点差で準決勝敗退に終わるも、春の甲子園に出られない分、夏の大会に向け十分な準備が出来ると闇野は前向き。チームの連係は向上したので、個々の力をさらに高めていこうと主人公らを励ますが、1人になってから「・・・まだ力不足か。ならば・・・」「・・・微妙な違いはあるが今のところ、スケジュールに問題はないようだな。ふふ・・・夏が楽しみだ」と意味深に呟く。
11月に入ると、偵察の対象とする高校を拡大することを決定。それでは練習時間が不足すると食ってかかる主人公に「またその話か」と苛立ちを見せるも、もちろんそれまで一度もそんな話をしたことのない彼を困惑させてしまい、勘違いだったと訂正。「心配はいらないよ。オレたちは甲子園に行く、必ずね」「オレには、キミよりもずっと先のことが見えている」と自信満々に言い切った上で、12月からは強豪校との練習試合も組むので心配はいらないと付け加え、何とか彼を納得させる。
迎えたアンドロメダ学園との練習試合、エビルキャップなる面妖なヘルメットを被って登場し、周囲を驚かせる闇野。結果は恵比留高校の勝利に終わるが、大喜びする主人公を「バカみたいに喜んでるんじゃない」と叱責するなど、これまでの柔らかい物腰とは打って変わった高圧的な態度を取り始める。
さらには「想定より歯ごたえのない相手だったが・・・」とまで言い放ちつつ、アンドロメダ学園に対しても"偵察"を実行する。
初めは試合中のみエビルキャップを被っていたのだが、次第にそれを被る時間が長くなり、3月頃にはほとんどの時間を被ったまま過ごすように。それとともに、高圧的な態度が日に日に悪化、ついにはそれまで従順であった霧崎にまで咎められてしまうようになる。
不協和音
4月末に執り行ったマントル辺境高校の練習試合にて、相手校のエース堂江竜河と交わした甲子園で再戦しようという約束を守るため、より一層練習に励む主人公に、同校が調子を崩したとの一報が。これまでも偵察or練習試合を行った相手校が次々と不調に陥ってきたのを把握しており、疑念が深まりきった彼に、ついに問い詰められる闇野。
「仲間の事が信じられないのか?ここまで一緒に戦ってきた仲間を」などとはぐらかし、うまくその場を切り抜けたかと思いきや、主人公の熱意に絆された霧崎、往田両名からもやり方を改めるよう注進されることに。もちろん、そんなことで決意が揺らぐことはなく、今まではよくやってくれたが、足手まといになるなら代役を立てるだけだと冷酷に切り捨てた彼は、2人が去ってから「フン、ここまでの影響力を発揮するようになったか」「・・・どうやら、そろそろ例の計画を用意した方がいいようだ」とポツリ。
このときの様子について、霧崎には「力のためなら、手段は選ばない。そういう男になってしまった」と評されている。
6月末、夏の大会へ向け、偵察を取り止めることと地方大会はあくまで通過点に過ぎないことを部員の前で通達した彼は、その後なぜ偵察で他校を弱体化させてまで勝利にこだわるのか、スランプにさせる方法は何なのか、主人公に問い詰められるが、「オレたちは勝つために最大限の努力をしないといけない。余計な事を考えるヒマはないはずだ」「それはもう終わったことだ。これからのことを考えろ」とやはり強引にはぐらかして話を切り上げてしまう。
運命の分岐点へ
甲子園へ到着するや否や円卓高校の面々と遭遇。有力校の弱体化について阿麻央真から咎められるが、「このくだらない会話ももううんざりなんだよ!!この負け犬が!!」と急に怒鳴り始めてその場から退去。「あの男はもう邪気に染まりきっている」と評されてしまう。(※ちなみに、阿麻をデッキにセットしているとこの会話の代わりに、「ま、幸いなことに今回はヤツが味方だ。比較的、楽にいけるだろう」という闇野の言葉が挿入される。また、岸田のみをセットしていると、「ま、幸いなことに今回はヤツの腰巾着が味方だ。比較的、楽にいけるだろう」という言葉が挿入される)
そして、2回戦突破後、例のカメラに何か仕掛けが隠されていることが主人公にバレてしまい、ソウルジェイルや御厨について真相を洗いざらい暴露。ここでプロローグの伏線が回収される。
・・・ふん。ようやく気付いたのか。
そう、そのカメラは特別製だ。それで写真を撮られたものは魂を吸い取られる。
そして、その魂はカメラ内のソウルジェイルに移される。
そう、オレたちの力となる!
まさに魂の牢獄!どうだ、素晴らしい技術だろう?
ウソなんかじゃないさ。あの御厨がいい例だろう?
ヤツは元々、特別な力を持っていてな。
しかし、夢や希望、情熱を持たず上質な魂は期待できなかった。だから手駒として働かせていたんだ。
そうしたら、そのうちどこかで出会いでもあったのか魂の質が格段に上がっているじゃないか。
だから奪ってやった!今、ヤツの支えになっている出会いの記憶ごとな!
もちろん魂を解放するよう迫られるも、他人の魂を食らって強くなってきた主人公もまた同罪であると動じず指摘した上で、彼の中に眠る力への欲求を巧みにくすぐって、エビルキャップを継承するよう唆す。
以降の展開は主人公の選択次第で大きく分岐することとなる。
おかしなことを言うな。その魂の恩恵を受けていたのはどこの誰だ?
今さらお前だけ潔白だなんて言い訳は通用しない。
さあ!お前の夢、甲子園優勝まであと一歩だ!オレと一緒に来い!
そうだ、お前の夢だ!頂点にたつんだろう!
それは他人と共になせることか!?
さあ、まずはオレを蹴落としてこのエビルキャップを奪ってみせろ。
主人公がエビルキャップを被った場合
力への欲求に打ち克てず、エビルキャップを奪い取った主人公に「どうだい、○○。生まれ変わった気分は」と尋ね、「最高だよ、闇野!!」「オレの目標は他者に勝ち続けることだ!そのために力を求めることは当然だ!」との返事に満足。彼こそが闇の継承者としてふさわしいはずだと頷く。
そして、去り行く彼を眺めつつ、自らの役目が終わったと呟き、この先待つ未来について案じるのであった。
これでオレはお役御免か。
ここから先、どうなるかは神のみぞ知る・・・
いや・・・悪魔のみぞ知る、かな。
これ以降、彼は本当に姿を消してしまい、決勝戦にも出場しない。主人公によると、死んだも同然の状態になったとのことであるが詳細については語られていない。
主人公がエビルキャップを被らなかった場合
「残念だよ。キミなら託せると思ったんだけどね」とカメラで彼の魂を抜いてしまおうとするが、駆け付けた霧崎・往田により捕縛され、彼らのみが知るというアジトに囚われることに。
しかし、エピローグにて脱出し、自らの行状を"永劫回帰"という語で喩えながら、エビルキャップの力で過去へと戻っていってしまうのであった。
どうやら時期尚早だったか。
まるで永劫回帰・・・
それでもオレは何度でも・・・
・・・次こそはうまくやってみせるさ。
ちなみに、このセリフは一度差し替えられており、かつてのバージョンも見てみると、こちらでは"超人"という言葉も引用されている。
どうやら時期尚早だったか。
永劫回帰、オレは超人からは程遠い。
ならば、何度でも・・・
・・・次こそはうまくやってみせるさ。
永劫回帰と超人はいずれもドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェが用いた用語であり、彼の思想における永劫回帰とは、万物が流転し物質が生成と分解を繰り返すこの世界において、途轍もなく長いスパンで見れば、今現在と全く同じことが必ず繰り返されることになるという、思考実験から導かれるニヒリスティックかつ絶望的な結論、さらにはその事実と向き合った上で今現在のありようを肯定する態度のことであるとされている(※ニーチェが明確に定義を述べている用語ではないので、文献によって解釈にブレがある)。
旧バージョンでは、能動的にループを起こしては全く同じことを何度も繰り返してしまうことを指し永劫回帰という語を用いているように読めてしまい、これでは上記のニーチェ思想における用法とは全く異なる使い方となってしまう。
ゆえに、新バージョンにおいて「まるで」の語を付したのだと考えられる。
長々と書いたが、取りあえず、闇野は何度もループを繰り返しては目的達成を逃し続け、それでも諦めず挑み続けているということさえ読み取っておけば良いだろう。
その他イベント
2月1週の節分イベント
関わった高校が次々に調子を崩すのは不自然だし、エビルキャップから禍々しいオーラを感じるのだと不安がる主人公の主張を受けた矢部の発案により、邪気払いとして節分の豆撒きをすることになった野球部の面々。
主人公が水を差すような意見を触れ回っていると聞きつけた闇野は不満げで、その上くじ引きの結果鬼役を務める羽目に。容赦なく豆をぶつけられて機嫌は最悪となるも、沢樹の提案により主人公の奢りで焼肉パーティーを行うことになり、機嫌を直すのであった。
まったく。こんな痛みは想定外だよ。
ランダムイベント『闇鍋』
闇野の提案に従い闇鍋大会が部の懇親会として開催されることとなり、先陣を切るよう指名され、主人公は不安げな表情を浮かべるが……。
- 「思い切って食べる!」を選んだ場合、確率で闇野の入れたマグロの目玉を食べる展開に。「うまーい!!ふわとろな食感に、濃厚な味わい!なんだこれ!?」と絶賛する彼にそれがマグロの目玉であることを明かした闇野は、見た目で避けられがちだが味も栄養価も申し分ない闇鍋に最適な食材であると笑顔で説明し、「闇の中だからこそ味わえる喜びもあるのさ」とどこか喜ばしげな様子を見せるのであった。
- 「スープだけにしよう」を選んだ場合、怖気づく彼を気遣った矢部が甘口カレールーを投入。しかし、闇野をはじめとした他の部員からは大不評で、針の筵となってしまうのであった。
矢部・・・なんてことをしてくれたんだ。
ランダムイベント『メンタルを鍛えろ!』
ソウルジェイルの効果で身体は十分鍛えられているはずなので、メンタルを鍛えるべきではないかと言い始めた主人公は、手始めに2人組で試してみよう、誰を相手にしようかと闇野に問われることに。ここで「闇野」の選択肢を選ぶと、「それじゃ、とっておきの闇の話でも聞かせてあげようかな」と何やら耳打ちをされる。微動だにしない彼に感心する闇野であったが、あまりの恐ろしさに気絶しているだけであることに気付き、苦笑するのであった。
ランダムイベント『誰のスマホ?』
自主練を終えた主人公は、部室に置かれっぱなしのスマホを発見し、誰のものか案じることに。「闇野かな?」の選択肢を選んだ場合、登場した闇野が確かに自分のスマホだと認め、主人公は闇野が忘れ物をするなんてと驚愕。
「忘れ物はともかく探し物はいつでもしているよ。そう、同じ場所を何度も・・・」と答えの代わりに意味深な呟きを残す彼を、意外にドジッ子なんだなと評そうとするが、「ドジッ子、ではないよ」と先回りされてしまう。どうしてわかったのだとやはり驚く主人公は、「キミはいつだってそういう言い回しをするからね」という闇野の説明に、「そ、そうなんだ?自覚はないんだけどなー」と釈然としない様子を見せるのであった。
ランダムイベント『悪の定義』
地上げ屋をしているOBに的確なアドバイスをして地上げの助けをしたという闇野。OBがそんな悪どい事をしていたなんてとショックを受けた様子の主人公を、土地を有効活用することによる街の活性化とそれに伴い生じる犠牲を比較衡量した場合、前者のもたらすメリットが圧倒的だと諭そうとするが……。
悪どい、ねぇ。どうしてそう思うんだい?
彼が土地を買収したおかげでさびれた街に道路ができて活性化する。理想的な循環だよ。
そこに生じる小さな犠牲なんて取るに足らないことじゃないか?
- 「違う」を選んだ場合、犠牲がある以上素直に受け容れることはできないと主人公は反論。恵比留高校の悪行を知らないからこそ言える綺麗事でしかないが、もちろん甘い考えだと一蹴されることとなり、次は異なる答えが聞けると信じていると言われてしまうのであった。
甘い考えだね。平穏の裏には必要な悪が存在する。犠牲はつきものなんだよ。
いずれ、キミにも分かる時が来る。次は別の答えが聞けると信じているよ。
- 「一理ある」を選んだ場合、一理あるかもしれない、納得できないが理解はできると主人公は消極的に肯定。「今はまだ、それで十分さ」と嬉しそうに頷かれるのであった。
ランダムイベント『お飾り監督』
自分ではロクな訓示もできず、闇野に耳打ちされた通り話す監督に白ける一同。闇野のくしゃみさえもそのまま再現してしまう彼の姿に、「ダメだこりゃ・・・」と主人公は呆れ返るのであった。
天空中央高校ダークエンジェル編
往田の魂が失われており、あたかも恵比留高校編の闇堕ちルートから繋がるかのように描写されているにも関わらず、登場するのは従来の髪あり闇野。
立ち絵が見られるのは、春の甲子園優勝投手としてテレビ中継に登場し、それを見た霧崎が怒りに任せてバットをへし折るシーンのみ。その後は、恵比留高校の全野球部員が入院することとなった詳細不明の事件発生時に忽然と姿を消したことが口頭で説明される。
- 恵比留高校編の闇堕ちルートから繋がるものの、恵比留高校編の主人公がタイムリープした先と別の世界線に霧崎・往田が飛ばされてしまった説。
- 実は恵比留高校編の闇堕ちルートと繋がっておらず、恵比留高校編の主人公でなく闇野本人により往田の魂が抜かれた直後のループを描いている説。
- ただのグラフィックミスで、恵比留高校編の闇堕ちルートから直接繋がっている説。
などが考えられるが、真相は未だわからないままとなっている。
円卓高校 Braves of the Round
エビルキャップを被った闇野を名乗る人物が登場するが、円卓高校編や恵比留高校編に登場したのとは明らかに別人。
恵比留高校編の主人公が闇野からエビルキャップを継承した際の姿と同一の立ち絵・パワターを有しており、一般的に、恵比留高校編で闇堕ちした彼が幾度となくタイムリープを繰り返した後のループを描いていると解釈されている。詳細はこちらを参照。
オレはエビルキャップに従って魂を集めるだけの『闇野』という名の道具に成り果てていたんだ。
もう、闇野になる前のこともロクに思い出せない。
だが、こんなオレでも最後に生きた証を残せるなら・・・
恵比留高校パワーアップシナリオ
メインシナリオ(シナリオ分岐まで)
プロローグ
ループを重ねた結果、ついに魂のエネルギーが十分量集まったと1人呟く闇野は、突如辺りを照らし始めた謎の光に既知のものではない魂のエネルギーを感知。しかし、慌てることはなく、野望達成の日も近い、全て計画通りに進んでいるとほくそ笑むのであった。
ソウルジェイルによる魂のエネルギー収集も今回のループで十分のようだな・・・
なんだ、今の光は?
今までとは違う魂のエネルギーを感じる・・・
・・・なんということはない。
俺の野望達成の日も近いということか
すべては俺の計画通りだ
体が縮んでしまっていた!?
8月のある日、どういうわけか闇野は少年時代の姿に変貌してしまい、これまたどういうわけか使用済みのソウルジェイルやエビルキャップに蓄えられたエネルギーを大量に失ってしまう。
部員たちには自分が闇野栄剛その人であると何とか納得してもらうが、部の主力が著しい身体能力の低下に見舞われているというわけで、甲子園進出へ向け黄色信号が灯ったように思われたが……。
明くる日、転入してきたばかりだという闇野ルミナなる女性が入部してくる。闇野をえーくんと呼び、彼の従妹を名乗るルミナだが、投手としての実力は折り紙付き。切れ味鋭い変化球を披露し、これなら甲子園も夢ではないと主人公らに希望を抱かせるのであった。
なお、闇野自身は、「ルミナ・・・ああ、従妹のルミナか。ずいぶん久しぶりだな」とややぼんやりした様子で応対。「まあこう見えて運動神経抜群で成績優秀。オレよりも格段に優れた投手だよ」と周囲に紹介するも、「何言ってるの!昔からえーくんには全然かなわなかったでしょ」と言われ、「そうだったかな・・・」とやはりぼんやりした反応を示す。
そうとも、こんなトラブルで立ち止まってはいられない。オレの計画のためにはな・・・
ルミナさんといっしょ
周囲に壁を作りたがる霧崎も明るく人懐っこいルミナにはタジタジ。普段は心ここにあらずといった様子の御厨もなぜか彼女には懐いている様子。
彼女の主催で開かれたカラオケでの親睦会は、闇野も乗せられて見事なボーイソプラノを披露するなど、和やかな雰囲気で進行し、部の結束は否応なしに高まるが……。
迎えた秋季大会はあえなく準決勝で敗退。春の甲子園に出られない分、夏の大会に向け十分な準備が出来ると前向きに振る舞う闇野であったが、計画通りに事が運ぶか内心は不安でいっぱい。
・・・まだ力不足か。
エビルキャップのエネルギーも足りず戻ることも出来ない・・・
計画通りに事を進められるか・・・
そこへ登場したルミナに、「えーくん、お疲れさま。やっぱりえーくんはすごいね!」「今はまだ力を蓄えてるんでしょ?」「夏の甲子園は全国制覇間違いなしよね!えーくんなら絶対やれる!」と励まされ、「気休めなど必要ない。負けは負けだ」と強がるも、「・・・だが、感謝する」とツンデレ発動。「ふふ、えーくんはいい子だねえ」と微笑まれ、「いちいち、子ども扱いするんじゃない!」と照れるのであった。
偵察もしっかり
10月半ばに入ると、偵察の対象とする高校を拡大することを決定。それでは練習時間が不足すると食ってかかる主人公に「またその話か」と苛立ちを見せるも、もちろんそれまで一度もそんな話をしたことのない彼を困惑させてしまい、勘違いだったと訂正。「心配はいらないよ。オレたちは甲子園に行く、必ずね」「オレには、キミよりもずっと先のことが見えている」と自信満々に言い切った上で、来月からは強豪校との練習試合も組むので心配はいらないと付け加え、何とか彼を納得させる。
迎えたアンドロメダ学園との練習試合、「・・・キミ、本当に高校生かい?」「なるほど、その体でも実力十分か。うちの監督が見たら興味津々だろうね」とやはり相手は闇野が気になって仕方ない様子。
試合終了後、「この体でなければもっとやれたんだがな」と悔やんでいた彼は、ルミナがアンドロメダ学園の部員に話しかけられているのを見るや、「我が部の仲間にちょっかいを出さないでくれないか。帰ってくれ」と撃退。「えーくんが私のこと、仲間って。なんだかうれしいわ」と喜ばれ、「・・・深い意味はない」とやはり照れてしまうのであった。
なお、しっかりアンドロメダ学園に対しての"偵察"は実行される。
その後、偵察を行った相手校が次々と調子を崩していっていることが主人公の知る所となるが、「きっとこれも他校の戦略よ!」「偵察はえーくんが管理してるんでしょ?だったら大丈夫だよ!」「えーくんはしっかりとしたいい子だよ。みんな、それに気づいてないだけなんじゃないかな?」とやけに闇野に甘いルミナのペースに乗せられ、話はうやむやになってしまう。
ハーレム王闇野
4月に入り、新入生が続々と入部してくるが、キャプテンがお子ちゃまなことについて動揺が広がってしまう。しかし、霧崎、ルミナ、沢樹ら華やかな女子たちが姿を現したことで何とか彼らの歓心を惹き付けることに成功。「よかったね、えーくん!」「キャプテン、愛されてるじゃーん!」とルミナ、沢樹に称えられた上、霧崎には抱き締められ、「すまない・・・つい・・・」と謝られるなどまさにハーレム状態の闇野を眺め、「一体、オレたちは何を見せられてるんだ?」と主人公は困惑するのであった。
ルミナの正体
5月2週、突如ルミナを襲い始めた御厨は、「待て!」「逃がさない!」「返せ!私の魂!」と激昂しつつ恵比留高校の地下まで追跡、彼女を殴打し気絶させてしまう。
騒ぎを聞きつけ現場に到着した闇野は、「なぜおまえが感情を取り戻したのかはわからないがルミナを傷つけるのは許さん!」と怒りを露わにし、ソウルジェイルで御厨の魂を再び吸い取って無力化。
負傷したルミナを保健室へ運ぼうとしていると、彼女が異様に軽くなっていること、そもそも彼女の身体が消えかかっていることに気づいた闇野であったが、その瞬間ソウルジェイルからルミナに御厨の魂エネルギーが送られて彼女の身体が元に戻って行くのを目撃することに。そこで、はたと自分に従妹などいなかったことを思い出し、ルミナが何者なのか考え込んでしまう。
・・・そうだ。どうしてオレは、こいつを従妹だなどと思い込んでいたんだ。
オレに従妹なんていない!それどころか、親族も、両親さえも!
・・・落ち着け。こいつはオレの従妹ではない。
一体、何者なんだ?
目覚めたルミナと会話しながら次第に考えがまとまってきた様子の彼は、「えーくんって、いつも何か深く考えごとをしてるよね。すごいわ」とやはり褒めてくれるルミナに「たいしたことじゃないさ」と微笑み、「・・・えーくん、どうしたの?なんだか、泣きそうな顔してるよ」との指摘には「なんでもない。ルミナは無事で、安心したのかもな」と取り繕いつつも、内心ではルミナを拒めない自らの弱さを嘆くのであった。
御厨がルミナを襲ったのも、おそらくルミナの中に御厨の魂のエネルギーを感じて、それを取り戻そうとして・・・
幻だと分かっているのに・・・なぜ抗えないんだ。
オレは、こんなにも弱かったのか?
シン・運命の分岐点へ
5月4週、身体能力の低下によるハンデを乗り越えるため、厳しい練習に取り組む闇野は、以前練習試合を行ったマントル辺境高校までもが調子を崩したとの一報が耳にした主人公からついに問い詰められる。
「えーくんが悪いことするはずないよ!」「今だって、こんなに汗だくになって本気で野球に打ち込んでたんだもん」というルミナの助け舟もあり、何とかその場を切り抜けることに成功。チームに亀裂が入ることを回避する。
一方、このまま彼に従って偵察を続けていいものか逡巡する霧崎は、ソウルジェイルのもたらす悪影響により闇野が自分のような目に遭いはしないかと懸念を募らせる。
そして6月4週、ぼんやりしていることの増えた闇野は、主人公に心配されても上の空。しかし、彼が発した「ルミナ」の名前には素早く反応し、ルミナと何かあったのかと心配されることに。
・・・すまん、これはオレ自身の問題だよ。
自分にこんな弱い心があるとは思ってもみなかった。
強さだけを追い求めていたはずなのに。
上のように何やらぶつぶつ答える彼に、よくわからないが何か言葉をかけなくてはと考えた主人公の何気ない一言が今後の展開を大きく左右することになる……。
「心に正直になれ」を選んだ場合
弱い心があるというのならそれと正面から向き合うべきだと主人公はアドバイス。「自分の弱さを認めろというのか?このオレに?」という言葉には「闇野だって完璧じゃないだろ。今だってこんなに小さくなっちゃってさ」、「この体が、オレの弱さの象徴とでも言う気か?」という言葉には「それでも、お前はキャプテンとして立派な役目を果たしてたよ。弱くたって大丈夫なんだ」とそれぞれ励ますように答え、闇野を説得。
・・・強さを追い求めたつもりが弱さを浮き彫りにされるだけだったとはな。
エビルキャップでタイムリープするといういつもの手は使えないと改めて確認し、自らの弱さを見つめることを決心した彼は、エビルキャップに蓄えられたエネルギーをタイムリープする代わりにルミナを維持するために使うと決心するのであった。
・・・ルミナ。絶対に、一緒に甲子園に行こう。
なお、ここでついにエビルキャップの由来について語られ、「異界からの使者」を名乗る人物から闇野に譲られたものであることが明かされる。
「弱い心と決別しろ!」を選んだ場合
キャプテンらしく強くあれ、弱い心なんかとは訣別せよと主人公はアドバイス。はっとした様子の闇野は、「キミに強さを説かれるとはね。どうやらオレも相当ふぬけていたらしい」「だが、目が覚めたよ。感謝する」「いつになくすがすがしい気分だよ」と語り、恵比留高校の地下にてソウルジェイルにルミナを封印。ひたすらに力を追い求める姿勢を取り戻すのであった(周囲には彼女が突如転校したと説明)。
お前はオレに残った最後の弱さだ。
オレは、オレの弱さを乗り越える!
このソウルジェイルでお前をエビルキャップに還す!
どうせ、お前もオレの前から消えるんだ。どいつもこいつもいなくなってしまう。
オレは自分の意志でお前を消す!消えてくれ、ルミナ!
やったぞ。オレはオレの体を取り戻した。
弱さを克服したんだ!
エビルキャップにルミナの魂が・・・なんという膨大な力!
この力で、すべての敵をすりつぶしてやる!力だけが全てだ!
メインシナリオ(「心に正直になれ」を選んだルート)
闇を照らす光
甲子園に勝ち進んだ時点で偵察を取り止めると宣言した闇野であったが、ルミナの存在を維持するために魂のエネルギーを集め続ける必要があると判断。甲子園進出が決まった後もカメラを用いて1人魂の収集を行い続ける。
他ルート同様、甲子園へ移動した際に円卓高校メンバーと顔を合わせることになるが、阿麻からは、想像していたよりは禍々しい気配を纏っていないと、比較的ポジティブに評される。
続けて、有力校の弱体化への関与について糾弾されるが、堂々と「オレにはやらなくてはいけないことがある。手段は選んでいられないんだよ」と言い放ち、「この男、邪悪なだけではない」「お前たちにはまだ望みがあるかもしれない」とやはり比較的ポジティブな評価を受ける。
覚悟のとき
甲子園2回戦突破後、カメラで魂を吸い取ろうとしているところへルミナが登場。「うすうす気づいてたのよ。私は普通の人間じゃないって」「もうこんなことやめてよ、えーくん」「私のために人を犠牲にするなんてえーくんにそんなことさせたくないよ」と懇願され、さらには「それに、私がずっとここにいたらえーくんのためにならないよ」「えーくんは私なんて越えて先に進まなきゃ。いつも、私よりずっと強かったんだから」とまで言われてしまうが、あくまでルミナは幻に過ぎないという姿勢を崩さず耳を貸そうとしない闇野。「私はえーくんの想いから生まれた。えーくんのことはよく知ってる」と譲らない彼女に「オレの心から生まれたのならオレの弱さも知っているはず」「ずっと無意識にお前を求め続けていたんだ」「オレのためを思うならオレの前から消えるなんて言うな!」と駄々っ子のように縋るが、人間の本来持つ「弱さを認めて先に進める」強さが彼には備わっているのだと説得され、ついに自らが所詮一人の人間に過ぎないことを受容し、ルミナとの別れも決意。彼女のためせっせと魂エネルギーを蓄えてきたソウルジェイルを全て破壊してしまうのであった。
・・・そうだな、オレはしょせん人間。人間を越えた強さは手に入れられなかったが・・・人間として、先に進もう。
別れのとき
甲子園決勝直前、阿麻に「・・・いい顔だ。どうやら、つきものが落ちたようだな」と声を掛けられた闇野は、「ああ。あまりにも長い暗闇から解き放たれた気分だ」と返事。正々堂々戦うことを誓い合う。
そして円卓高校を破り、甲子園優勝を果たすと、ルミナとの別れのシーンが挿入。衰弱しつつも消え行く姿を見せまいとする彼女へ、今後も野球を続けること、家の整理をしていて出てきた写真を見たこと、これまで幾度となくループを繰り返し、最早何が本当の思い出かわからなくなっていたが、ルミナと過ごしたこの1年ははっきり心に残っていることを述べ、仲間の待つグラウンドへと歩み出す。
オレは許されるかどうか分からないけど野球を続けようと思う。
それと家の荷物を整理してたら、昔のオレの写真が出てきたんだ。
両親が撮ってくれたと思うんだが今のオレの姿とそっくりだったよ。
まあ、オレ自身だから当然なんだけど。
ルミナ?
オレは何度も時をさかのぼってきた。
気に入らなかったことがあれば何度もやり直した。
思い出を改変して、かき消して・・・今じゃどれが本当なのかわからなくなってしまった。
でも、この1年は・・・ルミナと過ごした日々だけが・・・ずっと心に残っているよ・・・
ありがとう。ルミナ。・・・オレもそろそろ行くよ。
気付けばいつの間にか元の姿に戻っていた彼は、チームメイトに今まで自分が行ってきた一切を明かそうとするが、魂を取り戻した御厨の気遣いにより、ルミナが遠くへ引っ越すのを黙っていただけだということにされ、読心能力で事情を察したらしい霧崎の提案で、空高く胴上げされる。
後に庇ったワケを御厨に尋ねると、決して許したわけではないが、自分を取り戻せたのはルミナのおかげだし、魂のエネルギーを返してもらったときに最後の瞬間まで闇野を想うルミナの温かい心を感じ取ったので、今回は彼女に免じて見逃すとのこと。
在りし日の思い出を偲び、「・・・ルミナ・・・」と闇野はぼんやり呟くのであった。
なお、以上の内容はデッキにルミナをセットしている場合のものであり、セットしていないと、6月4週でルミナは消えてしまう。また、甲子園決勝で勝利しない限り、この別れのシーンは見ることができない。
エピローグ
ついに卒業の時を迎えた一同がしみじみとしていると、「ルミナさんも、ここに一緒にいられたら良かったんですが」と御厨がポツリ。それに同意しつつも、ルミナが消えると同時にエビルキャップもどこかへ行ってしまったことへ闇野は思いを馳せる。
ルミナが消えて、エビルキャップもどこかに消えてしまった。
・・・だが、もうオレにはアレは必要ない。
じっと考え込んでいる姿を訝しんだ主人公に「さすがに寂しいのか?」とからかわれ、「まあな」と素直に認めつつも、「だが、オレたちは先に進もう。未来に向かっていくんだ」と前向きにまとめ、"長きにわたる"高校生活を笑顔で締め括るのであった。
メインシナリオ(「弱い心と決別しろ!」を選んだルート)
闇野に関して言えば、概ね通常恵比留と同じ展開となるが、一部テキストが追加・変更されている。
具体的には、甲子園2回戦突破後のエビルキャップを被る/被らないの選択を主人公に迫るシーンにおいて、ルミナについての言及が追加されたほか、主人公の何気ない一言が重大な影響をもたらしたことを指摘し、主人公と自分は同罪であるのみならず同類だと囁く場面が追加されている。
あの女はこのエビルキャップが作り出した幻だったんだよ。
今さらオレが嘘をつく理由はない。ソウルジェイルにはそうした力もあるんだ。
あんなものに心をとらわれていたオレも愚かだったよ。
あれを吹っ切ることができたのもお前が助言してくれたおかげだ。
あれを消し去ったのはお前の言葉だ。お前の責任だよ。
お前もオレと同罪・・・いや、きっとそもそも魂の質が同じなのさ。
さあ!お前の夢、甲子園優勝まであと一歩だ!オレと一緒に来い!
ここでエビルキャップを被ることを選ぶと、通常恵比留と同様、主人公にエビルキャップを譲り退場。
被らないことを選ぶと、やはり霧崎・往田コンビにより捕縛されてしまう(後に脱出してタイムリープ)ことになるのだが、その際、御厨の魂エネルギーを収めたソウルジェイルを最後まで手元に残していた(闇野が改心するルートではルミナが消滅した際御厨のもとに魂エネルギーが還ってきたことが示唆されているため、このソウルジェイルはルミナが封印されたものである可能性が高い)ことが判明する。
ランダムイベント
マスコット闇野
歴代のOB達がしでかしてきた数々の悪事により、他部活の学生から敬遠され気味の現状を憂いた矢部は、少年姿の闇野に多数の女性ファンが付いていることに着目し、部のイメージアップを目的として彼の握手会を開催しようと提案するが……。
- 「やろう!」を選んだ場合、主人公は大賛成するも、闇野が拒絶。ルミナに「やろうよ、えーくん!」と諭されても耳を貸さず練習に向かおうとする彼に慌て、「闇野くんがいなかったら握手会に女の子が呼べないでやんす!」「オイラが女の子と握手する計画がおじゃんでやんす!」と思わず本音を漏らしてしまった矢部は、一同に呆れられてしまうのであった。
- 「闇野次第だな」を選んだ場合、主人公は闇野の意見を聞こうと中立的に構えることに。甲子園優勝に集中すべきだと提案を却下した闇野を尊重し、「じゃあ、仕方がないね。えーくんの嫌がることはしたくないし」と述べたルミナに「ホント、ルミナちゃんは闇野のことを大事に思ってるんだな」と主人公が感心する一方、「オイラも美人な従妹がほしいでやんす!」「ルミナちゃん、今からでもオイラの従妹にならないでやんすか!」と言い出した矢部は、周囲から呆れられてしまうのであった。
- 「それより練習だ!」を選んだ場合、練習を重ねて結果を出せば自ずと見直してもらえるはずだと主張した主人公は、闇野とルミナの賛同を得て練習に打ち込むことに。すると、しばらく経った後、闇野目当ての女性ファンたちから、熱心に努力を続ける部員らを見ているうちに野球部全体のファンになったと応援の言葉をかけられることとなり、一層練習に精を出すのであった。
部員への示し
少年姿のせいか最近部員へ注意をしても反応が芳しくないため、何か工夫をしたいと闇野に相談された主人公の答えは……。
- 「迫力を出そう」を選んだ場合、選択肢の通り迫力を出そうと提案することに。それを受けた闇野がいい物があると自らのロッカーからエビルキャップを取り出そうとすると、あるはずのそれが失くなっていることに気付き大慌て。通りがかったルミナに尋ねると、磨いたから外で乾かしていると言われ、「なんだと、なにを勝手なことを!」「あれはオレの大事な・・・」といきり立つも、大事な物ならばそれこそキレイにすべきだとやんわりたしなめられて素直に引き下がる羽目になり、主人公には「ルミナちゃんにかかると闇野も形無しだな」と評されてしまうのであった。
- 「スケール感を出そう」を選んだ場合、選択肢の通り迫力を出そうと提案、踏み台を勧めるも、その程度では物足りないと闇野は不満げ。すると、そこへやって来た往田がいきなり彼を持ち上げようとしてきて、2人を驚かせる。何でも、先程の会話を聞いていたらしく、スケール感を醸し出すため肩車すれば良いと思ったとのことで、妙案だと膝を打つ主人公だったが、「ふざけるな!それでは逆にバカにされるだろうが!」と声を荒げる闇野の剣幕に気圧され、「小さくなっても闇野は闇野だな」と変に感心してしまうのであった。ちなみに、ここでは非常に珍しい往田の驚き顔グラが見られる。
- 「威厳を出そう」を選んだ場合、選択肢の通り威厳を出そうと提案。通りすがりの沢樹に闇野の外見をどういじくれば威厳が出せるか意見を求めると、子供の姿である以上いくら外見を変えても威厳を出すのは難しいという至極真っ当な指摘に加え、フェスのようにスピーカーを通じて大音量を響かせれば良いのではないかとキャラに沿った発想を提供してくれるが、2人は和んだ様子を見せつつ「ただうるさくなるだけじゃないのか?」と苦笑するのあった。
イベキャラ
通常バージョン
速球と多彩な変化球を持つ左投手。グレーの長髪のさわやかな美男子で運動センス抜群かつ頭脳明せき。しかし・・・
(パワプロアプリN~PRのプロフィールより)
左の本格派投手。人当たりが良く世話好きな好青年だが実は野心家で冷酷な一面を隠している。野球に対してあまり思い入れはない。
(パワプロアプリSR~PSRのプロフィールより)
ユニークボーナス:闇の系譜
自己紹介
夕暮れ時までフォーム矯正に付き合ってもらった闇野に、こんな時間まで付き合ってくれてありがたいけれども、自分の練習はいいのかと心配する主人公だったが、突如顔面をかすめるボールを投じられてしまう。危ないだろと怒鳴っても、悪びれる様子もなく「ごめんごめん」「これで実力は分かっただろ?」と笑顔さえ見せる彼を、「才能もあるし、親切なんだけどどこか怖いんだよなぁ」と内心評するのであった。
全レアイベント『風に飛ばされる答案』
小テストで悲惨な点数を取ってしまい落ち込む主人公は、闇野が満点を取ったと知り、彼の答案をしっかり見ようと近寄るが、その答案は突風で飛んで行ってしまう。テストの結果なんて過去の事だし大事に持っていても仕方がないと闇野が答案を諦めようとするのを受け、主人公が取った行動は……。
- 「取りに行く」を選んだ場合、闇野が努力した成果を蔑ろにするワケにはいかないと主人公は答案を回収。大切にしろよと彼に手渡すが、主人公を見送った闇野は「ホント、キミは面白い人だね」と呟きつつ、その答案を(クシャッ)と握り潰してしまうのであった。
- 「取りに行かない」を選んだ場合、持ち主がいらないと言っているのだしと諦めてしまうことに。満足げな闇野が自己中心的な発想を笑顔でまくし立てるのを耳にし、得も言われぬ寒気を覚えるのであった。
そうさ、他人につけられた点数に価値なんてないんだ。
価値があるのは、自分自身の力だけ。それ以外の『モノ』なんて、そのための存在でしかないからね。
- 「自分の答案も捨てる!」を選んだ場合、便乗して自分も答案を捨ててしまうことに。しかし、闇野の反応は冷ややかで、それは逃避に過ぎないという耳の痛い指摘に主人公はタジタジ。そこから夕暮れ時までクドクドと説教されることになり(内容は努力もせずに人を羨む気持ちがわからないなど)、「や、やめて。わかったから、もうやめて・・・」と音を上げるのであった。
・・・それは単に、ダメな自分からの逃避ではないのかい?
キミの場合は持ち帰って反省したほうがいい。でなければ、成長はないよ。
オレとキミではそもそもの状況が違うだろう。どうして比較するんだい?
Rイベント『余裕と情熱』
1回目
練習試合、プレーの度女子から歓声が上がる闇野に嫉妬する主人公。「オレは自分のプレーをするだけだよ。人がどれほど見ていようが関係ない」と持てる者の余裕を見せつける彼への鬱憤を胸にある決意をするが……。
- 「いいプレーをしよう!」を選んだ場合、いい当りを放ち三塁を陥れようと目論むも、スライディングの際に足を軽くひねってしまう。気遣った闇野に肩を貸してもらうとやはり黄色い歓声が上がり、「結局、モテるのは闇野ばかりか。イケメンはいいよなぁ」と落ち込む主人公だったが、彼のおかげで自分を称賛する声援の存在に気づき、大興奮。その熱さに興味を惹かれる闇野なのであった。
・・・面白い。あの熱さ、オレにはないものだな。
- 「モテたい!」を選んだ場合、女子にアピールしてモテモテになってやると決意。活躍を見せて闇野よろしく爽やかに微笑むが、ギャラリーの無反応に唖然とするのであった。(イベント終了)
2回目
その熱さを吸収することで新境地を切り拓きたいと闇野から練習に誘われた主人公の答えは……。
以前の練習試合でキミは熱いプレーを見せた。
あの熱さをオレも吸収したいんだ。どうかな?
- 「一緒に練習する」を選んだ場合、成否判定が発生。
- 成功パターンでは、情熱ほとばしる姿を見せる彼に「なんて気合いだ・・・やはり、キミは面白いね」と闇野は感心。練習を終えた後、充実した練習になったとの言葉に、「いや、感謝するのはオレの方だよ」と返答した上で、「・・・キミのおかげでオレはもっと高みを目指せるからね」と1人呟くのであった。
- 失敗パターンでは、闇野の厳しいノックに主人公は限界を迎え、卒倒。「・・・残念だよ。キミならオレを成長させてくれると思ったのだけどね」と失望されてしまうのであった。
- 「1人で練習する」を選んだ場合、それぞれの良さを伸ばしていった方が良いと拒絶。素直に引き下がった闇野は、ただの気の迷いだったのかもしれぬと物思いに耽るのであった。
オレはオレ・・・
そうだ、興味を持ったこと自体が間違いなのかもしれないね。
SRイベント『強さへの意志』
1回目
授業中、グラウンドを眺めていた主人公は体育の授業を受けている闇野を発見し、見事な活躍に感心。部活で会った際に褒め称えるが、「あのくらいどうってことはないよ」「それぞれの競技にに最適な体の動かし方を把握し、戦術を理解する。簡単なことさ」と事もなげに話す彼に対し何か言おうとするが……。
- 「何か苦手なスポーツがあるはずだ!」を選んだ場合、闇野の弱点を見つけようとテニス、卓球、柔道、さらにはトランプで勝負を挑むが、いずれも結果は主人公の敗北。すっかりお手上げで、「もう弱点なんてないんじゃないか?」と言うと、「・・・かもしれないね」と返されてしまうのであった。(イベント終了)
- 「野球以外じゃダメだったのか?」を選んだ場合、他のスポーツじゃダメだったのかと尋ねてみることに。「他の可能性もあっただろうね。けれど、今は野球が一番だ」「もしも野球への興味が失せたら別の競技への転身も悪くない」との答えに、「じゃあ、闇野にとって野球はそんなにこだわりがあるものじゃないのか・・・」と寂しく思う主人公なのであった。(イベント終了)
- 「どうすればそんなに活躍できるんだ?」を選んだ場合、様々なスポーツで活躍する秘訣を尋ねることに。彼の答えは「精神的に圧倒する」というもので、実際主人公を睨みつけてみせ、「精神的に圧倒する」とはどういうことか実演。身をもってその恐ろしさを経験し、納得しきった主人公に、自分はあらゆる相手を服従させられる絶対的な強者になりたいと野望を語り、「その片鱗はキミにもあると思うけどね」と囁くのであった。
精神的に圧倒するんだよ。
そうすれば、自然と相手は抵抗する気をなくしてしまうからね。
そう、強者は弱者を従える。それこそが自然の摂理だ。
それは人間でも同じ。オレは、どんな相手も服従させるような絶対的な強者になりたいんだよ。
2回目
自分の中に闇野と似た強さが宿っているという話が頭から離れない主人公は、闇野の練習を間近で見学したいと志願。「オレは、闇野が見ているのと同じ景色を知りたいんだ」とまで言い、闇野を喜ばせる。
・・・もちろんだよ。他ならぬ、キミの頼みならね。
ここから全てを見下ろし自分の投球でバッターをねじ伏せる。それは、圧倒的な力の象徴だ。
それが知りたくてキミはここに来たんだろう?
主人公へ向け、闇野は必殺のウイニングショット・邪眼球を披露し、彼を圧倒。強くなりたいならば、あらゆるものに負けることがないほどに心を鍛えるのだとアドバイスを贈るのであった。
そうかい、なら見ているといい。これこそが力だ。
オレのウイニングショットだよ。邪眼球(エビルアイ)と呼んでいる。
邪眼、つまり視線で相手を圧倒するような魔球ということさ。
いいかい、○○。強くなりたいなら、心を鍛えるんだ。
全てに負けないほどにね。
3回目
邪眼球を目の当たりにして以来「もっと強くなりたい」という想いがやまないという主人公に見込み通りの強さに対する欲求を感じ、ほくそ笑んだ闇野は、自分たちはお互いよく似ているとは思わないかと尋ねてくるが……。
なるほど、オレの見込んだ通りだ。キミの中にも圧倒的な強さを求める心がある。
キミとオレはよく似ているんだ。そうは思わないかい?
- 「似ている」を選んだ場合、主人公は闇野の言葉に頷き、「相手を圧倒し、支配できるほどの力を得たくはないかい?」という誘いにも二つ返事でOK。投じるにはとにかく強い精神力を要するという邪眼球習得に取り組むことになり、以下成否判定。
- 成功パターンでは、闇野に睨まれた時のことを思い出してそのとき感じたプレッシャーを再び感じるも、見事克服。邪眼球を投じてみせ、闇野に称えられつつ、共に更なる強さを求めていくことを誓うのであった。
- 失敗パターンでは、闇野に睨まれた時のことを思い出してそのとき感じたプレッシャーを再び感じるも、耐え切れず気絶。「まだ邪眼球は無理のようだ」と断じられてしまうのであった。
- 「似ていない」を選んだ場合、絶対的に強くなる以上、誰かに似ているというのではいけないと主人公は闇野を拒絶するが、「・・・そうか、キミはあえてオレと違う道を行こうとするんだね」「面白い。ますますキミに興味が出てきたよ」と面白がった彼に、主人公自身の精神の輝きを見せてもらいたいと覗き込まれてしまい、以下成否判定。
- 成功パターンでは、「やめろっ!」と闇野の放つプレッシャーを撥ね退けるどこか、むしろ彼を気圧してしまい、「キミのその眼光・・・一瞬、オレが圧倒されるほどだった。やはり、キミは面白い」とますます惚れ込まれるのであった。
- 失敗パターンでは、「や、やめ・・・」とあまりのプレッシャーに屈してしまい、「・・・まだオレと並び立つほどではないけれどキミの意志の力には興味がある」「そのまま、キミはキミの道を歩んでいくといい」と励まされるのであった。
オレに見せてほしいんだ!オレとは違う、キミの精神の輝きを!
なお、上記の内容は投手育成のものであるが、野手育成の場合、「似ている」の選択肢を選んでからの展開が変わり、邪眼球を打ち砕けるかの一球勝負を主人公の希望で敢行。成功パターンでは、プレッシャーをものともせず見事打ち砕き、「完敗だよ、○○。打撃の瞬間、キミの精神力はオレに匹敵していた」と称えられる一方、失敗パターンでは、プレッシャーに完敗して手も足も出ず、「いつか絶対に打ってやる」と宣言、「そうだ、それでいい。楽しみにしているよ」と励まされる。
少年バージョン
少年の姿になってしまった闇野。身体能力の低下は著しく邪眼球も投げられなくなっている。
(パワプロアプリR~PRのプロフィールより)
ルミナの出現と時を同じくして少年の姿に戻ってしまった闇野。異変の原因は、はたして・・・
(パワプロアプリSR~PSRのプロフィールより)
ユニークボーナス:闇の記憶
自己紹介
球威を磨こうと練習に打ち込む少年姿の闇野に対し、その身体で無理をし過ぎるなと声を掛ける主人公。「体がどうあれ、野球は実力が全てだ。こんな球しか投げられないようでは甲子園では戦えないからね」と反論され、その目標を高く据える姿勢に感心する一方、「オレはこんなものではないんだよ。体も大きく、能力もあったはずなのだが」という言葉に向けては、本当に体が縮んでいるとはつゆ知らず、「体の成長ばっかりは計画通りにはいかないさ」と励ます。
そして、そういうことではないと首を振りつつも、「まあいい。運命だとしても、乗り越えてみせるさ」と前を向く彼に、体は小さくとも心は強靭だと感心するのであった。
全レアイベント『闇野の苦労』
闇野の代わりに上の方にある壁の汚れを拭き取った主人公は、小さい体で何かと不便だと嘆く闇野に何かアドバイスを贈ろうと思案するが……。
- 「工夫してみよう」を選んだ場合、何か道具を使ったりして工夫したらどうだと提案。しかし、困っている側が工夫するのでなく、周囲も協力して環境を整えるのが筋だと踏み台を増設するよう要求されることになり、有無を言わせぬ雰囲気をまとう彼を、内心「圧が強いって言うのかな・・・」と評するのであった。
- 「活用しよう」を選んだ場合、意外なメリットもあるかもしれないしその風貌を活用してみようと提案。すると、買い物に行くと色々サービスされるなど、不本意ではあるものの確かにメリットも享受していると闇野は頷き、さらには電車も子供料金で乗れると続けるが、それは犯罪だとたしなめられてしまう。実際にやっているとは言っていないと憤慨するも、「ホントかなあ・・・?」と疑惑の目を向けられてしまうのであった。
- 「人に助けてもらおう」を選んだ場合、積極的に人に頼ればいいと提案。すると、早速棚の上の本を取るよう頼まれ、言われた通り取ってあげることに。しかし、次なる頼みとして買い出しの荷物持ちとジュースの配布係を引き受けるよう言い付けられた際、後者の配布係は体格に関係ないことにはたと気付き、「おや、気づいたか」と悪びれる様子のない彼に「まったく、ずる賢さは大人並みだな・・・」と呆れるのであった(実年齢は同い年)。
Rイベント『闇野のストレス』
1回目
「ナイスキャッチ、闇野くーん!」「あんなに小さいのにがんばってるよね!」などとたくさんの女性ファンに見守られながら練習に励む闇野は、どこか冷めた様子。「今の騒がれ方は少々的外れだと思うね。キミもそう思わなかったか?」と主人公に尋ねてくるが……。
- 「そんなことないよ」を選んだ場合、自分も頑張ってる闇野をすごいと思うと主人公は返答するが、「・・・キミもその程度か」「失望したよ。こんな見る目のないチームメイトと今までプレイしていたとはね」とけちょんけちょんに貶されてしまうのであった。(イベント終了)
- 「確かにそうだ」を選んだ場合、ポイントがズレてると主人公も同意。小さくてかわいいだとか、小さいのにがんばってるだとか、自分の意志でどうこうできない部分を評価されても、ちっとも誇らしくないどころかバカにされている気分になると散々愚痴る彼を「けっこうストレスたまってるのかも・・・」と心配するのであった。
2回目
ストレスを解消しようと闇野を遊びに誘った主人公は、「まあ、キミがそう言うなら付き合ってあげるよ」との承諾を得て、行き先を決めることになるが……。
- 「バッティングセンター」を選んだ場合、快打を連発する闇野は、店員に「いやー、小さいのにすごいねえ」と見事に地雷を踏み抜かれ、「失礼だな。こう見えても高校生だよ」と憤慨。冗談だと思ってまともに取り合われなかったため、特大の一発を披露して「これでもまだ小学生だと思うかい?」と店員を屈服させ、「闇野って、怒らせると怖いな・・・」と主人公を震え上がらせるのであった。
- 「山登り」を選んだ場合、山の澄んだ空気に、「この雄大な自然の前では体の悩みなどちっぽけに感じるよ」と闇野もリフレッシュした様子。下山時、主人公がぶつかった枝を悠々とくぐり抜けた闇野は、「オレだけ体が大きくて逆に損した気分だよ・・・」と苦笑する彼に「キミが不注意なだけだろう」と冷たくツッコミを入れるのであった。
SRイベント『小さな体に強い魂』
1回目
満足いく球を投げられず、痛打を浴びてしまった闇野に慰めの言葉を贈った主人公は、結果が全ての世界なので、次こそ勝って見返してやる、それまでにもっと強くならねばとあくまでストイックに前を向く彼の助けになれば、とフィジカルを鍛える方法について提案するが……。
- 「成長に期待だ」を選んだ場合、今後の成長に期待しようと励ますが、「いまさら成長するのか?なぜ子供になったのかも分からないのに」(恵比留以外では「そういうことではないのだが
・・・それに、もう高校生だしな」に差し替え)「運を天に任せるようなやり方だな。オレは自分の力しか信じない」と酷評されることに。自分の力を高めるためにも練習を続けると闇野に置いて行かれてしまい、無責任なことを言ってしまったかと後悔するのであった。(イベント終了)
- 「体をでかくしよう!」を選んだ場合、量を食べて身体を大きくすることを提案。早速実行に移り、胃袋がはち切れそうになるまで食べた闇野は、これだけ栄養を摂ったのであとは鍛えて筋肉をつけるだけだと主人公に言われ、「そう簡単にいけば苦労はないだろうが・・・」と冷静に返しつつも、「まあ、試してみる価値はあるかもしれないね」と応じるのであった。
2回目
授業中にもペットボトルをダンベル代わりにして鍛えているという闇野。それで授業は大丈夫なのかとの質問には「なに、問題はないさ」「高校の授業程度でつまずいたりしない。何度もやった内容だしね」と事もなげに答え、一方で野球は勉強と違い覚えたら終わりというわけにもいかないので体を動かして再現性を高めていかねば、と練習に臨む。
練習を重ね、流石にそろそろ切り上げようと主人公に声を掛けられても、「いや、ここからもうひと踏ん張りだ。まだまだ・・・」と粘ろうとする彼であったが、やはり体への負担は尋常でなく、ふとした瞬間にふらついてしまう。倒れないよう慌てて支え、そのガチガチに固くなった筋肉から並々ならぬ努力と不屈の心を感じ取った主人公は、彼にとことん付き合うことを決心するのであった。
3回目
連日共に体を鍛え、お互い鍛錬の成果が出てきたようだと認め合う2人。主人公の鍛え上げられた肉体を眺め、「・・・実に興味深い。オレに並び立つほどの魂の力が備わっているのかもしれないな」と呟いた闇野は1球勝負を挑んでくる。少年の姿でも迫力十分の闇野と、負けじと張り合う主人公。ついに雌雄を決する時を迎え、以下成否判定。
- 成功パターン(投手育成)では、主人公が勝利し、「今のキミの力は素晴らしいよ。やはり、オレの目に狂いはなかった」と絶賛を受ける。「この体なのが残念だな。本来の姿で、キミと相対したかった」と嘆いた闇野は、「この体で戦うのが運命ならやむを得ない。今できることをやるだけだ」と思い直し、主人公と共に頑張り続けることを誓うのであった。
- 成功パターン(野手育成)では、主人公が勝利し、「腕力だけではない。1球に賭ける集中力、見せてもらったよ」「キミのような存在に巡り合えて、幸運だ。もしもオレがこのままだったとしてもきっとキミが、オレの志を継いでくれるだろうな」と絶賛を受ける。何を言っているんだ、一緒に甲子園へ行って全国の頂点に立とうと彼を励まし、「・・・ああ、そうだな」と頷かれるのであった。
- 失敗パターン(投手育成)では、主人公が敗北。これは肉体だけの問題ではないとコメントしようとする闇野であったが、「オレももっと力をつけてお前をねじ伏せてみせる!やるぞーっ!」と既に練習のことで頭がいっぱいの主人公には届かず、「・・・まだ発展途上というところか。興味深いな」と呟くのであった。
- 失敗パターン(野手育成)では、闇野の迫力に圧倒され手も足も出ず、「やっぱり精神力が違うな」と主人公は感嘆。せめて振ってくれないと、球威がついたかがわからないじゃないかと率直に言われてしまう。彼はその言葉にめげることなくすぐさま再戦を申し込み、「そのしぶといところはたいしたものだね・・・」と苦笑されるのであった。
エピローグ
恵比留パワーアップシナリオ(闇野改心時)の場合
主人公のプロ入りを祝った闇野は、元の姿に戻ったことを祝われるが、「良かったのかどうか・・・」と歯切れの悪い返事。その後も色々ぶつぶつと呟くが、主人公にはピンと来ない内容ばかり。
ああ、良かったのかどうか・・・
ようやく出口が見えた。大きな代償を支払って・・・
今さら気づくとは自分の馬鹿さ加減に嫌気が差すよ。
いや、気にしないでくれ。キミとのお別れでセンチメンタルな気持ちになっているだけさ。
センチメンタルな気分になっているだけだとごまかした彼は、続いて今後の身の振り方について尋ねられ、「許されるなら野球を続けようと思う」と返答。プロになるのかとの質問には、そんな発想が微塵もなかったせいか大いに驚いて「プロ!?いや、そういうわけじゃ・・・」と歯切れの悪い反応を返した上で、すごいプロ野球選手になれると思う、と主人公を激励するのであった。
恵比留パワーアップシナリオ(エビルキャップ継承拒否時)の場合
「闇野・・・アイツがなぜあんなことをしていたのかもし会ったら聞かなくちゃな」という主人公のモノローグで簡潔に締めくくられる。
恵比留パワーアップシナリオ(エビルキャップ継承時)の場合
「闇野から受け継いだエビルキャップ。これがあれば、もう恐れるものはない」という主人公のモノローグで簡潔に締めくくられる。
恵比留パワーアップシナリオ以外の場合
急に大人の姿に戻った闇野は、「これがオレの本来の姿なんだよ」と語るが、混乱した様子の主人公を気遣い、「いや・・・冗談だよ。成長期が遅れて一気に来たってことなんだろう。あまり気にしないでくれ」と撤回。「キミはこれからプロ野球選手として立派な人生を歩むといい」と激励してくれるのであった。
コンボイベント
『マネーはパワー!』
百屋縁とのコンボ。
闇野が縁から投資の相談を受けていると知った主人公は、そんなことにまで詳しいのかと驚愕し、「マネーは現代において最も利用価値のある力だからね」と闇野からしたり顔の返答を得る。既に縁は彼推薦の銘柄をいくらか購入しているらしいのだが、仮想通貨の売買に関しては信義に反すると拒絶。侃々諤々の議論を繰り広げる2人に、置いてきぼりを食らった主人公は一言……。
- 「オレにはついていけないな」を選んだ場合、どうせ話について行けないからと静観することに。そこへ闇野イチオシの銘柄がストップ高となり莫大な利益をもたらしたとの一報が届き、喜色満面の縁が彼を是非アドバイザーにと勧誘したところで分岐が発生。
- 縁と付き合っている場合、いつもの犬呼ばわりで闇野にお茶を出すよう主人公は言い付けられ、「キミがそこまでハイレベルな趣味を持っているとはね・・・」と闇野をドン引きさせてしまう。その後、主人公の出した紅茶の風味に満足した彼はマドレーヌを持ってくるよう要求するが、闇野にまで命令される筋合いはない、犬に勝手に命令しないでもらいたいと2人から口々にたしなめられることとなり、「これは失礼。美しい主従関係の邪魔をしてしまったようだね」と撤回。「そうだぞ!オレのご主人様はゆかり様ただ1人なんだからな!」と恥ずかしげもなく言い放つ主人公を困惑と憐憫が混じった目で見つめるのであった。
- 縁と付き合っていない場合、アドバイザーの話を「人の下について得るものなど、欲しくはない。オレは自分の手で力をつかむよ」と闇野は固辞。縁のオファーにも靡かない闇野の断固たる意志に主人公が感心する一方、彼女は何とも悔しそうな様子で、闇野と組めばもっと儲かりそうだったのに残念と慰める主人公であったが、これが全くの逆効果で、目先の利益の問題ではなく、自分の誘いを袖にしたのが気に入らないのだ、と凄まじい剣幕で怒鳴られてしまうのであった。
- 「危なっかしいな」を選んだ場合、大金が簡単に動くのは怖いと主人公はコメント。自分は余剰資産で運用しているので問題ないと縁が胸を張る一方、闇野もまた、自分の予測が外れるわけがないと余裕綽々の構えを見せる。しかし、そこへ闇野イチオシの銘柄が不祥事により暴落したとの一報が。縁の方は大した痛手でもないといった様子のため、話題は「ふーん・・・そういうこともあるのか」とどこか冷めた様子の闇野へ移り、「多少、想定に不備があったというだけさ」「何年か後には修正して、より完全な予測を立て確実に利益を上げられるようになる」などと中々胡散臭い言葉を並べる彼は、数年後には状況がまた変わっているのではとのツッコミには「そうしたら新しい予測を立てるまでさ」と答えるなど姑息な議論に終始し、キリがないと主人公をゲンナリさせるのであった。
- 「オレもあやかりたいな」を選んだ場合、2人の動かしている金額のごく一部分でも頂きたいものだと主人公はコメントするが、お金は汗水垂らして手に入れるのが一番だ、大きな力を得るにはそれなりの苦労と代償が必要で、その上うまく使いこなすのは困難なのだ、と縁と闇野からそれぞれ諭される羽目に。自分は慎重かつ地道に投資を行っていると胸を張る縁は、闇野オススメの銘柄に関しても、彼の判断がおかしいと判断すればすぐさま引き上げると宣言し、「へぇ・・・オレを試しているというわけかい?」「面白い。なら、オレもキミのお眼鏡にかなうよう全力を尽くすとしようか、ふふふ・・・」と不敵に笑う闇野と穏やかながらもどこかピリッと張り詰めた会話を繰り広げるのであった。
『闇野を知りたい』
少年バージョン限定で発生する闇野ルミナとのコンボ。
チームメイトにアドバイスする闇野を眺め、指導が的確な上、何となく言うことを聞かせる力があるなどと主人公が褒めると、「えーくんは、ちっちゃいころからすごい子だったしね。私なんて全然かなわなかったよ」「たまに勝てて喜んでたら、次の勝負じゃこっぴどく負けちゃうんだから。油断も隙もないったら!」とルミナはいつもの調子で彼をべた褒め。
彼女の話から、子供時代の闇野がどんな感じだったのか興味を惹かれた主人公が色々聞き出そうとしていると、そこに本人が登場し、「ほう・・・さてはオレの弱みでも聞き出すつもりかい?」と問い詰められる羽目に。そして、過去について知りたくなった理由を述べざるを得なくなり……。
- 「すごさの理由を知りたい」を選んだ場合、闇野のすごさの秘訣が子供時代に隠れているかもしれないと思ったのだと主張。「その向上心は評価してもいいかな」と納得した彼に、「人の上に立つ資質について学べるぞ」とたくさんの分厚い本を全て読み、その内容についてレポートを提出するよう言い付けられてしまい、時間がいくらあっても足りないと嘆くのであった。なお、「えーくんは小さいころから寝る前は必ず本を読んでたのよね!」「ルミナ、なぜそれを知って・・・」「いつも一緒に寝る前に読み聞かせしたりしてたじゃない!」「そう・・・だったな・・・従妹だからな」という示唆に富んだ2人の会話が途中描かれる。
- 「深い意味はない」を選んだ場合、単なる好奇心だと弁解するも、「とぼけるつもりか?隠し事はためにならないぞ」と闇野の追及は止まらない。ところが、ルミナに「こら、えーくん!おどかしちゃダメ!」「えーくんが変なカン違いするから○○くんも困ってるよ」「ほら、ちゃんと謝って」とたしなめられた彼は、素直に従い謝罪。主人公から「闇野、ルミナちゃんには弱いんだな・・・」と評されてしまうのであった。
- 「闇野の事を知りたい」を選んだ場合、ただ闇野のことを知りたくなっただけだと主張する。面白いエピソードもないし知ってもつまらないはずだとはぐらかそうとする闇野であったが、「そうだったっけ?子供のころ、泣いてるえーくんを何度も見たことがあるよ・・・」とルミナに爆弾発言をぶちかまされ、大いに動揺。「ルミナの前で泣いた覚えなどない!」と強弁するも、「えーくんの泣き顔を見たら、胸がギューってなるから覚えてるの」と追い打ちをかけられる羽目に。反撃にといつの話だと尋ねるとそれがうまく思い出せないとあやふやな返事が返ってき、「カン違いに決まっている。あることないこと言うんじゃない。まったく・・・」とやはり動揺収まらぬ様子ながらも何とか形勢を立て直す。しかし、一部始終を目の当たりにしていた主人公もその動揺を見て取ったらしく、「ずいぶん焦ってたな」「心当たりがあるんじゃないのか?」と呑気に話しかけるが、強い否定に遭ってしまい、ますます怪しいと思いつつそれ以上は追及しないこととするのであった。
『王の素質』
少年バージョン限定で発生するホールスアン4世とのコンボイベント。
少年の容姿ながらもテキパキと部員に指示を出す闇野に主人公とホールスアンが感心していると、「キミたち、何をボサッとしているんだい?」と彼から咎められてしまう。その物怖じしない堂々とした態度を見て確信を深めたホールスアンから、「以前から思ってはいたがお前には王の素質があるな」と指摘されても、本人は「この世界を御する力などオレにはないがな」と乗り気ではなさげ。その大仰な物言いはいかにも王といった感じだ、自分のように王の道を歩むつもりはないかなどと勧誘され、面倒事はゴメンなので何とか言ってくれと主人公に丸投げするが……。
- 「じゃあオレは?」を選んだ場合、丸投げされた主人公は自分の王としての資質はどうかと尋ねてみることに。しかし、「自分で素質があると感じる部分はあるのか?」との質問にロクな答えを返すことができず、「・・・何も持たざる者は王に向いているとは言えんぞ?」と困惑された上、「まさに裸の王様だな」と闇野にも背後から刺されてしまい、「お前のために話題をそらしてやったんだぞ・・・?」と報われぬ善意を嘆く羽目になるのであった。
- 「買いかぶり過ぎだ」を選んだ場合、丸投げされた主人公はいくら闇野と言えど、ホールスアンのようにはいかないと言ってみることに。「そうだな。オレには人を惹き付ける力はない」と頷く闇野であったが、部員たちも従順だしそうとも言えないのではないか、と反論され(恵比留高校パワーアップシナリオでは「それに、霧崎や往田もだ。普段の様子を見ているとまさに王と家臣のようだ」というセリフが追加される)、「やれやれ・・・キミの光はオレにはまぶしすぎるな・・・」と卑屈な言葉を残して退散。残されたホールスアンは「もう少し装飾を外した方がよいか?」ととぼけた呟きをするのであった。
- 「王になればいい」を選んだ場合、丸投げされた主人公もホールスアンに乗っかって王になることをオススメするが、「待つのだ、○○。それは少し違うぞ」「王になれと言ったのではない。王の道を歩まないかと言ったのだ」と訂正を食らう羽目に。「なるほどね。邪道ではなく王道を往け、ということか」と得心が行った様子の闇野に、「そうだ。大きなピラミッドほど大きな影を作るものだ」と得意の喩え話で畳みかけるホールスアンだったが、くだらないと切り捨てられて聞く耳を持ってはもらえず、彼を照らす太陽となる者が必要だと独りごちるのであった。
どれほど大きいピラミッドも太陽が真上にあれば影は生まれぬ。
あとはあやつの太陽となる者がいるかどうか、だな。
パワサカ
イベキャラ
敵の動きを読み、迅速かつ的確な指示を出してフィールドを支配するMF。マッチアップでは無類の強さを誇る。どんな相手も圧倒し、服従させるほどの絶対的な強者になるベく高みを目指す。
(パワサカイベキャラ図鑑のプロフィールより引用)
ユニークボーナス:強者は弱者を従える
自己紹介
練習試合直前、「さあ、圧倒的な強さを見せてねじ伏せよう!」「このゲームを、そして相手を支配するのは我々だ!」とチームを鼓舞する闇野。その場にいる選手たちの試合に掛ける想いはいかほどかと主人公に尋ね、全国大会へ向けて練習を重ねてきた成果を試す大事な試合だとの返答に、「フフフ、そうか、次の大会にはそういった想いを持ったヤツらが全国から集まるんだな」とほくそ笑む。
キックオフするやいなや闇野が陣頭指揮をとってディフェンス陣は強烈な圧をかけていき、ファウルスレスレの絶妙なラフプレーで相手選手を倒した彼は「これで彼を支配したも同然。ビビってこの後は大した攻撃はできないさ」とご満悦。「闇野は頼りになるすごいヤツだけど、何か強さも感じるんだよな・・・」と評されるのであった。
全レアイベント『カメラ嫌い?』
1回目
練習に闇野の姿が見えないと気づいた主人公。強豪校の偵察をしていたとカメラをぶら下げながら現れた彼の、偵察こそが自分にとってもチームにとっても最も重要なことなのだという主張に、偵察すれば強くなるわけでもないと疑問を呈する。
そんなこんなで闇野も練習に参加することになるが、その最中、練習風景を撮影していたローカル紙の記者にただならぬ剣幕で詰め寄り始め、周囲を驚かせる事態に。「いや、この男がオレを偵察してるかと・・・」と混乱した様子の彼であったが、すぐさま我に返り、「あ、いや、そんなわけはないんだ。フフ、なんでもない」「その、オレはただ、カメラに撮られるのが好きじゃないのさ」とだけ言い残し退散。「自分はさんざん撮ってきたくせに・・・」と主人公に白い目で見られてしまうのであった。
2回目
デートスポットとしても撮影スポットとしても人気の行楽地でカメラを持つ闇野と出くわした主人公。「もしかして、今日も撮るだけの偵察か?それって意味あるのかなぁ?」と再び疑問を呈し、最近練習試合で連戦連勝なのも偵察の効果というより相手の不調によるところが大きいと鋭く指摘するが、相手は黙りこくったまま。せっかくだからと自分の写真を撮るよう頼むと、「キミのことは撮らないよ。目的のさまたげになるからね」との不可解な理由で断られてしまう。さらには、通りすがりの観光客(全部男女2人組)に写真を撮ってくれないか頼まれる度、「オレはカメラで撮ることに興味があるわけじゃない。意味のない撮影は遠慮しておくよ」と闇野からカメラマン役を押し付けられることに。
そんな中、彼が親子3人連れに対してだけは自ら撮影することを承諾したことには大いに驚き、その目に一瞬だけのぞかせた複雑な思いを見抜くのであった。
どうして急に写真を撮る気になったんだろ・・・
今の親子のときだけ、闇野の目が少し違った気がする・・・そう言えば、アイツから家族の話を聞いたことないな。
Rイベント『明日のテストはヤマを張って』
翌日に4教科の小テストを控え、成績優秀な闇野に助力を請う主人公。「他人につけられた点数に価値なんてない」「時間はあったのに、努力をしてこなかった積み重ねが、今のこの体たらくなのさ」と嘯く彼に精一杯媚を売り、何とか出題予想を教えてもらうことに成功する。
迎えたテスト本番、ことごとく的中していく闇野の予想に驚き、何か裏があるのではないかと訝しむ彼であったが、「ま、いっか!」と深くは追及しないことにするのであった。
SRイベント『ヘビににらまれたカエル』
1回目
紅白戦で闇野と対戦することになった主人公は、彼により統制されたディフェンスと彼自身の威圧感あるプレイを前に身動きができず大敗。「なんかこっちが攻めてるときも、逆に攻められてる感じがしたよ」「味方だと頼もしいけど、敵になるとホント怖いな、闇野は」と面と向かって評すると、誰もを屈服させる強さには未だ至っておらず、自分はまだまだだと返され、その過剰なほどに「強さ」を求める姿勢を見習うべきか逡巡することとなるが……。
いや、まだまだ強さが足りない。
オレは、どんな相手も服従させるような、絶対的な強者になりたいのさ。
- 「まずは素直に学ぶ」を選んだ場合、選択肢の通り闇野の考え方を学んでみることに。「共に高みを目指そう!」と激励されるのであった。
- 「自分なりの方法を探す」を選んだ場合、闇野ほどの才能を持たない自分は闇雲に強さを求めるのではなく、まず己の弱さを見つめるところから始めていきたいと宣言。「キミがどんなに弱くてダメか、遠慮なく指摘してあげよう」と助力を申し出た闇野に「なんだ、その気迫のなさは!」「ボールにじゃれてくる子犬かと思ったぞ!」などとを容赦なくこきおろされ傷付きつつも、その悔しさをバネにして反骨心を燃やすこととなるのであった。(イベント終了)
2回目
前回マッチアップした際、ヘビににらまれたカエルのように身動きが取れなくなってしまった、と自身の放つ威圧感への憧れを語る主人公に対し、他者を屈服させる強さの必要性を熱弁する闇野。そんな考え方でサッカーをやっていて楽しいのかと問われ、「楽しいとかじゃないよ。ただ勝つための手段を選んでるだけさ」と事もなげに答える。
必要なのは、相手を研究して常に予測し、駆け引きで負けないことさ。
そのためには、どんな相手もひれ伏し、屈服させるような絶対的な強さを得なければダメなんだ!
闇野の思想に両手を挙げて賛成とはいかないが、その強さの所以を学ぶため、心を鍛えんとマンツーマン特訓に臨んだ主人公は、その過程で勇気を持つことこそが最も重要だと結論づける。そしてついには、サッカーをしているときのみならず、日常生活においても心を鍛えんとすることが求められると考えるように。学内の女子からファンレターをもらって内心大はしゃぎしながらもポーカーフェイスを貫き通し、「よ、よしっ・・・!よろこびが顔に出ないようにがまんした!心を鍛えたぞ!」と満足していると、「なんか違うと思うぞ、○○・・・」と闇野からツッコまれてしまうのであった。
いいかい、自分は相手よりも数段強い、そう思えなければダメさ。
相手をよく観察し、あらゆる予測を立て、感覚を研ぎ澄まし、気迫で相手を呑み込むんだ!
3回目
捲土重来を期し、前回と同じ組み分けで紅白戦を行うことにした主人公は、圧倒的な指揮力でピッチに君臨する闇野を前にやはり苦戦を強いられるも、自分も負けじと指揮力を発揮し互角の勝負を演じる。
そしてついに闇野と1対1のマッチアップが実現。途轍もない威圧感で迫る彼を逆に気圧してみせ、突破に成功する。
試合は主人公らの勝利に終わり、「今日の闇野も1対1になったら怖いぐらいだったよ」と称えられた闇野は「フフ、少しはわかったかな。絶対的な力が必要なわけを」「○○、これからも共に高みを目指そう!」と応じつつも、「まさか、このオレが一瞬でも気圧されるとは・・・」「フフフ、やはり彼は面白いな」と妖しく微笑むのであった。
スクラッチスタジアム(期間限定イベント)
例によって花散院家主催のマラソンイベントに参加した主人公らの前にスタッフとして登場。イベントの記録用の写真撮影と称し、いわゆる”偵察”(=ソウルジェイルに魂を捕える行為)を行う。スタート直後より疲労感を訴えつつも、やけに閑散としたマラソンコースを走り切った主人公・矢部坂のコンビは、主催者サイドのほとんどや他の参加者達が体調不良を訴えて既に帰ってしまったことを知ることとなる。
一方、大会関係者ほとんどの魂を吸い尽くした闇野は、「今回は試作品のチェックのつもりだったが、なかなかのエネルギーを集めることができた」とホクホク。そのままエビルキャップを被り徒歩で姿を消してしまうのであった。
「試作品」ということはつまり、闇野がソウルジェイルやカメラを本格運用する前の世界を舞台にしていることが示唆されている。ただし、彼と「異界の使者」とのコンタクトについて、どのように、何回にわたって行われたかなどの詳細が一切明らかになっていないため、試作品含めたソウルジェイルやカメラが「異界からの使者」から譲渡された物なのか、あるいはそれ以外のルートで闇野の手に渡ったor闇野自身の手になる物なのかは全くの不明である。(※ソウルジェイル自体は魔法具のカテゴリに属するという説明が安内なみきによってなされていることと、闇野がエビルキャップなしで魔法に類する何かを行った描写が存在しないことから、彼が独力でソウルジェイルを作り上げた可能性は低いように思われる)
ちなみに、大会の優勝賞品は花散院兄弟の子供時代を収めたブロマイド写真。奇しくも彼の人生におけるキーアイテムと類似した品(かつ本来カメラがもたらすべきもの)であったが、この時の闇野にはそれを知る由もなかった。
パワプロ2024-2025
スポーツ万能、頭も良く弱点のない後輩。達観した雰囲気だがプライドが高く負けず嫌いな面も。まれにゾクゾクするような不思議な迫力を見せる。
(パワプロ2024-2025公式サイトより)
プロ野球12球団サクセスの福岡ソフトバンクホークスシナリオ『集えファン!目覚めよ鷹の怪物!』編に同球団所属の後輩投手として登場。お馴染みの高校時代に比べ髪が短くカットされているなど容貌の変化が見られる。
恐らくは恵比留高校パワーアップシナリオと同様の経緯でエビルキャップによる高校生活のループと訣別を果たしており、前髪の一房が闇野ルミナの髪色と同色になっている上、ウイニングショットとしていた邪眼球が栄光球という別のオリジナル変化球に差し替わっている。
|